鼓童ブログ Kodo Blog

『求め 敬い 磨く』/船橋裕一郎


『求め 敬い 磨く』

皆様いかがお過ごしでしょうか。4月、5月は様々な作品の稽古や創作を芸術監督とともに進め、充実した時間を過ごしてまいりました。

そして「交流公演」、「OET混沌&プレミアムコンサート」のツアーが始まりました。ここから半年は今ツアーを皮切りに、「若い夏」「35周年記念コンサート」新たな挑戦となる「EC」、秋からは新作の「螺旋」と一気に疾走してまいります。皆様との各地での出会いを楽しみにしております。

Photo: Yasuhiko Ishihara

さて、先日、研修所の講義に2日間ほど立ち合ってまいりました。まだ入所ひと月半の初々しい一年生。長い冬を乗り越え、後輩ができたことにより、頼もしさを増した2年生合わせて19名がひたむきに稽古に臨んでおりました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

私自身もこの研修所を修了しましたが、おそらく当時は楽しいと思える日はごく僅か、日々の生活やスケジュールに追われ辛い日のほうが圧倒的に多かったと記憶しています。いまでも研修所に近づくと、お腹のあたりがキリキリとなります。ただ、今はその辛いと思っていた日々が自分の根幹となっていると思っています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

2日ではありましたが彼らの姿勢や研修所の空気に触れ、何事においても初心を忘れてはならないと彼らの姿を通し、改めて思いながら、研修所の稽古場に掲げてある『求め敬い磨く』の額を改めて眺めている自分がいました。学ぼうとする意欲がある者と学びを得ることのできる環境が、あるということにも改めて感謝しております。

Photo: Yasuhiko Ishihara

※鼓童の舞台や鼓童グループの根幹をなしている研修所のことを是非多くの方々に知って頂きたいと思っております。見学会、体験、説明会等も予定されておりますのでお問い合わせくださいませ。

 

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鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


『和太鼓トーク齊富2016』公演チケットを購入して頂きました皆様へ


『和太鼓トーク齊富2016』公演チケットを購入して頂きました皆様へ

6月17日〜19日の「和太鼓トーク齊富2016」公演につきまして、ご主催で出演者の富田和明さんが右手首を骨折されました。
富田さんご本人の意志により公演は予定通り行いますが、チケットの払い戻しについてご本人から以下のようなメッセージをいただいております。
なお齊藤栄一は予定通り出演いたします。


6 月 17、18、19日(金・土・日)『和太鼓トーク齊富2016』公演に関するお知らせとお詫び

太鼓教室「太鼓アイランド徳島」主催で徳島滞在中であった私・富田が、6月5日(日)午前7時頃、徳島市眉山下山中に足を滑らせ岩場に右手首をぶつけ骨折いたしました。全治一ヶ月の見通しです。これにより右手の力の太鼓は打てなくなりました。

右手首は固定し医師の許可を得た上で、可能な叩き方による表現となります。予定している演目をこれにより変更することはありませんが、万全の体調で臨めなかった事は深くお詫び致します。ご覧頂くお客様には、富田の状態をご理解の上お越し頂きたく思います。

「やはりそういう舞台は見たくない」というお客さまには、あらかじめ前売りチケットの返金をさせて頂きます。チケット購入場所にご連絡下さい。また公演終了後でも「見たくなかった」というお客さまにも返金させて頂きます。

このような私の状況にもかかわらず、予定通り公演実施を承諾して下さいました齊藤栄一氏には感謝の言葉もありません。ありがとうございます。

皆様には突然のお知らせ、誠に申しわけございません。謹んでお詫び申し上げます。

右手も指は動きます。大きい音だけが出せない状態なので、右手は小さいバチを持って、小さい音で叩きます。

すみません。他は元気です。
よろしくお願いいたします。

富田和明
utigumi@tomida-net.com


2016年6月17日(金)、18日(土)、6月19日(日)齊藤栄一出演「富田和明太鼓芸能生活39周年記念公演『和太鼓トーク齊富 2016』」(東京・江東区)
http://www.kodo.or.jp/news/20160617saito_ja.html


【TV出演】6月10日J:COMチャンネル「デイリーニュース」に蓑輪真弥、北林玲央、小池将也が出演&生演奏(神奈川)


