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船橋裕一郎インタビュー by ジョニ・ウェルズ


ジョニ・ウェルズ氏が、船橋裕一郎にインタビューを行いました。英語のブログに掲載されているインタビューを和訳して、皆さまにお届けします。

船橋裕一郎インタビュー by ジョニ・ウェルズ

船橋裕一郎(写真:ジョニ・ウェルズ)

船橋裕一郎(写真:ジョニ・ウェルズ)

船橋裕一郎は、1974年5月9日に、サラリーマンの父と病院勤務の母の間に生まれる。神奈川県南部の二宮町出身。6歳上の姉がいる。子供の頃は周囲の盛り上げ役で、サッカーと野球に興じる日々を送っていた。その当時はコマ回しが一大ブームで、コマ回しにも夢中になった。裕一郎が生まれたのは第二次ベビーブームの終わり頃で、どこも子供で溢れかえっていた。小学校には1,000人以上の児童が通っていたため、友達と遊ぶには事欠かなかった。

中学校ではバレーボール部に入部。以来、高校に上がるまでバレーボールに明け暮れる日々を送った。高校は近所にあったものの生徒数が非常に多く、知らない顔に囲まれてどこか浮いているような感じだったと言う。アメリカン・フットボールと茶道という全く異なることを習いながら、遺跡発掘のアルバイトにも通い、とても物憂い3年間をやり過ごした。その後、京都造形芸術大学へと進む。大学では考古学と発掘物の保存を学んだ。発掘を楽しみ、水中考古学にも興味を持ち始めた。スキューバダイビングの免許取得のための準備をしていた時、人生の岐路に差し掛かる。太鼓が人生に登場したのだ。
ある日友人に誘われ、大学に新しく出来た太鼓クラブに顔を出すようになった。10人ぐらいの男女が1週間に数度の活動を始め、「和太鼓しん」というグループ名を背中に入れた法被を作るまでになった。京都の和太鼓奏者から指導を受け、ついには地域のイベントに出演できるほどになった。裕一郎曰く、「当時の私は技術を情熱でカバーしていました。」

大学2年のある日、裕一郎は鼓童のコンサートを観る。「これは一体何だ?!」。鼓童の演奏は見せ方も音も全く違った。鼓童のスタイルはシンプルで真っすぐで、余分な物を削ぎ落としたものだった。そして卒業後、プロの太鼓奏者を目指し鼓童に入ることを考えはじめた。第10回目のアース・セレブレーションを観に佐渡へ渡ったことがあり、全く知らない世界に飛び込むわけではなかった。鼓童と佐渡はとても楽しいように見えた。しかし、それは8月のこと。鼓童の研修生に応募することを決め、次に佐渡へ渡ったのは1月のある日。吹雪の中、荒れる海を渡った。冬の雷を目の当たりにしたのはその時が初めてだった。研修所への入所試験は上手く行き、合格。両親の応援を受けて佐渡へやってきた。

研修所での2年間は、人生を変える経験だったと振り返る。稽古と生活スタイルはとても厳しいものだったが、辞めようと思うことはなかった。一番辛かったのは、遠く京都にいる彼女(現在の妻)と離ればなれになっていることだった。

そして研修所の2年生の時、数人の先輩プレイヤーが佐渡南東部の柿野浦にある研修所に来た。初めて間近で彼等の演奏を聴いたことはいつまでも忘れられない。自分が出す音とは、音量だけではなく質も全く異なり、自分にはそんな音を出すことは無理ではないかと痛感した。この時、今まで太鼓について学んできた全てのことを忘れ、もう一度ゼロからスタートを切ることを決意した。

稽古以外にも、研修生は多種多様な活動に取り組む。農作業、茶道、狂言、様々な物作り。本当に沢山の科目が詰め込まれているので、太鼓の稽古にもっと時間を使えたら良いのに、と思うほどだった。

Photo: Takashi Okamoto

2年間の研修所生活の後、新しいミレニアムの最初の年に、鼓童への入団を認められた。他の準団員らと共に春の学校交流公演ツアーに参加した。裕一郎は今日まで、研修所で共に過ごした仲間との強い絆を感じている。その後14年間に渡り太鼓や歌、踊りを担当してきた。またアース・セレブレーションの城山コンサートの演出も何度か担当した。

