欧州「神秘」ツアー千秋楽!/高城みお
欧州「神秘」ツアー千秋楽!
1月末より始まりました欧州「神秘」ツアー、3月29日にロシアのサンクトペテルブルクで無事に千秋楽を迎えました。
約3,000人という本ツアーで一番多くのお客様にお越し頂き大盛況でツアーを締めくくることができました。
そして本公演を持ちまして舞台を離れます小見麻梨子と花岡哲海を素晴らしい形で送り出すことができ、大変嬉しく思いました。
この2ヶ月間、10ヶ国の各地で公演を観に来て下さいました皆様、本当にありがとうございました。ヨーロッパの皆様、2年後にまたお会いしましょう!
▲3月31日、ツアー班、無事日本に戻りました
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
鼓童×石見神楽「神遊ぶ」/藤本吉利
3月20日鼓童×石見神楽「神遊ぶ」
3月20日、群馬県桐生市にある桐生有鄰館にて、石見神楽温泉津舞子連中の皆さんと一緒に公演を行ってきました。会場は江戸時代から大正時代の建造物である元味噌醤油蔵です。1部が石見神楽、2部が鼓童、そして共演というかたちでした。
共演の演目は「神遊ぶ」と題して、素戔嗚尊の大蛇退治を鼓童の「モノクローム」の演奏で行うというもの。(※)締太鼓のピアニシモの音が始まると稲田姫命が登場、次に一頭の大蛇が登場し、稲田姫を襲う。そして、次々に三頭の大蛇が登場し、稲田姫はそのなかに呑み込まれてしまう。四頭の大蛇の欲望を果たした歓喜の舞(私の勝手な解釈)となる。そして、クライマックスは素戔嗚尊が登場し大蛇を次々に退治し、稲田姫を救い出す。
「モノクローム」は本来なら締太鼓7台、宮太鼓3台、銅鑼1台で演奏されるのですが、演奏者の都合で締太鼓5台、宮太鼓2台、銅鑼1台で演奏させてもらいました。山口は銅鑼と笛、私は宮太鼓と鳴り物(鈴)で参加し、締太鼓は5人で演奏出来る様に、見留が曲のアレンジをして、新人組を猛特訓しました。
クライマックス、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大蛇を退治するところから、宮太鼓がドコドコドコドコと打ち出す。そして、最後の一頭を退治するところから、屋台囃子に曲が変わる。
いやーっ、エキサイティングな舞台でありました。燃えました。
1日2回の公演でしたが、「これでおしまいにするのは、もったいないね。また是非再演しましょう」と、みんなで話しました。楽しい嬉しい出会いの舞台でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
[※鼓童より]今回上演いたしました「モノクローム」の編成の変更は、著作管理者である作曲家、故・石井眞木氏のご家族のご了解を得て実現したものです。
2016年3月20日(日) 鼓童出演 桐生文化芸術発信事業
歴史的建造物 × パフォーミングアーツ「鼓童×石見神楽『神遊ぶ』」
http://www.kodo.or.jp/news/20160320kamiasobu_ja.html
「八海の宴」稽古/松浦充長
「八海の宴」稽古
里アンナさんを佐渡にお迎えし、4月1日新潟LOTSでの公演に向け稽古をいたしました。
歌声で稽古場の空気が震えるのを感じました。精霊が宿る奄美の歌声と言われている所以を肌で感じて欲しいです。
太鼓の響き、篠笛の音色に歌声が加わると聞こえてくる音が光り輝きます。このひと時を多くのお客様に感じていただけたらと思います。
2016年4月1日(金)新潟・新潟市
鼓童出演「八海山 presents『鼓童×里アンナ 八海の宴』」
http://www.kodo.or.jp/news/20160401hakkaisan_ja.html
最終地「St. Petersburg」へ/小見麻梨子
最終地「St. Petersburg」へ
ロシア・モスクワの公演を終え、欧州「神秘」ツアー2016もいよいよ千穐楽の地、「サンクトペテルブルク」へ向かいます。海外ツアーでは珍しい電車移動!
