鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘神秘’

北米ツアー始動しました/河本唯


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26日、無事アメリカ大陸にツアー班が上陸致しました。

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最初の公演地、ワシントン州ベリンハムにて荷解きの様子。小さな町の中にあるキュートな劇場です。

いよいよ初日、ベリンハムの劇場で幕開けです。

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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「草分け」〜もうひとつの“神秘”/住吉佑太


草分け

この曲は、2013年に再演された「アマテラス」のために作曲されました。

アマテラスが天岩戸に隠れてしまい、世界は闇に閉ざされます。困り果てた八百万の神々は集まり、どうしたら良いかを話し合いはじめました。そんな情景を表現しています。

神々の会話を表すために、とりとめのない変拍子の組み合わせや、ピアニッシモの表現を重視しました。鼓童の今までの楽曲とは違い、あえて芯の無い音も活かし、本当に小さい音から強く大きな音まで、ダイナミックレンジの幅が広くなるように作られています。

Photo: Takashi Okamoto

「神秘」の舞台で演奏する際には、「アマテラス」での演奏の際に含まれていた芝居的な要素を、音楽的な表現に組み込みました。それでも、演奏中におたがい会話しているような気分は大切にしています。

実際に演奏している中でも、押したり引いたりの繰り返しから生まれる、独特のノリに身を任せるようにしています。そこから生まれている、独特のノリとグルーブを感じてみてください。

Photo: Takashi Okamoto

鼓童ディスコグラフィー | 神秘

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乗継の空港にて/花岡哲海


Photo: Tetsumi Hanaoka

日本を離れて数時間、バンクーバーへの乗り継ぎのため、韓国の仁川に降り立ちました。

Photo: Tetsumi Hanaoka

みんなで昼食をとり、スケジュールに目を通し、公演のビデオを確認し、ありとあらゆる事前準備を整えます。

それでは、北米ツアーに行ってまいります!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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出発の朝/小松崎正吾


佐渡の朝日は本当に綺麗です。

Photo: Shogo Komatsuzaki

鼻をつく冷たい空気、静かな波音、鳥の声、山の匂い。

この感じを大切に持って行こう。国が違えど自然を感じる感覚は一緒なはず。
若さ溢れるチームで、1日1日を大切に、佐渡の風と匂いまで感じて頂けます様に…

「神秘」北米ツアーへ、出発です。

Photo: Shogo Komatsuzaki

鼓童村でのお見送り(鼓童バスより撮影)

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鼓童ワン・アース・ツアー2015~神秘 北米ツアー
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もうひとつの“神秘”/音大工


間もなく、「鼓童ワン・アース・ツアー2015 〜神秘」北米ツアーが始まります。
2013年12月に初演された作品ですが、海外公演は初めてです。どんな反応を頂けるのか、今から大変楽しみにしています。

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この「神秘」のもうひとつの形として、昨年末にアルバムが発売されました。それぞれの作曲者が舞台で演奏している楽曲についてアレンジをし直し、鼓童村で改めて録音されたオリジナルアルバムです。

Photo: Erika Ueda

ひとつひとつの音に込められた演奏者の思いを凝縮しました。ぜひこちらもお楽しみ下さい。各公演会場、オンラインストア、ダウンロードにてお求め頂けます。

【試聴できます!】
ディスコグラフィー | 神秘

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島根での「石見神楽」稽古/花岡哲海


改めまして、明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、鼓童をよろしくお願い致します。

さて、みなさんはどんなお正月を過ごされましたか?

僕は1月28日から始まる「ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー」に向け、新人を加えた「大蛇(おろち)メンバー」で島根県・温泉津(ゆのつ)で稽古をしておりました。

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指導して下さったのは小林泰三さんを始め、温泉津町を中心に活動をしている、温泉津舞子連中(ゆのつ・まいこれんちゅう)のみなさんです。小林さんは神秘の構想から大蛇に携って下さった方の1人で、ご自身は石見神楽(いわみかぐら)の舞手であり神楽面の面職人でもあります。神秘で使っている蛇頭も、小林さん作なのです。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

今回は新人を中心に稽古を進めて頂き、「どうしたらスムーズに動けるのか」「どうやったら大蛇に見えるのか」など、細かい所作や蛇胴のさばき方などを教えて頂きました。改めて気付く部分も多く、単純な動きに見えてすごく洗練されているのが石見神楽なんだなぁと感じました。

