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鼓童メンバー投稿

「アース・セレブレーション2016」ベトナムの風/池永レオ遼太郎


ベトナムの風

春の日差しが心地よい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。佐渡の稽古場は様々な新作に向けて、稽古の毎日です。そんな中、今年の「アース・セレブレーション」の準備も進めております。

今年の「アース・セレブレーション」はベトナムからゲストを招き、私たちの本拠地である鼓童村でコンサートを行います。それに向けての準備の為、実は2月にベトナムに視察へ行ってまいりました。

僕たちがハノイについたのは丁度旧正月の頃。

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

提灯や国旗が至る所に飾られ、華やいでいました。

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

僕たちは色々な料理を食べ

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

町を歩き

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

様々なアーティストと交流し

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

文化の違いや共通点を楽しみ

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

あっという間の一週間が過ぎて行きました。

現地の空気を吸い、現地の食べ物を食べ、現地の音楽を聴く。国際交流において現地を訪れ文化に触れることの大切さを再認させられた貴重な旅でした。今年の「鼓童村コンサート」はお客様にも僕たちが感じたベトナムの風を感じて頂ける様な機会にできればと思っています。

また、今年の「アース・セレブレーション」は鼓童村コンサート以外にも鼓童メンバーによる様々な小公演を企画しております。皆様のご来島、お待ちしております!

鼓童村コンサート演出補佐:池永レオ遼太郎

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アース・セレブレーション 2016
http://www.kodo.or.jp/news/20160826ec_ja.html

※イベント内容の詳細は5月上旬にEC公式サイトにてお知らせします。コンサート、WSなど各種チケット発売は6月20日です。


BLUE TOKYO&DAZZLE&鼓童「飛翔」合同リハーサル/小松崎正吾


鼓童創立35周年記念コンサート
BLUE TOKYODAZZLE鼓童
「飛翔」合同リハーサル

Photo: Takashi Okamoto

35周年記念コンサート3日目「飛翔」の合同リハーサルを行いました。

Photo: Takashi Okamoto

「アース・セレブレーション2014」以来、2年振りの共演となります、DAZZLEさん、BLUE TOKYOさん。

Photo: Takashi Okamoto

久しぶりの再会に互いに胸高鳴らせながらの3日間…前回よりも確実に3者の関係も深まり、日に日に音と身体が溶け合って一つになっていく感覚はなんとも言えない心地良さがありました。

Photo: Takashi Okamoto

太鼓から踊りが見えて、踊りから太鼓が聞こえる。躍動する身体と太鼓の音が、サントリーホールの舞台でどんな化学反応を起こすのか、僕達もワクワクしています。

Photo: Takashi Okamoto

35周年記念公演最終日、勢いよく羽ばたき飛び出して行く新しいエネルギーを、是非体感しに来てください。


Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

▲玉三郎さんによるお稽古の様子

8月20日、東京・サントリーホールでお待ちしております。

Photo: Takashi Okamoto

▲稽古後にDAZZLEさん、BLUE TOKYOさん、芸術監督・玉三郎さんと鼓童メンバーでの記念撮影

撮影:岡本隆史
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news20160818kodo35th鼓童創立35周年記念コンサート
http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html

2016年8月18日(木)、19日(金)、20日(土)サントリーホール
8月18日(木) 第一夜 〜出逢い〜
出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団/指揮:下野竜也
8月19日(金) 第二夜 〜螺旋〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童
8月20日(土) 第三夜 〜飛翔〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童、ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE

プレイガイド
・チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター) WEB「チケットスペースオンライン」検索
・サントリーホールチケットセンター Tel. 0570-55-0017
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 [Pコード:286-898] http://pia.jp/
・イープラスhttp://eplus.jp/
・ローソンチケット Tel. 0570-000-407(オペレーター 10:00〜20:00)Tel. 0570-084-003 [Lコード:30118] http://l-tike.com/
・セブンチケット http://7ticket.jp/ 全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機
・東京文化会館チケットサービス Tel. 03-5685-0650


「出逢い」リハーサル!/石塚充


鼓童創立35周年記念コンサート
「出逢い」リハーサル

Photo: Erika Ueda

8月に東京・サントリーホールで行う「鼓童創立35周年記念コンサート」に向けてのリハーサルが佐渡にて始まりました。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

