海外ツアー/花岡哲海
「神秘」ヨーロッパツアー
神秘公演のトラックドライバーのフレディさんと。
日本のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。3月下旬ともなれば温かくなり、桜も少しずつ開花している頃ですか。
ロシアにて
こちら「神秘」ヨーロッパツアー班は、ロシアの首都モスクワに来ております。ロシアはやっぱり寒い! 晴れてはいるんですが、耳がとれそうなくらい寒いです(笑)
「神秘」イギリス公演(撮影:平田真弓)
さて、これまでに私たちはは9つの国を巡り、30公演を行ってきました。ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクの2公演をもって、神秘のヨーロッパツアーは千秋楽を迎えます。
私にとっても、鼓童で活動するのは残り2公演というわけでございます。
私はこれまでに海外16ヶ国で公演をさせて頂きましたが、国が違えば文化も違うし、同じ国の中でもまた違うんだなぁという事を、日々感じて旅をしております。宗教や歴史、政治、地域、お隣の国でも全然違うもんですから、差異があるのは当然のこと。でも世の中そう上手く回れないのが常なんだなぁ、というのも感じています。
ですが、楽器を使って音を奏でる事や音楽を楽しむ事というのは、国や文化や歴史や宗教が違ってもなんら変わりないね、と素直に感じます。まさに「音楽に国境なし」。でも、海外のこれだけの国と地域を回って120回近く公演した結果、こうやって腑に落ちる事ができたわけで、それは私の人生経験の中で非常に宝となっています。
海外ツアーの良さというのは、日本にない文化や生活を目の当たりにして、それを実際に肌で感じ取る事ができるという所です。日本にない味の食べ物、逆に海外仕様の和食の味を経験することもしばしば(笑) ヨーロッパは古い町並みや建物が多いので、散歩に出かけるだけでも有意義です。
神秘公演をアテンドしてくれたヤスミンさんと。
そんな海外ですが、正直なところを言えば、やっぱり日本が! 佐渡が恋しいです! でも心の底から「日本が良い」「佐渡が良い」と思えるのも、海外での経験があったから。海外が悪かったから…というわけではもちろんありませんよ!(笑) 鼓童の舞台や公演を通じて、自分のあり方や日本人としてのあり方、海外の人々がどのように日本の文化をとらえているか、そしてどう感じているかを学べたからです。
「井の中の蛙」にならないよう日々勉強、日々精進、そして自分の脚を使って見聞をして回る! これを目標に、これからも頑張ってまいりたいと思います。もちろん、ロシアの2公演も頑張ってまいります。
そして、またどこかでお会いしましょう!
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html