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今回の稽古では「夜神楽の『大蛇』に参加する」というミッションがありました。「夜神楽」とは、毎週土曜日に温泉津町の龍御前神社の社殿で行われる、温泉津舞子連中の定期公演です。2年前に初めて稽古に来た時も参加させて頂きました。

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夜、公演に向け社殿が飾り付されていくのですが、だんだんと石見神楽の空間や空気ができあがっていく様子は、とても感動するものがあります。神聖な場でありながら神様にすごく近いというか、崇敬の念を持ちながら身近に親しんでいる、そんな石見の人々と神様との関係が垣間見えました。2015年の初回の夜神楽公演ということもあり、神様が降りられる天蓋(てんがい)を特別に吊り、公演の支度が整いました。

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今回は「大蛇」の他に、場を清めるという意味の演目「塩祓い」の「奏楽(お囃子)」をさせて頂きました。小林さんは舞手として加わって頂き、無事に演奏ができましたが非常に難しかったです。

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お囃子の魅力というのは、聞くだけで踊り出したくなったり動きたくなったり、唄いたくなったりなど、人の気持ちを駆り立てる力がある所だと僕は思います。石見神楽は数百年受け継がれている芸能なので、観客を魅了し舞手を奮い立たせる、そんなお囃子が長い歴史の中で育まれて来たのだと思いました。ゾクゾクしてワクワクする、そんなお囃子や演奏ができる太鼓打ちになりたいものです。

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「塩祓い」「恵比寿」と演目は進み、最後の演目は「大蛇」。『全国を旅するスサノヲが出雲の斐伊川に来た所、嘆き悲しむ親子に出会いました。翁曰く、毎年 八岐大蛇がやってきて娘を食べてしまい、最後の1人になってしまった。スサノヲは娘との結婚を条件に八岐大蛇退治を引き受け、見事に大蛇を切り捨て退治しました。』というのがストーリーです。

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僕は大蛇を2年前の春に初挑戦し、今回で2回目となります。始まってしまえばあっという間という時間の印象はかわりませんが、1つ1つの所作に気をつかったり表現などに工夫を凝らしたりなど、前回よりもできた感覚はありました。また次に来た時は、もっと良いものにできたらと思います。

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稽古中や本番前、ふとした時などに小林さんはお話をして下さいます。

「哲海くん、良いものってのは時間がかかるんだよね。」

確かに、石見神楽に限らず芸能や芸術など、僕らが「いいなぁ…」と思うものには相当な時間が費やされています。その時間は、毎日の少しずつの積み重ねや失敗苦労の連続、良いものにしようという気持ちの表れです。だからこそ人々を魅了し、惹き付けるものが生まれるのだと思います。

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そして小林さんは続けます。「あたり前のことで良いから毎日やりなさい、しかも丁寧にすること。」

あたり前のこと、出来ているようで出来ていないこと。あいさつをする、靴をそろえる、感謝をする…。十人十色、その人にとっての「あたり前のこと」はいろいろありますが、あたり前なことの丁寧な積み重ねこそが、芸を極めるという事に繋がるし根源であると思います。舞台に直接関係する事でなかったとしても、巡り巡って役立つことがある。だからこそ、舞台人である前に1人の人間として芯をもっていきたいです。

Photo: Takashi Okamoto

北米ツアーまで残り2週間ちょっと。鼓童を、日本の太鼓を、日本の芸能を伝えるべく頑張ります!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015~神秘 北米ツアー
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CD「鼓童 神秘」間もなく発売!


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12月19日(金)より、公演会場・オンラインストアで販売いたします。
CD「鼓童 神秘」購入のお客様、先着300名様に、オリジナルステッカーをプレゼント。
オンラインストアにて、ご予約受付中です。

鼓童 神秘
http://www.kodo.or.jp/store/15_1456.html

kodo2鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/index.html


2014年を振り返って/見留知弘


皆様こんにちは。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

12月に入り、佐渡の最高峰・金北山にも雪化粧を見るようになりましたが、例年よりは暖かい師走の入りを迎えています。

さて、少し気が早くもありますが、今月は今年1年の鼓童を振り返ってみたいと思います。

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まず1月末のヨーロッパでの「伝説」公演と、同時進行で実施した国内での小編成公演、春には「神秘」・交流学校公演の2つの国内ツアー、さらに並行して「佐渡特別公演」と各地での小編成の舞台を行いました。

Photo: Takashi Okamotomystery_asakusa_TO_3213-f-ss

6月には2回目となりました浅草公会堂での「神秘」連続公演も成功を収め、応援してくださる浅草の方々との絆をさらに深めることができました。

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7月には交流学校公演ツアーのメンバーで、新しい演目と内容での「打男」のヨーロッパ公演を実施いたしました。2つのツアーを同時に行なうことはすでに定着していますが、今回初めて坂東玉三郎氏演出の異なった作品を世界で同時に上演できたことは、演奏者・スタッフともに大きな自信となりました。

