「草分け」〜もうひとつの“神秘”/住吉佑太
草分け
この曲は、2013年に再演された「アマテラス」のために作曲されました。
アマテラスが天岩戸に隠れてしまい、世界は闇に閉ざされます。困り果てた八百万の神々は集まり、どうしたら良いかを話し合いはじめました。そんな情景を表現しています。
神々の会話を表すために、とりとめのない変拍子の組み合わせや、ピアニッシモの表現を重視しました。鼓童の今までの楽曲とは違い、あえて芯の無い音も活かし、本当に小さい音から強く大きな音まで、ダイナミックレンジの幅が広くなるように作られています。
「神秘」の舞台で演奏する際には、「アマテラス」での演奏の際に含まれていた芝居的な要素を、音楽的な表現に組み込みました。それでも、演奏中におたがい会話しているような気分は大切にしています。
実際に演奏している中でも、押したり引いたりの繰り返しから生まれる、独特のノリに身を任せるようにしています。そこから生まれている、独特のノリとグルーブを感じてみてください。
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