研修所紹介映像[英語字幕版]を公開しました。
研修所紹介映像[英語字幕版]を公開
今年7月よりYouTubeで公開中の鼓童研修所の紹介映像、「鼓童の舞台を夢見て」の英語字幕版ができました。四季折々の佐渡の豊かな自然の中で学ぶ研修生の様子、そして研修所のカリキュラムについてご紹介しています。ぜひご覧ください。
YouTubeで見る
[英語版]https://youtu.be/1bHvTjHofe0
[日本語版]https://youtu.be/9VzM4tu2K7k
2016年度の研修生の募集は、締め切らせていただきました。2017年度については、下記へお問い合わせください。
鼓童文化財団(Tel.0259-81-4100/Email: kenshujo@kodo.or.jp)
「神秘」ヨーロッパツアーにむけて/三浦康暉
「神秘」ヨーロッパツアーにむけて
来年1月〜3月、「神秘」のヨーロッパツアーを開催します。私にとって2回目となるヨーロッパ。同じ場所へまた旅へ行くというものは面白く、全く同じ場所なのに以前と異なって見えます。それは自身の受け取り方の変化なのでしょうか。
前回のヨーロッパツアーは正団員なりたて、さらに海外初体験だったので、右も左もわからぬままの旅でしたが、それでも全てが面白く、新鮮で輝いて見えました。今年は北米ツアーも経験し全国も沢山まわっての(先輩たちには到底敵いませんが…)ヨーロッパの国々が自分にどう写るかとても楽しみです。
一番楽しみなのは、やはりこの神秘という作品をヨーロッパのお客様がどういった反応をするのかということです。
「神秘」北米ツアーでは、自分たちの思わぬところで笑いがおきたり、ここだ!と思うところでは無反応であったり(笑)日本では考えられない反応がとても面白かったです。やはり価値観の違いがあり、興味深い。
この「神秘」ツアーは2年前の2013年12月に始まり、国内での春・秋ツアー、北米ツアー、そして今回のヨーロッパ・ツアー。もう100回以上は公演されていてプレイヤー自身も成長し、熟成されてきた舞台です。今回、ヨーロッパでも開催できることを本当幸せに思います。
また、この作品はわかりやすく視覚的にも楽しめ、ジョーク的要素も多い。鼓童の代表曲である「三宅」「屋台囃子」は普段とは違う構成で行い、また「獅子舞」や「蛇舞」など日本の伝統芸能を元にした演目が組み込まれてはいるが、土臭さは無くとても美しく感じるものになっていると思います。
「伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団」とあるがまさにこのことだと私は思っています。伝統芸能というのは各地にあり、その土地に根付き、住んでる人たちのもの。それを舞台に上げ、お客さまにみてもらうにはやはりある程度、舞台化・標準化しなければならないと思っています。でもその芸能の持っているパワー・良さというものをどうやって表現するか。今回の神秘はそれを体現していると私は思います。
既にヨーロッパツアーが楽しみな自分でありますが、いい音・いい舞台をお届けするため精進してまいります!
待ってろヨーロッパ!
