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【残り7日 !】鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文


【残り7日 !】
鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい

鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトにご支援お願い致します ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトを通じたご支援を、5月14日まで募集中です。
https://readyfor.jp/projects/inochi_moyashite_tatakeyo

Photo: Hirofumi Uenoyama

■「いのちもやして、たたけよ。」168〜170ページ(第五章 回帰)より抜粋

見留知弘が鼓童の舞台を初めて観たのは高校1年生の時、場所は今は無き東京の新宿コマ劇場地下の「シアターアプル」だった。5歳から地元の太鼓グループで大人に交じって太鼓を叩いていた少年は、プロの太鼓打ちがいることすら知らなかった。

圧倒された。

アンコールに立つ演奏者を客席の片隅から見つめ、「この人達に混じって太鼓を叩いてみたい」と強烈な思いが沸き上がってきた。

1986年新宿駅看板1986年シアターアプル入口

高校卒業と同時に東京を離れ、1989年、佐渡北部の北田野浦にあった研修所の門を叩いた。

誰かを目標とするというのではなく、とにかく高校1年生の時に観たあの舞台に立って太鼓を叩きたかった。そして、舞台の最後を飾る『大太鼓』と『屋台囃子』を任されるのが目標となった。

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鼓童を率いる大黒柱になった今、次の大太鼓打ちの台頭を心待ちにしている。

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■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(5月7日現在)

  388,000円(目標金額 500,000円)[達成率 78%]
  プロジェクト終了まで、あと7日。皆様のご支援、お願い致します !

この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。

鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。

鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。

全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。
「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
http://www.kodo.or.jp/news/20150316readyfor_ja.html


【残り8日 ! 】鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文


【残り8日 !】
鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい

鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトにご支援お願い致します ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトを通じたご支援を、5月14日まで募集中です。
https://readyfor.jp/projects/inochi_moyashite_tatakeyo

Photo: Hirofumi Uenoyama

■「いのちもやして、たたけよ。」76〜77ページ(第一章 原点)より抜粋

この頃(※1982年頃の鼓童草創期)は村づくりや公演のことなど、様々な話し合いが盛んに行われた。

村構想会議

ある時、河内(※鼓童初代代表)が『大太鼓』と『屋台囃子』の演奏をやめようと言い出した。「元・鬼太鼓座」のイメージから脱却するため、演目の刷新を考えていたのだ。鬼太鼓座からのメンバーは河内の考えに共感する者が多く、決定するかと思われた時、新人で最年少の齊藤栄一(当時20歳)の発言が流れを変えた。

「僕は「大太鼓」や「屋台囃子」に憧れて、鼓童に入りました。それが演奏できなくなるなんて考えられない。お客様の気持ちを考えても、外してはいけないと思います」

確かに『大太鼓』、『屋台囃子』を楽しみに会場に足を運ぶお客様は多い。そして、メンバーの身体にはすでに、消すことも捨てることもできないリズムが宿っていた。その日結論は出なかったが、結局、集団の誕生から演奏されてきたこの二曲は残されることになった。

■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(5月6日現在)

362,000円(目標金額 500,000円)[達成率72%]
プロジェクト終了まで、あと8日。皆様のご支援、お願い致します !

この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。

鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。

鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。

全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。

「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
http://www.kodo.or.jp/news/20150316readyfor_ja.html


鼓童佐渡特別公演2015-春- 満員御礼!/真崎滉大


Photo: Kodai Mazaki

鼓童 佐渡特別公演2015-春-、5月5日に無事、千穐楽を迎えることが出来ました。大勢のお客様にお越しいただき、賑やかに終えることが出来ました。改めまして、本公演にご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。

Photo: Kodai Mazaki

また、宿根木集落の方々をはじめ、地域の方々のお力添えなしではこの公演は成り立っていなかったと思います。いつも温かい目で見てくださり、そして様々な場面でご協力をしていただき、本当にありがとうございました。

Photo: Kodai Mazaki

さて、次は秋公演になります。秋はシルバーウィークの【9月19日(土)~9月22日(火・祝)】を予定しております。詳細が決まりましたらお知らせいたしますので、皆様、秋も是非!鼓童佐渡特別公演にいらしてください。お待ちしております。

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鼓童佐渡特別公演2015 -春-


【残り10日 ! 】鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文


【残り10日 !】
鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい

鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトにご支援お願い致します ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトを通じたご支援を、5月14日まで募集中です。
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■「いのちもやして、たたけよ。」113ページ(第二章 探求)より抜粋