Photos: Takashi Okamoto

裕一郎は現在、鼓童ワン・アース・ツアーの最新作「永遠」に深く関わっている。坂東玉三郎氏の演出による舞台は「アマテラス」には出演していたが、「伝説」と「神秘」の公演時には学校交流公演ツアーに回っていた。

「伝説」は、鼓童がこれまでに積み重ねてきたものを土台に、新しい作品を織り交ぜたものだった。「神秘」は島根県・石見神楽の蛇舞に取り組む等、日本の伝統的な芸術モチーフを含んでいた。

Photo: Takashi Okamoto

しかし「永遠」は全てが新しい。演奏される曲の一つ一つがこの舞台のために作られたものだ。1年前に舞台の創作が始まる時、玉三郎氏は作曲や舞台のアイデアを練る際に心に留めておいてほしいことを書き示した。例えば、「季節」、「朝日」等についてである。それから演奏者達は作曲に励み、玉三郎氏に披露した。「永遠」は、玉三郎氏が選んだアイデアを使いながら徐々に形になり始めた。

Photo: Takashi Okamoto

Photos: Takashi Okamoto

玉三郎氏は折に触れて小さな音の重要性を説く。速度と密度が増して減ること、初めに戻りまた繰り返すことを好む。それは大きな輪の中の人生のようであり、時間そのもののようでもある。裕一郎は初めはよく分からなかったが、今ではプレイヤー達は皆「永遠」の感覚を掴みはじめていると言う。鼓童の舞台は、これまで演目の集合体を一つの作品として仕上げるものだったが、玉三郎氏は舞台を一つの創作と見ている。これまでは一つの曲が静けさから爆発的な盛り上がりまでを網羅していたが、玉三郎氏との舞台づくりでは、それぞれの曲は、一つの大きな絵の一部になっている。ある曲がある一定まで進んだら、終わりに向けてボルテージが上がることなく、そのまま終わることもある。そして次の曲はさらに盛り上がる、というような感じだ。

Photo: Takashi Okamoto

演奏者達は、一つ一つの曲のために感情をコントロールして抑制することを稽古しなければならない。裕一郎はそれはとても難しいと思うが、反面とても自由であるとも感じている。古くからの鼓童ファンも、鼓童が挑戦し、新しい太鼓芸能を切り開いていることを理解してくれることを願っている。

Photo: Takashi Okamoto

裕一郎は、鼓童の従来の演目を繰り返し演奏することも好きだが、成長したいとも強く思っている。新しい方向性に向かうことに喜びを見出しているが、不安な要素もある。公演日まで1、2か月しかないのに、まだ舞台が完成していないのだ(2014年秋現在)。玉三郎氏は「大丈夫!何とかなりますよ!」と言うが、曲はどれも技術的にとても難しく、全て一から学ばなければならない。裕一郎は不安であることを隠さない。

インタビューにて(写真:ジョニ・ウェルズ)

インタビューにて(写真:ジョニ・ウェルズ)

裕一郎は定期的に舞台に立つ団員の中で、最も年輩になったことを自覚している。太鼓芸能集団鼓童の副代表として、団員を管理し舞台をやり遂げることへの責任も強く意識している。どうすればこのグループをより良くできるのか。どうすれば団員として、また観客から見て楽しいグループになるのか。一人一人が自分の力を最大限に発揮するにはどうしたら良いのか。不惑を迎え、裕一郎は先輩プレイヤーと若いプレイヤー達、鼓童の偉大な歴史とまだ見ぬ心躍るような未来とを繋ぐ責任を感じている。

(インタビューは2014年秋に実施)
稽古・舞台写真:岡本隆史

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「永遠」6〜7月、9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

▼船橋の母校公演!京都造形芸術大学内・春秋座「永遠」公演
7月11日 http://www.kodo.or.jp/oet/20150711a_ja.html
7月12日 http://www.kodo.or.jp/oet/20150712a_ja.html
【問】京都芸術劇場チケットセンター Tel. 075-791-8240


ジョニ・ウェルズ(Johnny Wales)