モスクワから4時間の旅。普段と違う雰囲気にメンバーもワクワクしております。
ラスト一回、神秘の世界をお届けして参ります。
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
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海外ツアー/花岡哲海
「神秘」ヨーロッパツアー
神秘公演のトラックドライバーのフレディさんと。
日本のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。3月下旬ともなれば温かくなり、桜も少しずつ開花している頃ですか。
ロシアにて
こちら「神秘」ヨーロッパツアー班は、ロシアの首都モスクワに来ております。ロシアはやっぱり寒い! 晴れてはいるんですが、耳がとれそうなくらい寒いです(笑)
「神秘」イギリス公演(撮影:平田真弓)
さて、これまでに私たちはは9つの国を巡り、30公演を行ってきました。ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクの2公演をもって、神秘のヨーロッパツアーは千秋楽を迎えます。
私にとっても、鼓童で活動するのは残り2公演というわけでございます。
私はこれまでに海外16ヶ国で公演をさせて頂きましたが、国が違えば文化も違うし、同じ国の中でもまた違うんだなぁという事を、日々感じて旅をしております。宗教や歴史、政治、地域、お隣の国でも全然違うもんですから、差異があるのは当然のこと。でも世の中そう上手く回れないのが常なんだなぁ、というのも感じています。
ですが、楽器を使って音を奏でる事や音楽を楽しむ事というのは、国や文化や歴史や宗教が違ってもなんら変わりないね、と素直に感じます。まさに「音楽に国境なし」。でも、海外のこれだけの国と地域を回って120回近く公演した結果、こうやって腑に落ちる事ができたわけで、それは私の人生経験の中で非常に宝となっています。
海外ツアーの良さというのは、日本にない文化や生活を目の当たりにして、それを実際に肌で感じ取る事ができるという所です。日本にない味の食べ物、逆に海外仕様の和食の味を経験することもしばしば(笑) ヨーロッパは古い町並みや建物が多いので、散歩に出かけるだけでも有意義です。
神秘公演をアテンドしてくれたヤスミンさんと。
そんな海外ですが、正直なところを言えば、やっぱり日本が! 佐渡が恋しいです! でも心の底から「日本が良い」「佐渡が良い」と思えるのも、海外での経験があったから。海外が悪かったから…というわけではもちろんありませんよ!(笑) 鼓童の舞台や公演を通じて、自分のあり方や日本人としてのあり方、海外の人々がどのように日本の文化をとらえているか、そしてどう感じているかを学べたからです。
「井の中の蛙」にならないよう日々勉強、日々精進、そして自分の脚を使って見聞をして回る! これを目標に、これからも頑張ってまいりたいと思います。もちろん、ロシアの2公演も頑張ってまいります。
そして、またどこかでお会いしましょう!
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
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世界の劇場/小見麻梨子
世界の劇場
2ヶ月に及ぶヨーロッパ「神秘」ツアーも終盤を迎えております。今回も様々な素晴らしい劇場、コンサートホールでの演奏をさせていただいています。
街にある劇場は社交場としての目的も含まれ、それぞれの歴史や特徴を表している様に感じます。入った瞬間に感嘆のため息が出るような空間に出会う事もありました。
今回のそんなツアーで出会った劇場・コンサートホールを幾つかご紹介します!
こちらはレンガ造りの倉庫の様な雰囲気。 イギリス・ケンブリッジ「Corn Exchange」。名前の通り、以前は穀物の取引所だった建物で現在は劇場として使われています。学生の街ということで若いスタッフさんも多く、ロビーには数多くの催しもののポスターが飾られていて活発に利用されている様子が分かりました。
音楽の都 ウィーン、100年以上の歴史がある「Wiener Konzerthaus」。白と金色の装飾が上品で美しく、天井には豪華なシャンデリアか飾られていて、華やかな街の雰囲気にぴったりのホールでした。
こちらはスイス・ルツェルン「KKL Lucerne」、電動式の反響板とカーテンで音響具合を調節出来ます。5階まである整然と並んだ客席と高ーい天井が印象的でした。
またこのホールはロビーも見所。旧市街の美しい街並みをそのまま絵画に見立てた様な窓は街への愛情を感じます。他の窓からはスイスの山々を切り取ったものもありました。
こちらはドイツ・ベルリン「Berliner Philharmonie」。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団を擁するこちらのホールは建物が五角形の形で舞台を客席が360度取り囲みます。葡萄畑、とも言われているそう。このツアー初めての後ろにお客様がいる状況での本番でした。ホールスタッフさんが皆さんテキパキと私たちの搬入搬出を手伝ってくださったのも印象的でした。
ドイツ・ミュンヘン「Philharmonie am Gasteig」、鼓童演奏者にとっては舞台前の形が左右非対称という事で有名です。「真っ直ぐ立っている筈なのに正面を向いていない」現象が起きるホールとして恐れられている一面もあります。
そしてこちらはデンマーク・コペンハーゲン「Royal Danish Academy of Music」。客席は革張りで、一つ一つの席がそれぞれ違った経年変化での色合いを感じさせます。スズランの花のような客席のランプや美しい曲線の手すり、寄せ木の床面などデザインの国という事でシンプルながらも細部までのこだわりを感じる劇場でした。
「神秘」はこうした劇場の状況やお客様を迎えて毎晩違った作品に生まれ変わっています。普段はオーケストラが響き渡るホールで、いつもはギターが鳴らされるステージで、太鼓を打つ・踊りを踊る・蛇が出てくる。そう考えると思いもよらない化学変化が起きているのかもしれない…とも感じます。
音に関しても一言で音が良いと言っても、どういう感覚を持って「音響が良い」と感じるのか。各設計の方々が頭をひねって作りだす音響設計というものも改めて興味を持ちました。
素晴らしい劇場との出会いに感謝し、旅は続きます。
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
3月23日里アンナさんラジオ出演&「鼓童×里アンナ 八海の宴」チケット発売中!
