鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘神秘’

新年度を迎えて/見留知弘


皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団 鼓童、代表の見留知弘です。4月に入り、佐渡も春めいて来ましたが、だんだんと桜の梢にも蕾が見分けられるようになりました。

新年度の始まりと申しますと、間もなく新しい34期の鼓童文化財団研修所研修生も集合し、研修生活が始まろうとしております。期待と不安と、大きな夢を持って、佐渡に向かってくることでしょう。

Photo: Julieta Cervantes

アメリカ・ニューヨーク「神秘」公演より「霹靂」 (c) Julieta Cervantes

さて、1月末から始まりました「鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘」北米ツアーも、お陰様で盛況に無事終了いたしました。この公演に関わって下さったクルーと関係者の皆様、ご主催の皆様、そしてご来場下さったお客様に、改めてお礼申し上げます。

国内では、3月より小編成やソロの出演など、各地で多様な活動が行われ、3月15日には、福島県福島市飯坂・岡山県倉敷市・新潟県北蒲原郡聖籠町・上越市の4カ所での同時出演もあり、メンバーもスタッフも各地へと飛びまわっておりました。

Photo: Takashi Okamoto

そして3月19・20日には、神奈川県横浜市の神奈川芸術劇場KAATにて、鼓童特別公演2015「道」が行われました。
平日の公演日ではありましたが、お陰様で2日間とも満席。鼓童を長く観て頂いているお客様には、懐かしい公演プログラム。近年鼓童を見始めて下さっているお客様には、新しい公演プログラムに感じられたのではないでしょうか。

鼓童の礎である演目を新しいメンバーと演奏することで、ただの再演ではなく、一つの新しい作品として取り組むことが出来たと思っております。演奏だけではなく、楽器や台類の転換、舞台での歩き方など、鼓童が何を大切にして来たかを再認識すること、伝えることと受け継ぐこと、そんなことも同時に行われていました。

Photo: Takashi Okamoto

34年間で積み上げて来た大切な土台を芯に、さらに新しい時代を生き抜く力をつけていくことが、今の鼓童にはとても大切です。そして鼓童が長く継続して行く為に、現在取り組んでいる新しい表現がとても大切だからこそ、この公演の成果がのちに生きてくると思います。これからもさまざまな形で、鼓童の根源を感じていただける機会をお届けできればと思います。

Photo: Takashi Okamoto

メンバーが佐渡に集う4月は、佐渡で新作やアマテラスなど、しっかり稽古に励んで、舞台の準備を進めてまいります。

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鼓童4年ぶりのニューヨーク公演/秋元淳


「神秘」アメリカ・ニューヨーク公演

Photo: Yui Kawamoto

4年ぶりとなるニューヨークでの鼓童公演です。マンハッタン島から河一本隔てたブルックリン地区にある劇場Brooklyn Academy of Music (BAM)、鼓童は初めての登場となります。BAMは現役の劇場としては全米最古だそうです(創業150年)。

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歴史は古くても、催しのラインナップは先鋭的で、その動向は常に世界の注目を集めています。今回BAMの歴史に鼓童が名を連ねることができたことは、とても光栄なことです。おかげさまで3日間、満場のお客様にお越しいただき、最終日はキャンセル待ちの列ができるほどでした。

Photo: Yui Kawamoto

BAMでの千秋楽翌日には、ニューヨークの仏教会を拠点に長年活動を続ける太鼓グループ「僧太鼓 Soh Daiko」の皆さんが交流会を催してくださいました。僧太鼓は鬼太鼓座の時代からの長いお付き合いです。代表のアラン・オカダさんが昔の写真をスライドで紹介しながら、僧太鼓と鼓童の出会いから今日までの歴史を話してくださいました。鼓童が北米で公演活動をさせていただけるようになった背景には、僧太鼓さんを始めとする北米の太鼓グループの方々とのかけがえのない絆があることを、改めて学ぶ貴重な機会となりました。

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楽しくお食事をし、プレゼンで沢山の歴史を学んだあとは鼓童から浜河内の鬼太鼓と唄を歌わせて頂きました。

Photo: Yui KawamotoIMG_1728

僧太鼓さんが8段という曲を演奏してくださり、鼓童メンバーも少しだけ体験させて頂きました。

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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鼓童ディスコグラフィー | 神秘

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「神秘」モントリオール公演/鶴見龍馬


3月7日(土)カナダ・ケベック州、モントリオール

Photo: Yui Kawamoto

1月末から始まった神秘北米ツアー、今私達はアメリカから国境を越えてカナダにきています。
冬の北米は地域によって気温の差がかなりあるのですが、その中でもカナダはトップクラスに寒く一番寒い日はマイナス20度を超えるような日もありました。冬の佐渡も雪がふり結構寒冷な地域だと思っていましたが、流石にここまでの冷え込みは初体験でした。