1953年、カナダ・トロント生まれ。トロント大学卒業(学士号取得)。1975年に初めて日本を旅行、その際、鼓童の前身である「佐渡の國 鬼太鼓座」に出会う。また文弥人形の師匠である浜田守太郎氏にも出会う。1976年カナダに帰国、鬼太鼓座の初めてのカナダツアーの制作を担当。1977~78年、佐渡に住み文弥人形を学ぶ。それ以来、鬼太鼓座、そして鼓童の仕事にたびたび関わりながら、文弥人形の指導、通訳、翻訳、また舞台照明の仕事に従事。その後、文弥人形の指導、活動をしながら木彫師として鼓童の舞台で使用する面を作成。1987年には The Kodo Beat(英文ニュースレター、2011年春に終刊)の最初の編集者として活躍。写真家、イラストレーター、そして Kodo eNews(英文電子ニュースレター、2013年12月に終刊)やブログ作成にも関わる。現在、ジョニ・ウェルズはフリーランス・イラストレータ、アニメーター、木彫師、人形遣い、そして作家としての肩書を持つ。カナダでは7冊の児童向け作品の挿絵を描き、その中の一冊『Gruntle Piggle Takes Off』(Viking Childrens Books出版)において、1996年、カナダの文学作品賞であるThe Governor General’s Awardの候補となる。1995年より、読売新聞にて、東京についてのイラストによるコラムを連載。現在、佐渡にて妻・智恵子と秋田犬のKyla (カイラ)とともに暮らす。

Website: www.johnny-wales.com (英語・日本語)


番組放映|テレビ神奈川「鼓童 永遠の響き」再放送決定


テレビ神奈川にて鼓童の特番の再放送※が決まりました!5月30日放映です。(※2014年11月の再放送)また、5月24日BSフジで「鼓童〜永遠の響き」も放映されます。こちらは舞台映像や新しいインタビューを加えた新バージョン、合わせてご覧ください。

5月30日「鼓童 永遠の響き」テレビ神奈川で放映

Photo: Takashi Okamoto
Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

※写真はイメージです。

新作舞台「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」を携えて全国主要都市を巡る、太鼓芸能集団 鼓童。中心メンバーとして活躍する坂本雅幸が、本拠地の佐渡・鼓童村をご案内。美しい初秋の佐渡を背景に、舞台では激しい演奏を繰り広げる鼓童メンバーの、知られざるオフステージの素顔や、鼓童メンバーになるための厳しい修業の苦労話を大公開。
また近年の坂東玉三郎さんとの珠玉の作品の数々も一挙紹介、そしていよいよ全貌を現した新作「永遠」に賭ける想いを語り尽くします。佐渡島を拠点に世界で喝采を受ける若者たちの魅力に迫ります。

放送日時
2015年5月30日(土)18:30~(30分)
放送局
テレビ神奈川

※時間帯、日程などは予告なく変更になる場合があります。どうぞご了承ください。

5月24日「鼓童〜永遠の響き」BSフジで放映

6月より国内ツアーが始まる「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」の舞台をご紹介する30分番組。2014年放送されたものに舞台映像や新しいインタビューを加えた新バージョンです。

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放送日時
2015年5月24日(日)12:00~12:30
放送局
BSフジ
番組サイト
「鼓童〜永遠の響き」BSフジ
http://www.bsfuji.tv/top/pub/kodou.html

※時間帯、日程などは予告なく変更になる場合があります。どうぞご了承ください。

 

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※上記公演地(6〜7月)はBSフジ共催会場のみ。このほか新潟、広島でも公演を行います。

「永遠」詳細:http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html


番組放映|BSフジ「鼓童〜永遠の響き」5月24日


5月24日「鼓童〜永遠の響き」BSフジで放映

6月より国内ツアーが始まる「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」の舞台をご紹介する30分番組。2014年放送されたものに舞台映像や新しいインタビューを加えた新バージョンです。

Km28161LKm28166L

新作舞台「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」を携えてツアー中の、太鼓芸能集団 鼓童。中心メンバーとして活躍する坂本雅幸が、本拠地の佐渡・鼓童村をご案内。美しい佐渡を背景に、舞台では激しい演奏を繰り広げる鼓童メンバーの、知られざるオフステージの素顔や、鼓童メンバーになるための厳しい修業の苦労話を大公開。また近年の坂東玉三郎さんとの珠玉の作品の数々も一挙紹介、そしていよいよ全貌を現した新作「永遠」に賭ける想いを語り尽くす。佐渡島を拠点に世界で喝采を受ける若者たちの魅力に迫る。