鼓童の舞台で旋律楽器として最も使用されているのが笛である。様々な演目で使用されるが、独奏曲として鼓童の舞台で長く演奏されてきたのは、津軽三大民謡のひとつ『津軽山唄』を元にした『山唄』(1981年/山口幹文編曲)である。『大太鼓』を導くように演奏しながら客席に降り、舞台上に大太鼓と演奏者を乗せた屋台が登場する場面は、静謐で幽玄な世界である。

80_senzai_fue写真左より、青木孝夫、大井キヨ子、山口幹文

また、篠笛二管と平胴太鼓、手びらによるアンサンブル曲『いぶき』(1996年/山口幹文作曲)は、「アマテラス」の光に満たされた歓喜のエンディングでも演奏された。

Photo: Taro NishitaPhoto: Taro Nishita

1988年に出会った笛師・蘭情氏が依頼に応えて製作する様々な笛により、鼓童の笛の表現する世界は大きく広がった。

Photo: Buntaro Tanaka

■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(5月4日現在)

342,000円(目標金額 500,000円)[達成率 68%]
プロジェクト終了まで、あと10日。皆様のご支援、お願い致します !

この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。

鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。

鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。

全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。

「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
http://www.kodo.or.jp/news/20150316readyfor_ja.html


「鼓童佐渡特別公演2015-春-」ゴールデンウィークは宿根木公会堂へ!/真崎滉大


鼓童佐渡特別公演2015-春-

Photo: Kodai MazakiPhoto: Kodai MazakiPhoto: Kodai Mazaki

「鼓童佐渡特別公演2015-春-」無事に4月の公演を終えることが出来ました。大勢のお客様にご来場いただき、本当に嬉しい限りです。ありがとうございました。

Photo: Kodai Mazaki

さて、次は少し日にちをあけて、ゴールデンウィークに公演を行います。今年は北陸新幹線、さらに小木直江津航路に高速カーフェリー「あかね」が就航し、佐渡へのアクセスがしやすくなりました。この機会に是非佐渡へお越しいただき、宿根木公会堂で行う本公演をご覧くださいませ。

皆様のご来場、お待ちしております。

【公演スケジュール】

5/2(土) 5/3(日) 5/4(月・祝) 5/5(火・祝)
11:00開演  –
14:45開演

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鼓童佐渡特別公演2015 -春-


【残り15日】 鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文


【残り15日 !】
鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい

鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトにご支援お願い致します ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトを通じたご支援を、5月14日まで募集中です。
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■「いのちもやして、たたけよ。」112ページ(第二章 探求)より抜粋

鬼太鼓座時代は田耕氏の方針から、女性は太鼓の稽古はできても舞台上で演奏することはできなかった。そんな中で小島千絵子は、鬼太鼓座に加わった当初から太鼓を演奏したい気持ちを強く持ちつつ舞踊の道に専念していた。

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1986-1-03千絵子アプルロビーにて

なかでも、秋田県羽後町西馬音内に伝わる盆踊りを題材とした『西馬音内』では、編み笠を被り、笛の音に導かれるように抑制された動きで優雅に踊る姿が幻想的な場面を創り出し、小島の代表演目となった。

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民族舞踊から表現を探求した小島は、太鼓の表現においても、八丈太鼓を題材に舞踊を融合させた演目『花八丈』で、女性の太鼓表現に独自の世界を確立した。2006年、鼓童が坂東玉三郎氏と共演した「アマテラス」では、太鼓、笛、鳴り物が囃す輪の中で、日本最古の踊り手として日本神話に登場する女神・アメノウズメとなって渾身の踊りを演じた。

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■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(4月29日現在)

290,000円(目標金額 500,000円)[達成率58%]
プロジェクト終了まで、あと15日。皆様のご支援、お願い致します !

この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。

鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。

鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。

全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。

「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
http://www.kodo.or.jp/news/20150316readyfor_ja.html


浅草の夜、温かな灯り/井関直美


ゴールデンウイークに突入し、浅草はいつも以上にたくさんの観光客の皆さんで溢れかえっています。

Photo: Naomi Iseki

5月6日くらいまで、浅草の皆さんの提灯とともに鼓童の提灯も飾られています。三社祭に向けて、新たに提灯が飾られ始めましたのでなかなか探すのが大変かもしれませんが、とっても素敵なところに飾っていただいております!