Photo: Yui Kawamoto

そんな中、公演当日は非常に多くのお客様に足を運んでいただき、モントリオールでは約3000席の会場で全席完売、満員での公演を迎えることができました。
会場の雰囲気もとてもよくプレイヤー全員会場と一体になりながら気持ちよく公演することができました。

Photo: Sergei Bachlakov

「神秘」バンクーバー公演より(Photo: Sergei Bachlakov)

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トロントTV「CP24 Evening Breaking News」内田依利出演


[公演についての記事]
Irish Film Critic(英語)
True Tall Taiko Tales(英語)
Book View Cafe(英語)
Quebec Spot(フランス語)
SORS-TU?(フランス語)
thestar.com(英語)トロント公演
tokyo-flow(英語)内田依利インタビュー記事

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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北米の太鼓に学ぶこと/見留知弘


皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。3月に入り、暖かい日も少しずつ増えて過ごしやすくなる頃ではありますが、春になる嬉しさと、それに伴うアレルギーとの両方がありますね。

さて、1月末より始まりました「鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘」北米ツアーは折り返しを過ぎ、東海岸地域にて公演しております。北米といえば、鼓童の前身の「佐渡の國 鬼太鼓座」時代より大変お世話になっている方々がおられます。

それは、アメリカの太鼓グループの方々です。

Photo: Taro Nishita

2005年アメリカ公演より

私が鼓童に入る以前のお話も先輩からたくさん聞いておりますが、そこについては鼓童結成30周年記念本「いのちもやして、たたけよ」をお読みいただくことにして、ここでは私の体験談として書かせて頂きます。私が北米ツアーに行っていた8年前までは、アメリカの太鼓のスタイルは、古い時代に伝わったものに加えて、新しい北米の太鼓のスタイルが生まれ始めた頃だったと記憶しています。

Photo: Taro Nishita

鼓童の初期には毎年アメリカツアーを行っており、公演先では各地のグループの方々に大変お世話になり、温かく迎え入れて頂ました。そんな数ある太鼓グループの中でも、カリフォルニア州サンノゼを拠点とされているサンノゼ太鼓さんには、稽古場に舞台道具とツアーの備品などを保管頂いていた時期もありました。

Photo: Mitsunaga Matsuura

ただ、近年はお互いのグループで世代交代が進んでいて、ベテランメンバーがツアーに付かなくなったこともあり、ある年に交流の場を設定して下さり、車座になって話した事がありました(写真上)。それは、お互いのバックボーンの事、太鼓の事、日系社会など、サンノゼの方も、これからの鼓童との繋がりについてコミュニケーションが必要だと感じて下さっての企画でした。

その時に見学させて頂いた稽古では、礼儀作法がしっかりされていて、畳に上がる際に一礼をして稽古を始めた立ち居振舞いが、私はとても印象に残りました。いつでも稽古が出来る環境がある私達には、そのような気持ちを切り替える境界というものがなかったので、それ以降、稽古を始める時には足袋に履き替えるなど、気持ちを切り替える環境を作りました。そして、日本の文化や心が、世代が変わっても引き継がれ、そしてなによりご自分達のアイデンティティを大切にされていると思いました。

Photo: Taro NishitaPhoto: Taro Nishita

Photo: Taro Nishita

2005年アメリカツアーの様子(1枚目の写真、中央が元メンバーの渡辺薫さん)

海外に出る時には、やはり自国の文化を説明出来る知識を持たなければならないと思いますが、なかなか簡単な事ではないですね。海外ツアー先のほうが、日頃気付かない事に気付いたり、文化や生活などの違いから得たりする事もあります。中でも日本人のすばらしい所は、海外の文化や食文化を、日本人に合うようにアレンジしていける所だと思います。

今回「神秘」で北米をツアーしている鼓童メンバーにも、たくさんの発見や収穫があることを期待しています。

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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BAM(ニューヨーク)公演PR映像

メサ公演プロモーション映像
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「The Huffington Post」に鼓童の紹介記事掲載

e-nikka.ca :坂本雅幸インタビュー記事掲載

BAMのブログに渡辺薫さんのインタビュー記事掲載


テキサスです!/河本唯


Photo: Yui Kawamoto

海外「神秘」ツアー班は現在アメリカ・テキサス州のオースティンにいます。

Photo: Yui Kawamoto

本日公演する劇場、Paramount Theatreではなんと!
2007年のツアー班のサインが壁に書かれていました。

Photo: Yui Kawamoto

8年前にこの劇場に来た武志さんと雅幸さんは思い出話に花を咲かせ、当時のツアー班のサインを一つ一つ眺めていました。

まだまだ巡ります、アメリカ・カナダ!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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KODOケーキ/花岡哲海