放送日時
2015年5月24日(日)12:00~12:30
放送局
BSフジ
番組サイト
「鼓童〜永遠の響き」BSフジ
http://www.bsfuji.tv/top/pub/kodou.html

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※上記公演地(6〜7月)はBSフジ共催会場のみ。このほか新潟、広島でも公演を行います。

「永遠」詳細:http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html


芽吹く季節に/見留知弘


Photo: Taro Nishita
皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。5月に入り、とても過ごしやすく、清々しい季節となりました。花々が次々と咲き誇り、力がみなぎる春です。

Photo: Takashi Okamoto

例年鼓童の4月は、11月佐渡初演の「鼓童ワン・アース・ツアー」の新作のための稽古や、初夏から行われる「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」、交流学校公演、「鼓童佐渡特別公演」等の稽古と、自然のサイクルと同じに、芽吹く時期でございます。

そして今年の5月は、2006年に初演、2013年に東京・博多・京都と、全ての会場で大盛況となった、「アマテラス」が大阪・松竹座にて行われます。

Photo: Takashi Okamoto

私達の芸術監督、坂東玉三郎氏と鼓童が共演する貴重な機会、そして前回に引き続きまして、特別出演に愛音羽麗さんをお迎えし、またさらに新たな演出を加え、皆様にお届け致します。神話の物語を、和楽器の音色で紡ぎながら、太鼓の持つ力で、時には荒ぶる神を、そして八百万の神々の宴を表現します。

Photo: Takashi Okamoto

そして宴はアメノウズメ(愛音さん)の舞いとともにクライマックスに達し、岩戸から光り眩しきアマテラスが登場。その瞬間には、演者である我々も、演奏をしながら感動してしまうほどの物凄い波動があり、まさに格別の時間がそこには存在します。この機会をどうぞお見逃し無く!

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また、大型連休中には、地元佐渡にて、ベテランメンバーを中心に今年入りたての準メンバーも加わって、4年目の鼓童佐渡特別公演が行われております。3月の北陸新幹線の開業、4月は新造船あかねの就航と、佐渡の南玄関、小木―直江津航路が近く、便利になり、午後の公演であれば、島外から日帰りも出来るスケジュールが組めるまでになりました。国の重要伝統的建造物群保存地区の中に在る木造建築の芝居小屋、宿根木公会堂で行われる特別な舞台へぜひご来場下さい。

そして4月より、今までの生活とは別世界での経験を始めた新研修生12名。だんだん生活サイクルに慣れ、稽古はもちろん、色々な習い事、農作業に地元の祭りなど、初めての経験がどんどんやって来ますが、それが2年後、5年後、10年後と、未来の自分の土台を作る事になります。そんな経験を積んだ研修生が、今の舞台を支えてくれています。そしてその道筋を作ってきてくれた先輩方がいます。色々な世代、色々な表現の舞台をお届け致します。

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新作「混沌」稽古/住吉佑太


新作「混沌」稽古

Photo: Takashi OKamoto

最初に玉三郎さんから、この「混沌」(こんとん)というタイトルについてのお話がありました。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

「混沌」というタイトルではあるが、本当にこの舞台で感じてもらいたいのは「調和」であるということ。最初から調和というタイトルにしてしまうと、どこが調和しているのか分からない。混沌としている部分があってこそ、初めて調和というものが生まれ得る。ある種、日本人の謙遜のような表現ですね。と冗談を交えながら話してくださいました。

Photo: Takashi Okamoto

今回は和太鼓だけでなく、西洋のドラムスを取り入れた舞台です。

Photo: Takashi Okamoto

元ザ・ブルーハーツの梶原徹也さんによるドラム稽古の様子

最初は困惑するところもありましたが、稽古を重ねるうちに、「たたく」という行為について、よく考えるようになりました。

Photo: Takashi Okamoto

人間の根本に流れる血の部分。「たたく」行為は、全人類共通の感覚なんだと、改めて感じています。「何を」たたくかは問題じゃない。根の部分が同じであることを忘れずに作品を作り、今まで和太鼓で一色だった枝葉に花や実が生まれてくれば、より新しい世界に進めると確信しています。