6月10日J:COMチャンネル「デイリーニュース」(神奈川)
鼓童出演&生演奏

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6月10日(金)18:00〜J:COMで放送の「デイリーニュース」に、鼓童メンバーの蓑輪真弥北林玲央小池将也が出演、生演奏もあります!神奈川県のみなさま、放映地域のみなさま、ぜひご覧ください。

J:COM「デイリーニュース」

放送日時
2016年6月10日(金)18:00~
放送局
J:COM
出演
蓑輪真弥、北林玲央、小池将也
番組サイト
http://www.myjcom.jp/tv/channel/dailynews.html

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▼まもなく「混沌」神奈川公演!

2016年6月11日(土)18:00 神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎市民文化会館

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▼新作「螺旋」神奈川公演も開催決定!
2016年10月26日(水)18:30 神奈川県横浜市 神奈川県民ホール 大ホール


【6/7 ラジオ出演】船橋裕一郎&坂本雅幸&梶原徹也氏「Kiss FM KOBE」に生出演!など鼓童からのお知らせ


Kiss FM KOBE「4 SEASONS」に生出演!
6月7日9時25分~Music Folder【きょうの音楽特集】

Photos: Takashi Okamoto

6月7日Kiss FM KOBE「4 SEASONS」、9:25からのMusic Folder【きょうの音楽特集】に、鼓童・船橋裕一郎、坂本雅幸、そして「混沌」ドラム監修の梶原徹也さんが出演します。まもなく開催の「混沌」伊丹公演、明石公演に向けての意気込みや、作品の見どころ、そして船橋・坂本による生演奏も披露いたします!放送地域の皆様、ぜひお聞きください。

Kiss FM KOBE「4 SEASONS」

放送日時
2016年6月7日9時25分~
Music Folder【きょうの音楽特集】
放送局
Kiss FM KOBE
DJ
中野耕史さん
出演
鼓童(船橋裕一郎坂本雅幸)、「混沌」ドラム監修・梶原徹也さん
番組サイト
http://www.kiss-fm.co.jp/4seasons/

「鼓童ワン・アース・ツアー2016 ~混沌」

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2016年6月〜7月)

「混沌」ブログ

2016年6月9日(木)18:30 兵庫県伊丹市 いたみホール
http://www.kodo.or.jp/oet/20160609a_ja.html

2016年6月22日(水)16:30 兵庫県明石市 明石市立市民会館(アワーズホール)
http://www.kodo.or.jp/oet/20160622a_ja.html

神戸で鼓童交流公演も開催!(出演メンバーは以下リンク先よりご確認ください)
2016年7月9日(土)19:00/10日(日)13:00 兵庫県神戸市 北神区民センター

石塚充トークゲスト生出演しました
京都・KBSラジオ「山崎弘士のGOGOリクエスト」

Photo: Erika Ueda

6月4日(土)12:30より、鼓童・石塚充が京都のKBSラジオ「山崎弘士のGOGOリクエスト」にトークゲストで生出演しました。聴いてくださったみなさま、有難うございました。ラジオ内でもお話ししておりました「螺旋」京都公演、まもなく売り出しです。ご来場お待ちしております!
2016年9月3日(土)、4日(日)京都府京都市 京都芸術劇場 春秋座
http://www.kodo.or.jp/oet/20160903-04a_ja.html

3日 13:30開場 14:00開演
4日 12:30開場 13:00開演
<チケット情報(全席指定)>
一般  6月9日(木)10:00発売
春秋座・友の会 6月7日(火)10:00発売
チケット購入他、詳細はこちら
http://k-pac.org/?p=933

Photo: Erika Ueda

パーソナリティの山崎弘士さんと。

<放送済>KBSラジオ「山崎弘士のGOGOリクエスト」
放送日時 2016年6月4日(土)12:30〜出演
放送局 KBSラジオ
パーソナリティ 山崎弘士さん
出演 石塚充(鼓童)
番組サイト http://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/go/

「螺旋」京都公演に向けた船橋裕一郎コメントが公開!