そして夏には、地元佐渡でのアース・セレブレーション。

Photo: Takashi Okamoto

「城山コンサート」の初日は、名誉団員から準団員まで、鼓童の歴史の中でも最多となる総勢32名が出演いたしました。近年はメンバーの数も増えて、皆で同じ舞台に立つ機会がありませんでしたので、若くパワーみなぎる太鼓や、熟練の演奏など、稽古の時からお互いがとても刺激的で楽しい時間を過ごすことができました。

Photo: Takashi Okamoto

世代を超えて、同じ太鼓で繋がっている事は、改めてすばらしく、お客様にも30年の層の厚さを感じていただけたことと思います。

Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Satoko Maeda

また、2日目には、新体操で磨かれ、研ぎすまされた肉体をもつ「BLUE TOKYO」の皆さんを、3日目には、さらにダンスの世界で独自な表現方法を追求する「DAZZLE」の皆さんと元ブルーハーツのドラマーの梶原徹也さんをお迎えし、ジャンルの枠を越えた、表現の融合と発信がされました。

秋には、若干のキャストの交替を行い、「神秘」の国内ツアー・交流学校公演の2つのツアーと、「佐渡特別公演」のベテランメンバーが、小編成、ソロ活動などを各地で精力的に行いました。また、昨年の11月から1年間掛けて展開して参りました「神秘」ツアーは、おかげさまで、国内のすべての日程を終了いたしました。各地の会場へのご来場とご声援をありがとうございました。なお、こちらは引き続き、北米での上演を予定しています。

Photo: Takashi Okamoto

そして11月には、新作舞台の「鼓童ワン・アース・ツアー~永遠」と、新演出の交流学校公演が、キャストを新たに稽古を始め、「永遠」は、11月20日に地元佐渡で初日を迎える事ができました。

Photo: Takashi Okamoto

この作品は、全ての楽曲が新たに書き下ろされたもので、演奏者には高い演奏技術と表現力が求められ、鼓童の舞台表現の新たな段階を感じていただける内容になっています。

両ツアーとも、これから1ヶ月にわたって各地で公演を予定しておりますので、お近くに鼓童が参りました際には、ぜひ皆様のご来場をお待ち致しております。

年の瀬の何かと忙しい日々ではありますが、公演のひととき、心を休めていただき、鼓童の音色で、一年を楽しく締めくくって頂けたらと思っております。

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ニューアルバム「神秘」発売決定のお知らせ


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12月19日(金)、ニューアルバム「神秘」発売が決定しました。坂東玉三郎演出作品「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」の音楽世界をスタジオ録音により収録しています。

闇の中からわき起こる響き、かすかな光の中から生まれる音楽。舞台での演奏から厳選した8曲が、幻想的な世界となって拡がります。都会の雑踏の中で、静かな部屋の中で、光と闇、静と動が交錯する神秘の世界を感じ取ってください。

鼓童ディスコグラフィー | 神秘
http://www.kodo.or.jp/discography/od011_ja.html
全曲試聴いただけます。

お求めは、12月19日以降の鼓童公演会場ロビー、もしくは鼓童オンラインストアまで。
http://www.kodo.or.jp/store/

Photo: Takashi Okamoto

kodo2鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/index.html


島根で「神秘」公演千穐楽/松田菜瑠美


島根で「神秘」公演千穐楽

Photo: Satoshi Nakano

10/26 島根・大田市民会館にて「神秘」公演千穐楽。阿部研三、井上陽介は、ワン・アース・ツアーとしては最終公演になりました。

ツアーの最終地点は、石見神楽のある島根県。メインビジュアルでもあり、目玉演目の一つである「蛇舞」の本場で千穐楽を迎えました。島根に入った途端に草洋介のテンションが急上昇するなど、皆少々のプレッシャーを感じていましたが、ロビーでは蛇頭制作の小林泰三さんと、蛇胴制作の林史浩さんの展示(写真下)があり、客席からは蛇舞を教えていただいた温泉津(ゆのつ)舞子連中の皆様から絶えず応援の声と拍手が送られ、演奏者にはとても心強かったのではと思います。その中で演奏がより生き生きとなり、お客様だけでなく場内案内や舞台袖にいるスタッフも共にこの高揚した空気を作っているようでした。

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