こちら、「神秘」ツアー班は元気にアメリカを旅しています。ラスベガスなどは日焼けするくらい暑く、冬の日本とは正反対で驚いています。

さて、劇場では、昼食や夕食をとる部屋を「グリーンルーム」と呼びます。出番を確認するために舞台の状況を映すテレビモニターなどが用意されている部屋で、そこにケータリングも用意されます。休憩や食事の時間は憩いの場にもなります。

そんなグリーンルームに、な、な、なんと「KODOケーキ」がドン!とありました。

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なんでも、この日の食事を作ったシェフのリックさんが持って来て下さったとのこと。なんとありがたい!

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もちろん、鼓童メンバーで美味しく頂きました。

ツアーが始まって2週間ちょっと。だんだんと体力的に大変なる時期に、気持ちがほっこりする嬉しい出来事でした!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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マーティン・レクナーさん/花岡哲海


「神秘」北米班は順調にツアーを進めております。

ツアーや公演を行うためには、裏方で働く方々が非常に重要です。そんな中、ツアーを通して照明を担当してくださっているのが、マーティン・レクナーさんです。熊のように大きな人ですが、みんなは親しみを込めてマーティンと呼んでいます。

Photos: Tetsumi Hanaoka

さて、ある日の公演の夕食時。なにやら外から香ばしいにおいが…。なんとマーティンがお肉やソーセージを焼いていました!みんなのためにホットドッグやハンバーガーを作ってくれたのです。出来たてをみんなで美味しく頂きました。

余談ですが、弱火で時間をかけてゆっくり焼く方が「バーベキュー」で、強火で時間をかけず一気に焼く方を「グリル」と言うそうです。僕は初めて知りました!

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このお肉パワーで、まだまだツアー頑張ります!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
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新しい風/小見麻梨子


「神秘」北米ツアー、今回は新しい女性メンバーが加入しました。まだ準メンバーになりたての三浦友恵です。

Photo: Mariko Omi

少し前までは研修生活。いきなりの海外での時差・気候・劇場の状況・ホテル住まい、そして実際のお客様がいる中での演奏等、様々な場面での対応力が試されます。

Photo: Mariko Omi
新人達の懸命さ、直向きさはツアーに新しい風として新鮮な空気を吹き込み、私達も改めて身が引き締まります。

演目の細かい内容を改めて思い出しながら詰めていくことで新しい発想が生まれたり、メンバーの個性も少しずつ出てきていています。国内で千秋楽を迎えた「神秘」ですがアメリカの地でも日々生まれ変わっています。
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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘
北米ツアー

鼓童 2015年度 新準メンバーのお知らせ


「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」北米ツアー、関連記事

・バンクーバ経済新聞(2月3日)
http://vancouver.keizai.biz/headline/2041/

・BAM(ニューヨーク)公演プロモーション映像(1月31日)
https://www.youtube.com/watch?x-yt-ts=1422503921&v=lw0t23AJ0l0

・The Bulletin(英字):
http://jccabulletin-geppo.ca/kodo-a-journey-into-mystery/

・E-Nikka :
http://www.e-nikka.ca/Contents/141211/topics_02.php

・Life Vancouver:
http://lifevancouver.jp/2014/12/event/35916.html


ASANO TAIKO U.S. 訪問!/花岡哲海


ASANO TAIKO U.S. 訪問

Photo: Tetsumi Hanaoka
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本日、北米「神秘」ツアー班は、サンタ・バーバラからサンディエゴへの移動だったので、ロサンゼルスの「ASANO TAIKO U.S.」にお伺いしました。

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今回のツアーを回るのにも、大変にお世話になっている浅野太鼓さん。お店とスタジオ、そして隣接する加藤太鼓さんの工場も見学させて頂きました。スタジオでは毎日のようにワークショップが行われ、アメリカの太鼓人口も一気に増え、レベルも上がってきているとのこと。僕たちも負けていられません。

これからもツアー頑張ってまいります!

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鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


「明けの明星」〜もうひとつの“神秘”/小田洋介


明けの明星


女性メンバーが活躍する楽曲です。

舞台ではとても視覚的な要素が強いプログラムですが、今回はCDに収録するために、リズムの部分により躍動感を与えるよう心がけ、また歌の部分を大きく膨らませることを目標としました。

Photo: Takashi Okamoto

限られた時間の中でのレコーディングでしたが、一年間ツアーで演奏してきたこともあり、気持ちの良い音が録音出来たと思っています。舞台とはまた違った「明けの明星」をお楽しみ下さい。

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