2016年9月3日(土)、4日(日)の2日間、京都造形芸術大学の学内劇場「京都芸術劇場 春秋座」で、「鼓童ワン・アース・ツアー2016~螺旋」公演を行います。京都造形芸術大学卒業生で鼓童の代表を務める船橋裕一郎のコメントがアップされました。

news20160900oet2016年9月3日(土)、4日(日)京都府京都市 京都芸術劇場 春秋座
http://www.kodo.or.jp/oet/20160903-04a_ja.html

3日 13:30開場 14:00開演
4日 12:30開場 13:00開演
<チケット情報(全席指定)>
一般  6月9日(木)10:00発売
春秋座・友の会 6月7日(火)10:00発売
チケット購入他、詳細はこちら
http://k-pac.org/?p=933

 

 

RADIO MIX KYOTO「京都おとめラジオ」

 

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6月13日(月)19:00より、鼓童・石塚充が京都の「京都おとめラジオ」にトークゲストで出演しました。聴いてくださったみなさま、有難うございました。ラジオ内でもお話ししておりました「螺旋」京都公演、発売中!ご来場お待ちしております!

FM87.0MHz RADIO MIX KYOTO「京都おとめラジオ」
放送日:6月13日(月)19:00~
パーソナリティ:浜口愛子・柴田美智子
※同日再放送が23:00〜ございます。

FM87.0MHz 「RADIO MIX KYOTO」

Webサイト:http://radiomix.kyoto/
ネットからはサイマルラジオ:http://csra.fm/blog/author/radiomixkyoto/
2016年9月3日(土)、4日(日)京都府京都市 京都芸術劇場 春秋座
http://www.kodo.or.jp/oet/20160903-04a_ja.html

3日 13:30開場 14:00開演
4日 12:30開場 13:00開演
<チケット情報(全席指定)>
一般  6月9日(木)10:00発売
春秋座・友の会 6月7日(火)10:00発売
チケット購入他、詳細はこちら
http://k-pac.org/?p=933


「ダンスマガジン」「Dance SQUARE」に船橋裕一郎×長谷川達也×大舌恭平 記事掲載


5/27発売「ダンスマガジン」「Dance SQUARE」
船橋裕一郎×長谷川達也×大舌恭平「飛翔」記事掲載!

Photo: Takashi Okamoto

5月27日発売の新書館「ダンスマガジン」、日之出出版「Dance SQUARE」に鼓童・船橋裕一郎と、DAZZLE・長谷川達也さん、BLUE TOKYO・大舌恭平さんのインタビュー記事が掲載されています。

Photo: Takashi Okamoto

8月、鼓童創立35周年記念コンサート「飛翔」へ向けた意気込みや過去の共演、舞台稽古の様子など、各グループ代表をする3者のトークや写真が盛りだくさん。ぜひご覧ください。

Photos: Takashi Okamoto

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新書館「ダンスマガジン」2016年7月号
座談会 船橋裕一郎×長谷川達也×大舌恭平  融合から生まれる新しい世界
8月、「鼓童」「DAZZLE」「BLUE TOKYO」による和太鼓とダンスの饗宴が開催!
2016年5月27日発行
http://www.shinshokan.co.jp/dance/index_dance.html

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日之出出版「Dance SQUARE」Vol.13
船橋裕一郎×大舌恭平×長谷川達也
STAGE『鼓童「創立35周年記念コンサート」』
2016年5月27日発行
http://hinode.co.jp/?newbook=dance-square-vol-13


news20160818kodo35th鼓童創立35周年記念コンサート
http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html

2016年8月18日(木)、19日(金)、20日(土)サントリーホール
8月18日(木) 第一夜 〜出逢い〜
出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団/指揮:下野竜也
8月19日(金) 第二夜 〜螺旋〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童
8月20日(土) 第三夜 〜飛翔〜
演出:坂東玉三郎/出演:鼓童、ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE

プレイガイド
・チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター) WEB「チケットスペースオンライン」検索
・サントリーホールチケットセンター Tel. 0570-55-0017
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 [Pコード:286-898] http://pia.jp/
・イープラスhttp://eplus.jp/
・ローソンチケット Tel. 0570-000-407(オペレーター 10:00〜20:00)Tel. 0570-084-003 [Lコード:30118] http://l-tike.com/
・セブンチケット http://7ticket.jp/ 全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機
・東京文化会館チケットサービス Tel. 03-5685-0650