Photo: Takashi Okamoto

12月まであと半年ちょっと。まだ稽古は始まったばかりですが、自分たちも何が生まれてくるかワクワクしながら、稽古は続きます。

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稽古撮影:岡本隆史
※新作「鼓童ワン・アース・ツアー2015〜混沌」は11月〜12月公開予定、詳細は随時WEBサイトでお知らせします。

「神秘」NY公演/河本唯


「神秘」ニューヨーク公演

3月19〜21日、アメリカでは4年ぶりにニューヨークで公演を行いました。劇場はブルックリン地区にある全米最古のBrooklyn Academy of Music です。ここで鼓童は初めて演奏させて頂き、3回公演とも華々しく終えることができました。

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最終日は満員御礼、キャンセル待ちの列が出来た程です。沢山のお客様にご来場頂き、どの公演ともに最後には大きなスタンディングオベーション、手拍子まで頂き、声援が止まないままの心地よいアンコールとなりました。

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「神秘」の舞台をご覧になって驚いたり笑ったりするニューヨーカーにとても温かみを感じました。パフォーミングアートの聖地、ニューヨーク。また是非戻って参ります!

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北米版「なまはげ」ではカラフルな鼓童半纏が登場。
(Photos:Julieta Cervantes)

 

Howard Gilman Opera House at the Brooklyn Academy of Music (BAM)
http://www.bam.org/programs

[公演についての記事]
Huffington Post | Standing Ovation for ‘KODO’ at BAM
Green Global Travel | INTERVIEW: Kodo, Japan’s Legendary Taiko Drummers

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150127oet_ja.html

鼓童ディスコグラフィー | 神秘

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イープラス動画/鼓童メンバーよりメッセージ


イープラスのサイトに、船橋裕一郎、石塚充、前田剛史、立石雷のメッセージ動画がアップされました。鼓童の舞台についての質問にお答えしています。是非ご覧ください。


イープラス|鼓童のみなさんからメッセージムービーが到着!
▶Youtubeで再生 http://www.youtube.com/watch?v=AvCU7z6f1Zs

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イープラス「打男」チケット情報

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イープラス「永遠」茅ヶ崎公演チケット情報

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鼓童4年ぶりのニューヨーク公演/秋元淳


「神秘」アメリカ・ニューヨーク公演

Photo: Yui Kawamoto

4年ぶりとなるニューヨークでの鼓童公演です。マンハッタン島から河一本隔てたブルックリン地区にある劇場Brooklyn Academy of Music (BAM)、鼓童は初めての登場となります。BAMは現役の劇場としては全米最古だそうです(創業150年)。

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歴史は古くても、催しのラインナップは先鋭的で、その動向は常に世界の注目を集めています。今回BAMの歴史に鼓童が名を連ねることができたことは、とても光栄なことです。おかげさまで3日間、満場のお客様にお越しいただき、最終日はキャンセル待ちの列ができるほどでした。

Photo: Yui Kawamoto

BAMでの千秋楽翌日には、ニューヨークの仏教会を拠点に長年活動を続ける太鼓グループ「僧太鼓 Soh Daiko」の皆さんが交流会を催してくださいました。僧太鼓は鬼太鼓座の時代からの長いお付き合いです。代表のアラン・オカダさんが昔の写真をスライドで紹介しながら、僧太鼓と鼓童の出会いから今日までの歴史を話してくださいました。鼓童が北米で公演活動をさせていただけるようになった背景には、僧太鼓さんを始めとする北米の太鼓グループの方々とのかけがえのない絆があることを、改めて学ぶ貴重な機会となりました。

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楽しくお食事をし、プレゼンで沢山の歴史を学んだあとは鼓童から浜河内の鬼太鼓と唄を歌わせて頂きました。

Photo: Yui KawamotoIMG_1728

僧太鼓さんが8段という曲を演奏してくださり、鼓童メンバーも少しだけ体験させて頂きました。

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a

鼓童ディスコグラフィー | 神秘

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「神秘」モントリオール公演/鶴見龍馬


3月7日(土)カナダ・ケベック州、モントリオール

Photo: Yui Kawamoto

1月末から始まった神秘北米ツアー、今私達はアメリカから国境を越えてカナダにきています。
冬の北米は地域によって気温の差がかなりあるのですが、その中でもカナダはトップクラスに寒く一番寒い日はマイナス20度を超えるような日もありました。冬の佐渡も雪がふり結構寒冷な地域だと思っていましたが、流石にここまでの冷え込みは初体験でした。