▲猿谷紀郎さんと坂本雅幸/伊左治直さん

この数日間は作曲家の猿谷紀郎さんと伊左治直さん、そして指揮者の下野竜也さんをお迎えして、「第1夜〜出逢い〜」でのオーケストラとの共演作品の稽古です。

Photo: Erika Ueda

自分のリズムや音色にいつも以上に神経を使いつつ、緻密に計算された細かい指示が記載された楽譜を目で追いつつ、目の端で指揮を捉えつつ‥‥普段の舞台での演奏とはまったく違う神経を酷使し、とにかく必死で食らいついていくばかりでした。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

クラシック音楽の練習方法や表現方法、音の成り立ち等々細かく丁寧に指導をしていただき、音楽の世界の果てしない広大さ、底のない深さ、楽しさを改めて実感しました。

Photo: Erika Ueda

「モノプリズム」の初演から40年、また新たな作品が2曲誕生しました。8月のサントリーホールで、世界初演です。ここでしか聴けませんよ!

Photo: Shingo Kawamura

▲稽古後に作曲家の猿谷さん、伊左治さん、指揮者の下野さん、エレクトーン奏者の清水さん、松田さん、
芸術監督・玉三郎さんと鼓童メンバーでの記念撮影

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news20160818kodo35th鼓童創立35周年記念コンサート
http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html

2016年8月18日(木)、19日(金)、20日(土)サントリーホール
8月18日(木) 第一夜 〜出逢い〜
出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団/指揮:下野竜也
8月19日(金) 第二夜 〜螺旋〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童
8月20日(土) 第三夜 〜飛翔〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童、ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE

プレイガイド
・チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター) WEB「チケットスペースオンライン」検索
・サントリーホールチケットセンター Tel. 0570-55-0017
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 [Pコード:286-898] http://pia.jp/
・イープラスhttp://eplus.jp/
・ローソンチケット Tel. 0570-000-407(オペレーター 10:00~20:00)Tel. 0570-084-003 [Lコード:30118] http://l-tike.com/
・セブンチケット http://7ticket.jp/ 全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機
・東京文化会館チケットサービス Tel.03-5685-0650

<鼓童創立35周年記念コンサートは以下の企業のご協賛をいただいています>


鼓童村 村民行事/前田順康


4月6日 鼓童村 村民行事

4月6日、春はまだまだ青い中、鼓童村村民行事が行われました。

Photo: Erika Ueda

▲まずは準備体操から

毎年、メンバー・スタッフと新研修生との初顔合わせにもなっているこの村民行事。

Photo: Erika Ueda

2日前に全国各地から佐渡へ渡ってきた研修所1年生。期待と不安に満ちた表情は2年前の自分と重なり、非常に刺激をもらえます。

Photo: Erika Ueda

村民行事では鼓童村の森から切り出した木を、次の冬を越すための薪用に割り、運びます。

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

ヨーロッパから、ブラジルから戻ったメンバー、長い佐渡の冬を過ごしたメンバー、研修生。みんなで山に入ったこの日。木々に囲まれた鼓童村。花の芽や蕾に季節の移ろいを感じました。

Photo: Erika Ueda

なんとも言葉にし難い、形容し難いのですが、生活している感・生きている感に満ちた共同体だと思います。そんな佐渡の風・鼓童の風が世界の風と混ざり合っていくんだな、などと考えながら、運んでは積んで、また運んで積んで、運んで…夕方にはなんとも芸術的な薪の壁が…。

Photo: Erika Ueda

鼓童村での生活がスタートして2ヶ月が経った私たち準団員。充実した日も、うまくいかない日も自分たちなりに精一杯送っています。

Photo: Erika Ueda

ぐんぐん伸びゆく草花。
とたんに色づきだした緑。

研修生から数えて3年目の佐渡ですが、この環境、この生活からはまだまだたくさん学ぶことがあるようです。

Photo: Erika Ueda
前田順康(準団員)


鼓童村での春/小池将也


鼓童村での春

佐渡も少しずつ暖かくなり、桜が咲き始めています。佐渡の半年近くある長い冬も過ぎ、「これからやっと春だぞ!」と吹く風に言われている気がします。祭りのシーズンでもあるため、島中で太鼓の音が聞こえてとても賑やかになってまいりました。4月からの鼓童村は欧州ツアー、南米ツアーを終えた団員や日本各地のでの公演を終えた大ベテラン、そして新しい準団員が一同に集結し、「35周年記念コンサート」に向けた作品作りや、「佐渡宿根木公演」、夏のEC、秋からの作品づくりなど様々な稽古に励んでいます。