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
【TV出演】12月7日J:COM「夕なび」に鼓童出演&生演奏(神奈川)
12月7日J:COM「夕なび」(神奈川)
鼓童出演&生演奏
12月7日(月)18:30〜J:COMで放送の情報番組「夕なび」に、鼓童メンバーの坂本雅幸、大塚勇渡、北林玲央が出演、生演奏もあります!神奈川県のみなさま、放映地域のみなさま、ぜひご覧ください。
- 放送日時
- 2015年12月7日(月)18:30~
- 放送局
- J:COM
- 出演
- 坂本雅幸、大塚勇渡、北林玲央
「夕なび」神奈川県内・東京都町田市・稲城市のご当地情報や話題を生放送で紹介する番組
タクス/小松崎正吾
気付けばもう12月。佐渡には猛烈な寒波がやって来ております。灼熱のバリからのこの佐渡の気候は、少々身体がビックリしてる気がしていましたので、これだけのギャップならばいっそ、1番厳しい環境に行ってしまえと、霙降る研修所での稽古に参加させて頂いています。
2年間ながらも土地に根付きながら、目標に向かって毎日精一杯生きている彼らに自分達の伝えられる事を精一杯伝えながらも彼らからたくさんの事を学ばせてもらっています。
上手くやろう。綺麗に見せよう。許容範囲でやろう。
という様な事は二の次にして、隙間風吹く稽古場で裸足になり、真っ直ぐな目と心でぶつかっている彼らの音は本当に素敵で、そこに生きている彼らにしか出せない音となっておりました。
鼓童の根っこと自分の原点であるこの場所にこのタイミングで再会できた事に感謝です…
バリで【タクス】という言葉を教わりました。沢山の村其々に神様がいて、その村の人々にしか出せない味はその村人に神様が降りてくるから出てくる。
それをタクスと呼ぶと…
この研修所を経て佐渡から日本、世界各地へ運ぶのは、美しく整えられた舞台の奥から香る佐渡の風土、日本の風土で生きる人間味であると、強く感じる毎日です。
研修生2年生は間も無く準団員へ…1年生は2年次へ勝負の時が迫っています。
これから先の諸々に確実に力になってくれるであろうこの期間に、佐渡からタクスがやって来ます様に…
そして今ツアー中の皆にもきっと‼︎
本日、「混沌」新潟公演/渡辺健吾
本日、「混沌」新潟公演
本日は「混沌」新潟公演! 僕が鼓童の舞台を初めて観たのが、ここ新潟県民会館です。今日は新潟の皆様に思う存分楽しんでいただきたいです!ご来場お待ちしています。
【当日券】18時より販売いたします。
全国11都市で公演!
鼓童ワン・アース・ツアー「混沌」に寄せて/本間教子
鼓童ワン・アース・ツアー「混沌」
文●本間教子 写真●岡本隆史
かつて東京でホールやライブハウスをめぐる日々を過ごした時期があった。ステージで炸裂するのは、まぎれもないロック。ギター、ベース、そしてドラム。3つの楽器とボーカルで構成する何組ものバンドと向き合った。バンドはドラマーとベーシストによるリズム隊が基本、ドラムがブレると正確なリズムを刻めない。リズムをとらえようと目を閉じると、浮かんでくるのは何故か「鬼太鼓」だった。佐渡の郷土芸能との不思議な既視感。
鼓童「混沌」の舞台にその答えを見つけた。
ステージには3組のドラムセット。三者三様のドラミングに鳥肌が立つ。渾身の一打が心に響く、打つという行為の普遍性。地球に誕生した音に変わりがないということ。それは今回登場したフルートやティンパニ、揚琴などほかの楽器にも言えることだった。その人でなければ出せない音、この瞬間にしか出会えない音。それが外部の演奏家とのコラボではなく、鼓童のプレイヤーによって届けられたことの意味。客席も共鳴の拍手で応えた。
見えない壁をひらりと超えて、「音」を楽しませた。打楽器を基本として、弦楽器あり、管楽器あり、ボーカルあり、手作り楽器あり、なんでもあり!
鼓童という究極の「バンド」が魅せてくれる可能性にわくわくする。
本間教子氏/鼓童の前身「佐渡の國鬼太鼓座」創設当時より長年にわたり鼓童をご指導くださった本間雅彦先生のお嬢様。11/23 佐渡公演にご来場。
全国11都市で公演!
