新しい風/小松崎正吾
鼓童、スアール・アグンとの共演 in バリ島
1週間で全てを感じるなんて事はもちろん無理…だけどこれだけ濃厚な1週間は今まであったろうか、と日本行きの飛行機を待ちながら考えています。
何もかもが桁違いのエネルギーに満ちた生活の中で生きるバリの人、宗教、文化、芸能、音楽、食べ物…神さまとは一体何なのかははっきりとは分かりません。しかし、確実にそれは人々の心の中に宿っているという事が、バリの人々や生活から滲み出てこちらに伝わってきます。宗教の事も事細かに理解している訳ではありませんが、すぅっとバリの風に身を任せて手を合わせて、心穏やかに目を閉じると、佐渡であれ石見であれバリであれ、どんな道を歩いていても、きっと何処かで繋がっているのだなぁと心の奥の方で感じて舞台に向かっておりました。
バリの舞台に佐渡の風を…
なんて思っていたりもしましたが、ヌガラ、デンパサールの舞台で吹いていたのは、佐渡とバリの風が濃ゆく混ざり合って出来た新しい風でありました。
そんな風をお土産に、バリで起きたすべての事に感謝しながら。バリで公演した交流公演班はツアーへ、私は佐渡へ帰ってしっかりと受けた刺激を染み込ませて参ります。
バリで大変お世話になりましたスウェントラさんはじめスアールアグンの皆さん、スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
2015年11月22日(日)、24日(火)「地方発!!アジア「伝統芸能」の架け橋プロジェクト」鼓童、スアール・アグンとの共演(インドネシア・バリ島)
http://www.kodo.or.jp/news/20151122bali_ja.html