話は変わりますが、若手メンバーが住む住居棟の裏に、何年も手の施されていない畑があります。

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その畑でこの春から何かを植えようと思い、賛同してくれた三浦康暉、鶴見龍馬、渡辺健吾と私の4人で「チーム畑」を結成いたしました。4月はバジルやローズマリーなどのハーブ類。5月はサツマイモなどの芋類を植えようと計画中です。

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まずは畑を再生させるところから。土を掘り返して土に空気を入れ、乾燥させて、また掘り返す。それの繰り返しをした後、いよいよ種を植える! と、現在はそんなところです。畑に必要な肥料や道具類はまだまだ不十分なので、これから少しずつ手に入れて楽しく頑張ります。

ここ最近は鼓童が大切にしている「くらす・まなぶ・つくる」の “つくる” についてもう一度見つめなおそうと思っています。

佐渡でくらし
太鼓にまなび
野菜をつくる

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この春の生活を自分なりに当てはめただけですが、鼓童がずっと大切にしている “なにか” を肌で感じて、舞台にいつか活かせることができたらなと思っています。そして、これから様々な活動をしていく鼓童でも、大切なものは大切なまま受け継いで行けるように頑張っていきます。

ブラジルから持ち帰ってきたパワーを存分に発揮し、今よりもっとパワーアップして、また舞台でみなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

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芽吹きの喜び/船橋裕一郎


芽吹きの喜び

この度、鼓童芸術監督・坂東玉三郎さんが「日本芸術院賞」さらに「恩賜賞」を受賞されました。心よりお祝い申し上げるとともに我々鼓童一同、大変貴重な時間を過ごさせて頂けていることに感謝している次第です。

Photo: Taro Nishita

さて、4月の佐渡はお祭りの季節です。各集落の鬼太鼓が祭り当日に向けて稽古に励み、夜遅くまで島中に太鼓の音が響き渡ります。また、長い冬を越えた佐渡の景色は一段と美しくそのような景色も楽しめる「佐渡宿根木公演」にも是非足をお運び頂ければと思います。

Photo: Takashi Okamoto

我々は今月と来月にかけては、この一年間のプログラムに向けて、稽古や創作にかかります。芸術監督をはじめ多くのゲストの方々がご来島され35周年作品はもちろん「螺旋」や「幽玄」もこの期間に作り上げてまいります。今後も続く新作の舞台にもご期待ください。

Photo: Yui KawamotoPhoto: Takuro SusakiPhoto: Cidade das Artes

先月は、鼓童としては8年振りのブラジル公演に行ってまいりました。一昨年のサッカーワールドカップ、まもなくはじまる五輪に街も活気に満ちあふれていると予想しておりましたが、現在、経済状態は芳しくない様子で、大統領の不正問題なども重なり政治も大変混迷しておりました。現地にいる間には多くのサンバチームや日系太鼓コミュニティとの交流などの時間もあり、得難い経験をいたしました。

Photo: Yui Kawamoto

陽気でおおらかな性格の国民性に触れ、伝統的なサンバ会場で感じた熱気、演奏者と聴衆が一体となった雰囲気は忘れることができません。同時に数々のインタビューやディスカッションのなかであがる質問は、鼓童や太鼓のルーツや意味に対する探究心に溢れるものが多いというのも印象的でした。それは他民族で移民の多い国柄が国民に与える影響であるのかとも同時に感じ、我々自身のルーツやこれからの行く末に対して考える良い機会ともなりました。

Photo: Yui Kawamoto

日本との時差12時間、気温差はこの時20度から30度。地球の反対側での国での公演に、気温以上に熱いものを感じ、再訪を誓い彼の地を後にしました。

太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

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鼓童×石見神楽「神遊ぶ」/藤本吉利


3月20日鼓童×石見神楽「神遊ぶ」

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3月20日、群馬県桐生市にある桐生有鄰館にて、石見神楽温泉津舞子連中の皆さんと一緒に公演を行ってきました。会場は江戸時代から大正時代の建造物である元味噌醤油蔵です。1部が石見神楽、2部が鼓童、そして共演というかたちでした。