新しい風/小松崎正吾
鼓童、スアール・アグンとの共演 in バリ島
1週間で全てを感じるなんて事はもちろん無理…だけどこれだけ濃厚な1週間は今まであったろうか、と日本行きの飛行機を待ちながら考えています。
何もかもが桁違いのエネルギーに満ちた生活の中で生きるバリの人、宗教、文化、芸能、音楽、食べ物…神さまとは一体何なのかははっきりとは分かりません。しかし、確実にそれは人々の心の中に宿っているという事が、バリの人々や生活から滲み出てこちらに伝わってきます。宗教の事も事細かに理解している訳ではありませんが、すぅっとバリの風に身を任せて手を合わせて、心穏やかに目を閉じると、佐渡であれ石見であれバリであれ、どんな道を歩いていても、きっと何処かで繋がっているのだなぁと心の奥の方で感じて舞台に向かっておりました。
バリの舞台に佐渡の風を…
なんて思っていたりもしましたが、ヌガラ、デンパサールの舞台で吹いていたのは、佐渡とバリの風が濃ゆく混ざり合って出来た新しい風でありました。
そんな風をお土産に、バリで起きたすべての事に感謝しながら。バリで公演した交流公演班はツアーへ、私は佐渡へ帰ってしっかりと受けた刺激を染み込ませて参ります。
バリで大変お世話になりましたスウェントラさんはじめスアールアグンの皆さん、スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
2015年11月22日(日)、24日(火)「地方発!!アジア「伝統芸能」の架け橋プロジェクト」鼓童、スアール・アグンとの共演(インドネシア・バリ島)
http://www.kodo.or.jp/news/20151122bali_ja.html
新作「混沌」開幕/西村信之
新作「混沌」開幕!
構想を含めて4年の歳月をかけて取り組んできた「混沌」の舞台がようやく初日を迎えました。全国ツアーに先駆けて地元佐渡での封切りとなります。佐渡での公演は鼓童創設当時より長くご覧いただいている方々が多いこともあり、新作を披露するにあたっては作品を受け入れていただけるか緊張が増すものでした。劇場に入り、稽古してきた作品に照明があてられ、お客様をお迎えする。ようやく幕が開けるのだと気持ちが高ぶりました。公演が始まると舞台を見ながらすでに次の作品のことを考えている自分に気がつきました。鼓童というグループの可能性をどこまで広げられるだろうか。そのようなことを考えるとまた興奮して眠れない日々が続きそうです。
鼓童、バリへ/小松崎正吾
冬支度をしていた日本からは想像もつかないくらいの暑さのバリですが、無事に最初の公演地ヌガラでの公演を終え、デンパサールへと到着しました。ヌガラではスタッフもお客様も本当に暖かく迎えて下さり、感謝感謝の毎日でした。
今まで経験した事のない感覚達が五感を駆け回っていますが、なんだか懐かしかったり、日本と似ている様な風土を感じる事もしばしばあったりと、様式が違えど文化の根源はとても近いものを感じております。
舞台の事はまだまだ言葉にするのは大変ですが、今年の夏、EC・城山コンサートを盛り上げてくれたスアール・アグンの皆さんがより暑いグルーヴで包んでくれています…
それに共鳴する様に、そして負けぬ様に、鼓童も佐渡の風を吹かせて参ります。
2015年11月22日(日)、24日(火)「地方発!!アジア「伝統芸能」の架け橋プロジェクト」鼓童、スアール・アグンとの共演(インドネシア・バリ島)
http://www.kodo.or.jp/news/20151122bali_ja.html
スアール・アグンとの共演 in バリ/岩本涼子
スアール・アグンとの共演 in バリ
1984年から始まったスアール・アグンと鼓童との交流ですが、今回初めてバリでの共演が実現しました。スアール・アグン本拠地のヌガラ公演では、インドネシア在住日本人がバリ島内外からいらしたり、地域の皆様が家族総出でいらしたりと、600人近いお客様にご来場頂きました。
第一部はスアール・アグンの演奏で、インドネシア舞踊もありました。踊り手が寺院の階段を踊りながら降りてくる姿は、正にエキゾチック! 一方で滑稽な振りもたくさんあって、様々な表情が楽しめるものでした。
第二部の鼓童の演奏でも、たくさんの歓声と拍手を頂きました。バリのお客様は、笛のメロディーを一緒に口ずさんだり、笑ったりと、楽しんでいる様子をそのまま表してくださいます。つられて、鼓童メンバーも笑顔いっぱいのステージとなりました。
24日はバリ島州都デンパサールでの公演です。30度越えの暑さに負けず、がんばります!
2015年11月22日(日)、24日(火)「地方発!!アジア「伝統芸能」の架け橋プロジェクト」鼓童、スアール・アグンとの共演(インドネシア・バリ島)
http://www.kodo.or.jp/news/20151122bali_ja.html