Photo: Yui Kawamoto

そんな中、公演当日は非常に多くのお客様に足を運んでいただき、モントリオールでは約3000席の会場で全席完売、満員での公演を迎えることができました。
会場の雰囲気もとてもよくプレイヤー全員会場と一体になりながら気持ちよく公演することができました。

Photo: Sergei Bachlakov

「神秘」バンクーバー公演より(Photo: Sergei Bachlakov)

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スクリーンショット(2015-03-13-11.20.56)
トロントTV「CP24 Evening Breaking News」内田依利出演


[公演についての記事]
Irish Film Critic(英語)
True Tall Taiko Tales(英語)
Book View Cafe(英語)
Quebec Spot(フランス語)
SORS-TU?(フランス語)
thestar.com(英語)トロント公演
tokyo-flow(英語)内田依利インタビュー記事

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


北米の太鼓に学ぶこと/見留知弘


皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。3月に入り、暖かい日も少しずつ増えて過ごしやすくなる頃ではありますが、春になる嬉しさと、それに伴うアレルギーとの両方がありますね。

さて、1月末より始まりました「鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘」北米ツアーは折り返しを過ぎ、東海岸地域にて公演しております。北米といえば、鼓童の前身の「佐渡の國 鬼太鼓座」時代より大変お世話になっている方々がおられます。

それは、アメリカの太鼓グループの方々です。

Photo: Taro Nishita

2005年アメリカ公演より

私が鼓童に入る以前のお話も先輩からたくさん聞いておりますが、そこについては鼓童結成30周年記念本「いのちもやして、たたけよ」をお読みいただくことにして、ここでは私の体験談として書かせて頂きます。私が北米ツアーに行っていた8年前までは、アメリカの太鼓のスタイルは、古い時代に伝わったものに加えて、新しい北米の太鼓のスタイルが生まれ始めた頃だったと記憶しています。

Photo: Taro Nishita

鼓童の初期には毎年アメリカツアーを行っており、公演先では各地のグループの方々に大変お世話になり、温かく迎え入れて頂ました。そんな数ある太鼓グループの中でも、カリフォルニア州サンノゼを拠点とされているサンノゼ太鼓さんには、稽古場に舞台道具とツアーの備品などを保管頂いていた時期もありました。

Photo: Mitsunaga Matsuura

ただ、近年はお互いのグループで世代交代が進んでいて、ベテランメンバーがツアーに付かなくなったこともあり、ある年に交流の場を設定して下さり、車座になって話した事がありました(写真上)。それは、お互いのバックボーンの事、太鼓の事、日系社会など、サンノゼの方も、これからの鼓童との繋がりについてコミュニケーションが必要だと感じて下さっての企画でした。

その時に見学させて頂いた稽古では、礼儀作法がしっかりされていて、畳に上がる際に一礼をして稽古を始めた立ち居振舞いが、私はとても印象に残りました。いつでも稽古が出来る環境がある私達には、そのような気持ちを切り替える境界というものがなかったので、それ以降、稽古を始める時には足袋に履き替えるなど、気持ちを切り替える環境を作りました。そして、日本の文化や心が、世代が変わっても引き継がれ、そしてなによりご自分達のアイデンティティを大切にされていると思いました。

Photo: Taro NishitaPhoto: Taro Nishita

Photo: Taro Nishita

2005年アメリカツアーの様子(1枚目の写真、中央が元メンバーの渡辺薫さん)

海外に出る時には、やはり自国の文化を説明出来る知識を持たなければならないと思いますが、なかなか簡単な事ではないですね。海外ツアー先のほうが、日頃気付かない事に気付いたり、文化や生活などの違いから得たりする事もあります。中でも日本人のすばらしい所は、海外の文化や食文化を、日本人に合うようにアレンジしていける所だと思います。

今回「神秘」で北米をツアーしている鼓童メンバーにも、たくさんの発見や収穫があることを期待しています。

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a

BAM(ニューヨーク)公演PR映像

メサ公演プロモーション映像
mesa

「The Huffington Post」に鼓童の紹介記事掲載

e-nikka.ca :坂本雅幸インタビュー記事掲載

BAMのブログに渡辺薫さんのインタビュー記事掲載


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