共演の演目は「神遊ぶ」と題して、素戔嗚尊の大蛇退治を鼓童の「モノクローム」の演奏で行うというもの。(※)締太鼓のピアニシモの音が始まると稲田姫命が登場、次に一頭の大蛇が登場し、稲田姫を襲う。そして、次々に三頭の大蛇が登場し、稲田姫はそのなかに呑み込まれてしまう。四頭の大蛇の欲望を果たした歓喜の舞(私の勝手な解釈)となる。そして、クライマックスは素戔嗚尊が登場し大蛇を次々に退治し、稲田姫を救い出す。

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「モノクローム」は本来なら締太鼓7台、宮太鼓3台、銅鑼1台で演奏されるのですが、演奏者の都合で締太鼓5台、宮太鼓2台、銅鑼1台で演奏させてもらいました。山口は銅鑼と笛、私は宮太鼓と鳴り物(鈴)で参加し、締太鼓は5人で演奏出来る様に、見留が曲のアレンジをして、新人組を猛特訓しました。

Photo: Mitsunaga Matsuura

クライマックス、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大蛇を退治するところから、宮太鼓がドコドコドコドコと打ち出す。そして、最後の一頭を退治するところから、屋台囃子に曲が変わる。

いやーっ、エキサイティングな舞台でありました。燃えました。

1日2回の公演でしたが、「これでおしまいにするのは、もったいないね。また是非再演しましょう」と、みんなで話しました。楽しい嬉しい出会いの舞台でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

[※鼓童より]今回上演いたしました「モノクローム」の編成の変更は、著作管理者である作曲家、故・石井眞木氏のご家族のご了解を得て実現したものです。

 

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2016年3月20日(日) 鼓童出演 桐生文化芸術発信事業
歴史的建造物 × パフォーミングアーツ「鼓童×石見神楽『神遊ぶ』」
http://www.kodo.or.jp/news/20160320kamiasobu_ja.html


最終地「St. Petersburg」へ/小見麻梨子


最終地「St. Petersburg」へ

image1Photo: Mariko Omi

ロシア・モスクワの公演を終え、欧州「神秘」ツアー2016もいよいよ千穐楽の地、「サンクトペテルブルク」へ向かいます。海外ツアーでは珍しい電車移動!

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モスクワから4時間の旅。普段と違う雰囲気にメンバーもワクワクしております。

ラスト一回、神秘の世界をお届けして参ります。

Photo: Mariko Omi

marikoomi_s 20150127oet 2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
鼓童協賛クレジット


海外ツアー/花岡哲海


「神秘」ヨーロッパツアー

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神秘公演のトラックドライバーのフレディさんと。

日本のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。3月下旬ともなれば温かくなり、桜も少しずつ開花している頃ですか。

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ロシアにて

こちら「神秘」ヨーロッパツアー班は、ロシアの首都モスクワに来ております。ロシアはやっぱり寒い! 晴れてはいるんですが、耳がとれそうなくらい寒いです(笑)

Photo: Mayumi Hirata

「神秘」イギリス公演(撮影:平田真弓)

さて、これまでに私たちはは9つの国を巡り、30公演を行ってきました。ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクの2公演をもって、神秘のヨーロッパツアーは千秋楽を迎えます。

私にとっても、鼓童で活動するのは残り2公演というわけでございます。

Photo: Tetsumi Hanaoka

私はこれまでに海外16ヶ国で公演をさせて頂きましたが、国が違えば文化も違うし、同じ国の中でもまた違うんだなぁという事を、日々感じて旅をしております。宗教や歴史、政治、地域、お隣の国でも全然違うもんですから、差異があるのは当然のこと。でも世の中そう上手く回れないのが常なんだなぁ、というのも感じています。

ですが、楽器を使って音を奏でる事や音楽を楽しむ事というのは、国や文化や歴史や宗教が違ってもなんら変わりないね、と素直に感じます。まさに「音楽に国境なし」。でも、海外のこれだけの国と地域を回って120回近く公演した結果、こうやって腑に落ちる事ができたわけで、それは私の人生経験の中で非常に宝となっています。

Photo: Tetsumi Hanaoka Photo: Tetsumi Hanaoka

海外ツアーの良さというのは、日本にない文化や生活を目の当たりにして、それを実際に肌で感じ取る事ができるという所です。日本にない味の食べ物、逆に海外仕様の和食の味を経験することもしばしば(笑) ヨーロッパは古い町並みや建物が多いので、散歩に出かけるだけでも有意義です。