東京藝術大学公演 ご来場ありがとうございました/池永レオ遼太郎


「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」東京藝術大学公演
ご来場ありがとうございました

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

日本や世界の芸術シーンの最前線で活躍する多くのアーティストを輩出してきた東京藝術大学。同校の奏楽堂ホールにて鼓童プレミアムコンサート「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」、おかげさまで大盛況の中、無事3公演の幕を降ろす事が出来ました。

Photo: Takashi Okamoto

玉三郎さんの解説付きの本公演。鼓童との16年に渡る関わりや、演出に対する思い。我々演奏者も知らない秘話からジョークまで、終始和やかな芸術監督のトークを僕たち演奏者も楽しみながら舞台に臨みました。

Photo: Takashi Okamoto

本公演にお越しいただいた皆様も楽しんで頂けましたら嬉しく思います。

Photo: Takashi Okamoto

鼓童プレミアムコンサート「坂東玉三郎が誘う鼓童の世界」、次は京都にて上演です。沢山のご来場お待ちしております。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

Photos: Takashi Okamoto

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鼓童35周年特別企画 鼓童プレミアムコンサート「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」
2016年6月1日(水)~3日(金)京都府京都市
http://www.kodo.or.jp/oet/20160601-03b_ja.html


オンキヨー×鼓童 鼓童創立35周年記念限定モデル


オンキヨー×鼓童 鼓童創立35周年記念限定モデル

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鼓童創立35周年を記念し、オンキヨー&パイオニアイノベーションズとのコラボ企画が実現いたしました。

創立35周年アニバーサリーモデルとして、オーディオファンから高い評価を得ているハイレゾ対応インナーイヤーヘッドホン「E700M」には巴と鼓童ロゴの刻印入り。高精細なハイレゾ音源を高い性能で再生するデジタルオーディオプレイヤー「DP-X1」には鼓童オリジナルのレザーケースと、未発表音源、オリジナル壁紙をパッケージしていただきました。
本日(5月28日)より7月3日まで、ネット予約を受付いたします。詳細はONKYO DIRECTにてご確認下さい。

DP-X1に収録して頂いた未発表音源は、1985年12月13日に新宿シアターアプルにて催された「鼓童十二月公演」より、藤本吉利の「大太鼓」です。30年前のアナログオープンリールからハイレゾ音源へ変換する作業とコラボ商品について、オーディオ評論家の長濱貞治さんに取材していただきました。以下にご紹介いたします。


文・取材◎長濱貞治 構成◎山本 昇

コラボ・モデルにプリインストールされる未発表音源のマスタリングに携わるソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二さん(左)と鼓童の洲﨑拓郎さん

コラボ・モデルにプリインストールされる未発表音源のマスタリングに携わるソニー・ミュージックスタジオの鈴木浩二さん(左)と鼓童の洲﨑拓郎さん

鼓童をいかに鳴らすかはオーディオの一大テーマ

5月上旬のある日、オンキヨー&パイオニア イノベーションズがデジタル・オーディオ・プレーヤーDP-X1の「鼓童」創立35周年記念モデルをつくることを聞いた。素晴らしいと思った。というのも、鼓童こそはハイレゾにふさわしいと心から思っているからで、ハイレゾに対応するDP-X1にとって、この上なく魅力的な共演者になることは間違いないと思ったのだ。

我々オーディオ・マニアにとって、鼓童は昔から特別な存在で、鼓童を満足に鳴らすことは、大げさに言えばオーディオ人生の大きなテーマともいえるほどだ。というのも、鼓童のメイン楽器である太鼓は、耳をそばだてないと聴こえないほどの微細な音から耳をつんざく大きな音まで、またステージいっぱいに並んだ巨大な太鼓から小さな太鼓まで、それぞれの固有の音色を鳴らし分けないとオーディオ的には満足できないからだ。ステレオ装置で、まさにそこで鼓童が演じているような再生ができたら、それだけでクラシックやジャズなどあらゆるジャンルの音楽をも満足に再生できると言われているほどだ。