Photo: Naomi Iseki

ゴールデンウイークは、6月の浅草連続公演の下見に、そして浅草観光に、鼓童の提灯を探しにきませんか。

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「打男」詳細:http://www.kodo.or.jp/news/20150610dadan_ja.html


【残り18日 ! 】鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文


【残り18日 !】
鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい

鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトにご支援お願い致します ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトを通じたご支援を、5月14日まで募集中です。
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■「いのちもやして、たたけよ。」52ページ(第一章 原点)より抜粋
1972年10月、藤本吉利(21歳)が入座した。資金集めに歩いていた田(※鬼太鼓座創設者)が、大阪のホテルプラザ社長の鈴木氏から、同ホテルの日本料理の板場で働きながら同僚に太鼓を教えていた藤本を紹介され、即スカウトしたのだった。幼い頃から地元の京都府和知町(現・京丹波町)で祭りの太鼓を叩いていた藤本の加入は、座員を大いに喜ばせた。

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■「いのちもやして、たたけよ。」167〜168ページ(第五章 回帰)より抜粋
藤本吉利「大太鼓を打つ時、自分が太鼓の神様への捧げ物みたいに思えてくるんです」
観客は耳で音を聞き、目で背中を見るだけではなく、心の中で大太鼓打ちの生き様を見る。日本文化を知らない世界各国の人々にまで受け入れられるのは、太鼓が肉体を通して感情に訴えられる「世界共通語」のような表現手段だからなのだろう。
鼓童にとって大太鼓は、人と人をつなぐ力を最大限にまで高めた一つの到達点だ。

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2010年に鼓童で初めて還暦を迎えた藤本の、大太鼓の魅力を語る表情は、童のように晴れやかだ。

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■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(4月26日現在)

257,000円(目標金額 500,000円)[達成率 51%]
プロジェクト終了まで、あと18日。皆様のご支援、お願い致します !

この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。

鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。

鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。

全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。

「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
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クルーズ客船カレドニアンスカイ、小木へ寄港/宮﨑正美


クルーズ客船カレドニアンスカイ、佐渡・小木へ寄港

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4月14日、佐渡に外国客船カレドニアンスカイが訪ねてきました。今年は初めて小木港への寄港です。スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学の卒業生とスミソニアン博物館の会員という文化に興味のあるお客様へ、たたこう館にて太鼓体験と、「鼓童の歴史」をスタッフの菅野より紹介しました。

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出港の時間にちょうど「こがね丸」が直江津より小木港へ到着。4月21日より定期就航する高速カーフェリー「あかね」も揃い、カレドニアンスカイと豪華な三つ巴になりました。色とりどりのテープが船から投げられ、地元の方々と一緒に小木祭り太鼓で賑やかにお見送りをしました。船上では、笑顔で手を振る方や、太鼓の音に合わせて踊る方も見受けられました。来年もお待ちしております。


「柿野浦の祭り」34期研修生初めての大役/千田倫子


Photo: Michiko Chida

10日前に入所したばかりの12名(男性8名・女性4名)の34期研修生。地元柿野浦集落の祭りのこの日、早くも1年生だけのドキドキの共同作業が訪れます。その使命は、研修所に門付けにきてくれる鬼太鼓を、お料理を作ってお迎えすること。いつもの頼りの2年生は、鬼や獅子頭などの役をいただいて、もてなされる側の鬼太鼓連中。2年生も、昨年の自分達のドタバタを思い出して力を貸したいところですが、こればかりはどうにもなりません。「料理間に合ってくれよ!」とただただ祈るのみ。

さて前日から台所で格闘の限りを尽くした1年生、何とか間に合って、太鼓の音が山を上がって来るのと同時に心づくしのご馳走を並べて、食卓が整いました。料理を挟んではずむ地元の方々との会話。集落の一員として鬼太鼓連中に入れてもらって活躍する2年生の晴れ姿。桜、心地よい風、校舎に刻まれる太鼓の音…。

Photo: Michiko ChidaPhoto: Michiko Chida

集落の皆さんの力で建てたこの校舎が今も生きている様子を見に、そしてこの祭りの日の気持ちよい風景を楽しみに毎年上がって来てくれる方もいます。こんなに明るくて朗らかで、喜びに満ちた光景の中にいられるのは、なんて幸せで希有なことでしょうか。本当に柿野浦の皆さんに感謝しています。

午後からは、1年生は心おきなく太鼓に付いてまわって、佐渡の祭りというものを、柿野浦の祭りというものを味わいます。ただお昼を境に天気が変わり、後半はひどい雨に打たれながらの門付けとなりました。

Photo: Michiko Chida

雨になるとワラジは水を吸ってすぐに形を変えていくし、その足元から冷えが来て、見ている方が本当に切なくなってきますが、どんな悪条件だろうがやり抜くからヒーローです。鬼を中心に、皆の意識も気持ちのまとまりも集中してきます。

Photo: Michiko Chida

「やっぱり鬼太鼓っていいなあ〜」。鬼の格好良さだけではない、総てを含んだこの言葉をつぶやいて、1年目の柿野浦の祭りが終わります。そして密かに「来年は絶対鬼を打つ!」と強く心に思うのです。ハレの日はまた1年後。人々の祭りへの気持ちは12ヶ月かけてまた練り上げられていきます。

鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


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