IMG_1518 神秘公演をアテンドしてくれたヤスミンさんと。

そんな海外ですが、正直なところを言えば、やっぱり日本が! 佐渡が恋しいです! でも心の底から「日本が良い」「佐渡が良い」と思えるのも、海外での経験があったから。海外が悪かったから…というわけではもちろんありませんよ!(笑) 鼓童の舞台や公演を通じて、自分のあり方や日本人としてのあり方、海外の人々がどのように日本の文化をとらえているか、そしてどう感じているかを学べたからです。

Photo: Mayumi Hirata

「井の中の蛙」にならないよう日々勉強、日々精進、そして自分の脚を使って見聞をして回る! これを目標に、これからも頑張ってまいりたいと思います。もちろん、ロシアの2公演も頑張ってまいります。

そして、またどこかでお会いしましょう!

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20150127oet
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
鼓童協賛クレジット


世界の劇場/小見麻梨子


世界の劇場

2ヶ月に及ぶヨーロッパ「神秘」ツアーも終盤を迎えております。今回も様々な素晴らしい劇場、コンサートホールでの演奏をさせていただいています。

街にある劇場は社交場としての目的も含まれ、それぞれの歴史や特徴を表している様に感じます。入った瞬間に感嘆のため息が出るような空間に出会う事もありました。

今回のそんなツアーで出会った劇場・コンサートホールを幾つかご紹介します!

Photo: Mariko Omi

こちらはレンガ造りの倉庫の様な雰囲気。 イギリス・ケンブリッジ「Corn Exchange」名前の通り、以前は穀物の取引所だった建物で現在は劇場として使われています。学生の街ということで若いスタッフさんも多く、ロビーには数多くの催しもののポスターが飾られていて活発に利用されている様子が分かりました。

Photo: Mariko Omi

音楽の都 ウィーン、100年以上の歴史がある「Wiener Konzerthaus」白と金色の装飾が上品で美しく、天井には豪華なシャンデリアか飾られていて、華やかな街の雰囲気にぴったりのホールでした。

Photo: Mariko Omi

こちらはスイス・ルツェルン「KKL Lucerne」電動式の反響板とカーテンで音響具合を調節出来ます。5階まである整然と並んだ客席と高ーい天井が印象的でした。

Photo: Mariko Omi

またこのホールはロビーも見所。旧市街の美しい街並みをそのまま絵画に見立てた様な窓は街への愛情を感じます。他の窓からはスイスの山々を切り取ったものもありました。

Photo: Mariko Omi

こちらはドイツ・ベルリン「Berliner Philharmonie」ベルリンフィルハーモニー管弦楽団を擁するこちらのホールは建物が五角形の形で舞台を客席が360度取り囲みます。葡萄畑、とも言われているそう。このツアー初めての後ろにお客様がいる状況での本番でした。ホールスタッフさんが皆さんテキパキと私たちの搬入搬出を手伝ってくださったのも印象的でした。

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ドイツ・ミュンヘン「Philharmonie am Gasteig」鼓童演奏者にとっては舞台前の形が左右非対称という事で有名です。「真っ直ぐ立っている筈なのに正面を向いていない」現象が起きるホールとして恐れられている一面もあります。

Photo: Mariko Omi

そしてこちらはデンマーク・コペンハーゲン「Royal Danish Academy of Music」客席は革張りで、一つ一つの席がそれぞれ違った経年変化での色合いを感じさせます。スズランの花のような客席のランプや美しい曲線の手すり、寄せ木の床面などデザインの国という事でシンプルながらも細部までのこだわりを感じる劇場でした。

「神秘」はこうした劇場の状況やお客様を迎えて毎晩違った作品に生まれ変わっています。普段はオーケストラが響き渡るホールで、いつもはギターが鳴らされるステージで、太鼓を打つ・踊りを踊る・蛇が出てくる。そう考えると思いもよらない化学変化が起きているのかもしれない…とも感じます。

音に関しても一言で音が良いと言っても、どういう感覚を持って「音響が良い」と感じるのか。各設計の方々が頭をひねって作りだす音響設計というものも改めて興味を持ちました。

素晴らしい劇場との出会いに感謝し、旅は続きます。

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2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
鼓童協賛クレジット


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