再生が難しいとはいえ、鼓童はこれまでレコードやCDでも十分に魅力的だった。それでも時代が進み、鼓童の音こそハイレゾという大容量の器に収めるべきだと、ハイレゾ音楽通信サイトe-onkyoで配信されている『永遠』や『神秘』といった鼓童の作品を聴いて、そう思った人は少なくないだろう。

今回の鼓童モデルには、そのハイレゾ音源がプリインストール(付属のSDカードに保存)される。記念モデルのDP-X1を手にすると、すぐに鼓童のハイレゾが、しかも未発表音源が聴けるというのだから、これはすごい。そんなことがあっていいのだろうかと、かつてないコラボレーションに興奮する。まさにハイレゾ時代ならではの嬉しい組み合わせといえる。

鼓童のいつの舞台のどの演目がDP-X1記念モデルにインストールされるのか興味深いが、ちょうどその音源をマスタリング中とのことで、東京・乃木坂にあるソニー・ミュージックスタジオを訪問し、レコーディング&マスタリング・エンジニアの鈴木浩二氏と鼓童の洲﨑拓郎氏に取材した。

とても落ち着いた雰囲気の鈴木浩二さんが使用するMastering1ブース。平面を避け、反射と吸音を上手くバランスさせることで、自然な音響が得られるという

とても落ち着いた雰囲気の鈴木浩二さんが使用するMastering1ブース。平面を避け、反射と吸音を上手くバランスさせることで、自然な音響が得られるという

プリインストールされる1985年「大太鼓」のライブ音源

DP-X1「鼓童」記念モデルにプリインストールされるのは、アナログ時代に録音された貴重なライブ音源で、1985年12月13日に上演された「鼓童十二月公演」からの「大太鼓」。この楽曲の演者・藤本吉利は鼓童創設メンバーの一人で、現在は名誉団員に選ばれている。かつて新宿コマ劇場の地下にあったシアターアプルでの公演で、アナログ・オープンリール・テープに記録されていた、今から30年前の音源である。 ▶続きを読む


「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」佐渡公演/井戸こはる


「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」佐渡公演

Photo: Takashi Okamoto

今月19日、アミューズメント佐渡で「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」の初演が行われました。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto
今までの公演では初となる玉三郎さんの解説付きの公演、鼓童と出会ってからこれまでの出来事など赤裸々に語って下さり、とても新鮮な公演になりました。

Photo: Takashi Okamoto
過去から未来へと螺旋を描きながら進化していく鼓童の舞台に携われて、私自身とても勉強になりました。

Photo: Takashi Okamoto

今回の佐渡公演は新作舞台「螺旋」の演目も登場しましたが※、35周年記念コンサート2日目の「螺旋」や秋からの「螺旋」ツアーでも演目が進化するなど見所がたくさんあります。是非会場に足をお運びください!

※東京・京都・香川・熊本で開催の「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」の演目は佐渡公演の内容と異なります。

Photo: Takashi Okamoto

皆さんのご来場、心よりお待ちしております。

Photos: Takashi Okamoto
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鼓童ワン・アース・ツアー2016~螺旋
http://www.kodo.or.jp/news/20160900oet_ja.html

「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」
http://www.kodo.or.jp/news/20160519kodopremiumconcert_ja.html


5月29日アスパイヤの森の清姫、お見逃しなく/小島千絵子


アスパイヤの森が ザワワザワワ〜 風と一緒に飛び回っている千絵子です。お元気ですか?

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水戸の郊外にあるアスレチックフィールド『アスパイヤ』にて、5月29日に野外LIVEがあります。とっても気持ち良いところで、遊びココロを刺激されすっかり子供に戻ってしまいます。野外LIVEは、まるで佐渡の城山でフリンジを見るようなイメージです。

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アーティストの皆様の多彩な音に思いっきり踊らせていただきます。森も共鳴してザワワザワワ。

Photo: Maiko Miyagawa

清姫写真展も施設の中のカフェで開かれています。「清姫」もアーティストの奏でる音に乗って登場するでしょう。アスパイヤの森の清姫、お見逃しなく!

