鼓童ブログ Kodo Blog

2014年を振り返って/見留知弘


皆様こんにちは。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

12月に入り、佐渡の最高峰・金北山にも雪化粧を見るようになりましたが、例年よりは暖かい師走の入りを迎えています。

さて、少し気が早くもありますが、今月は今年1年の鼓童を振り返ってみたいと思います。

Kodo-5541-Simon Jay Price-ssPhoto: Mitsunaga MatsuuraDSC_0069-2-ss

まず1月末のヨーロッパでの「伝説」公演と、同時進行で実施した国内での小編成公演、春には「神秘」・交流学校公演の2つの国内ツアー、さらに並行して「佐渡特別公演」と各地での小編成の舞台を行いました。

Photo: Takashi Okamotomystery_asakusa_TO_3213-f-ss

6月には2回目となりました浅草公会堂での「神秘」連続公演も成功を収め、応援してくださる浅草の方々との絆をさらに深めることができました。

DSCN2446-ss

7月には交流学校公演ツアーのメンバーで、新しい演目と内容での「打男」のヨーロッパ公演を実施いたしました。2つのツアーを同時に行なうことはすでに定着していますが、今回初めて坂東玉三郎氏演出の異なった作品を世界で同時に上演できたことは、演奏者・スタッフともに大きな自信となりました。

そして夏には、地元佐渡でのアース・セレブレーション。

Photo: Takashi Okamoto

「城山コンサート」の初日は、名誉団員から準団員まで、鼓童の歴史の中でも最多となる総勢32名が出演いたしました。近年はメンバーの数も増えて、皆で同じ舞台に立つ機会がありませんでしたので、若くパワーみなぎる太鼓や、熟練の演奏など、稽古の時からお互いがとても刺激的で楽しい時間を過ごすことができました。

Photo: Takashi Okamoto

世代を超えて、同じ太鼓で繋がっている事は、改めてすばらしく、お客様にも30年の層の厚さを感じていただけたことと思います。

Photo: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Maiko MiyagawaPhoto: Satoko Maeda

また、2日目には、新体操で磨かれ、研ぎすまされた肉体をもつ「BLUE TOKYO」の皆さんを、3日目には、さらにダンスの世界で独自な表現方法を追求する「DAZZLE」の皆さんと元ブルーハーツのドラマーの梶原徹也さんをお迎えし、ジャンルの枠を越えた、表現の融合と発信がされました。

秋には、若干のキャストの交替を行い、「神秘」の国内ツアー・交流学校公演の2つのツアーと、「佐渡特別公演」のベテランメンバーが、小編成、ソロ活動などを各地で精力的に行いました。また、昨年の11月から1年間掛けて展開して参りました「神秘」ツアーは、おかげさまで、国内のすべての日程を終了いたしました。各地の会場へのご来場とご声援をありがとうございました。なお、こちらは引き続き、北米での上演を予定しています。

Photo: Takashi Okamoto

そして11月には、新作舞台の「鼓童ワン・アース・ツアー~永遠」と、新演出の交流学校公演が、キャストを新たに稽古を始め、「永遠」は、11月20日に地元佐渡で初日を迎える事ができました。

Photo: Takashi Okamoto

この作品は、全ての楽曲が新たに書き下ろされたもので、演奏者には高い演奏技術と表現力が求められ、鼓童の舞台表現の新たな段階を感じていただける内容になっています。

両ツアーとも、これから1ヶ月にわたって各地で公演を予定しておりますので、お近くに鼓童が参りました際には、ぜひ皆様のご来場をお待ち致しております。

年の瀬の何かと忙しい日々ではありますが、公演のひととき、心を休めていただき、鼓童の音色で、一年を楽しく締めくくって頂けたらと思っております。

tomohiro_s

アーカイブ

カテゴリー

Top