バイオリン、フラメンコギター、オペラの歌声、ピアノ、太鼓と千絵子を風渡る森の芝生で、一緒にたのしみませんか。きっと、特別な時間になることでしょう。

<出演アーティスト>
向島ゆり子 /バイオリン
野上結美/ 唄
宮坂貴子/ピアノ
長尾景友/フラメンコギター
西野貴人/和太鼓
小島千絵子/太鼓、舞踊

アスパイヤの森 Facebook
https://www.facebook.com/events/987425711375827/

2016年5月29日(日)小島千絵子 清姫写真展LIVE「アスパイヤの森」(茨城・水戸市)
http://www.kodo.or.jp/news/20160529chieko_ja.html


研修所通信:2年生・4月の祭り篇/千田倫子


研修所通信:2年生・4月の祭り篇

さて本日は、2年生の4月の様子をご紹介します。

2年生達は佐渡に来て丸一年が経ちました。これからはすべての事が2回目の体験だ!と思いきや、4月はまだまだ然にあらず。新一年生を迎え、文字通りの先輩という存在になる(その予想を超えた大変さ)。そんな中で、冬期間の稽古の成果を鼓童全メンバー、スタッフの前で発表する(これほど緊張する場はない、と歴代研修生の弁)。そして何と言っても、唯一無二、一生に一度の体験となるのが地元の若衆と認めてもらっての4月15日の柿野浦のお祭りへの参加です。

稽古始めは4月1日で、13日間毎晩神社に通って地元の方々から鬼打ち(鬼の踊り)と、太鼓を習います。一番最初に祭りに受け入れていただいたのは、柿野浦を研修所としてお借りして移り住んだ翌年の1997年。現所長の石原が13晩の稽古に参加し、鬼の衣装をつけさせていただいたと記憶しています。ちょうど研修所が二年制に移行した時期と重なり、その翌年2年目を迎えた研修生も同じように稽古から祭りまでを経験させていただくようになりました。1年生は入所したばかりで参加はできず、2年生もその次の祭りの時には卒業して柿野浦を離れています。集落の一員として、どっぷりと祭りに参加できるのは2年生の4月、たった一度きりなのです。
それが綿綿と続いて20年。毎年毎年、10名ほどの新人を相手に教え続けてくださる柿野浦の師匠の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そんな集落の方々の愛情を受け取って、現在舞台に上がっているメンバーのほとんど、また、全国にいる研修所で学んでくれた元・研修生の皆さん共通に、この30戸の柿野浦の祭りは心のふるさととして、大切な宝物として、残っているものと思います。

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13晩の神社での稽古。右側の畳に、集落の先生方がズラリと並んで見つめている緊張感の中。

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稽古後は、毎晩この光景が…。見学に来た1年生や、ツアー班の夜の稽古をやりくりして、柿野浦の皆さんに挨拶にくる鼓童舞台メンバーも加わり、すごい人口密度になっています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月14日、祭り準備の日、幟立て。集落の皆さんと一緒に作業をして、必要な技や知恵、工夫を学びます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

女性陣は、提灯張りとお習字担当。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月15日、祭当日の神社の打ち出し。2年生も鬼・太鼓・獅子頭・木遣の音頭取りなどの役をいただいて、新人として晴れ晴れと一生懸命務めます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所での門付け。1年生が鬼太鼓連中を迎える祭り料理をこれも懸命に準備しました。舞台メンバーの顔もちらほら…懐かしの研修所とこの祭りの情景に会いに来てくれ、おかげで御花が途切れることなく、1時間も鬼太鼓連中が滞在してくれました。どの御宅でもそうですが、そこに集う人々の顔は笑顔しかありません。今年の祭りは朝7時半の打ち出しから、夜9時まで続きました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

翌16日は、祭りの片付け。水のきれいな柿野浦では、川ですべての祭り衣装を洗濯します。それを最初に知った時には、おとぎの国の話かと思ってしまいましたが、昔はこれが当たり前だった訳ですね。佐渡の鬼太鼓組は120あると言われていますが、現在このような所は他に無いのではないかと思っています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

集落の方々がササッと干し場を作って、晴天のうちに一気に乾かします。


1年生も研修所でのおもてなし担当の他は、半纏を着させてもらって太鼓を担いだり、台を持ったり、それぞれの御宅のお料理に幸せを感じたりと、祭りの一日を体験しました。2週間の稽古を乗り切ってハレの日を迎えた2年生をまぶしく見つめ、「来年は僕達も…」と心に刻んだであろう春の一日でした。


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