3月23日里アンナさんラジオ出演&
「鼓童×里アンナ 八海の宴」チケット発売中!
先日の鼓童・山口幹文出演に続き、里アンナさんが3月23日、FM新潟「FIGUEROA」に電話出演します。4月1日「新潟 LOTS」にて開催の「鼓童×里アンナ 八海の宴」についてお話しされますので、ぜひお聴きください。
FM新潟「FIGUEROA」
https://www.fmniigata.com/user/prog/prog_id/93/
生電話出演時間:2016年3月23日(水)13時38分〜
出演:里アンナ
2016年4月1日(金)新潟・新潟市
鼓童出演「八海山 presents『鼓童×里アンナ 八海の宴』」
山口幹文をはじめとする「鼓童スペシャルユニット」と、奄美大島の歌姫・里アンナさん、そして美味しいお酒「八海山」もお土産についた、とにかく贅沢な大人のイベントとなっております!ぜひご来場ください。
http://www.kodo.or.jp/news/20160401hakkaisan_ja.html
▶︎ローソンチケット http://l-tike.com/ [Lコード 34160]
趣のある行事/井関直美
浅草・趣のある行事
浅草では、いろんな行事が行われています。先日は地元の方に勧められて、「浅草寺本尊示現会」を見にいってきました。
たいまつの炎で照らされた通り。
その道を静かに通る3基の神輿。厳かな雰囲気。その雰囲気とは裏腹に、興奮で胸いっぱいでした。
今年も浅草寺に向かう参道に、浅草の皆さんのお店のものと共に鼓童の提灯が飾られています。
提灯の明かりは温かみがあり、心が穏やかになりますね。ぜひ探してみてください。
▼【残席わずか】鼓童浅草特別公演「若い夏」チケット好評発売中!
鼓童浅草特別公演「若い夏」
2016年7月1日(金)~3日(日)東京都台東区 台東区立 浅草公会堂
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html
【問】チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月~土、10:00~12:00、13:00~18:00)
コペンハーゲン生動太鼓:住吉佑太ワークショップ/高城みお
コペンハーゲン生動太鼓:住吉佑太ワークショップ
デンマーク、コペンハーゲンの太鼓グループ、生動太鼓で住吉佑太がワークショップを行いました。
「わくわくするグルーヴ」をテーマにした今回のワークショップは、生動太鼓の皆さんにとって初めての口唱歌から始まり、全身でリズムを唱いながらニュアンスをつけて太鼓を打つ練習をしました。そして何より太鼓を打つことを楽しむことも改めて伝えられたのではないかと思います。
1時間程のワークショップはあっという間でしたが、熱く濃厚な時間となりました!
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
Exciting Groove!/住吉佑太
Exciting Groove!
こちら神秘ツアー班は、デンマークのコペンハーゲンに来ております。今日はそんなコペンハーゲンにある、「生動太鼓」さんへのワークショップをさせて頂きました。ワークショップのテーマは「ワクワクする太鼓の音を出す!」Exciting Groove!
簡単なリズムアンサンブルを通して、最小限の言葉と最大限の気合で! 稽古場の鏡が曇るほどアツい1時間となりました。
生動太鼓の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました!
僕自身、3回目となるワークショップでしたが、人に伝えることで改めて、自分を見つめ直すいい機会になると感じています。
普段、自分がどれだけ自分のことを理解しているか。たったの一打でも、どんなふうに、どんな思いで、何を大切にしているか。そしてそれを単なる受け売りではなく、飾らず素直に、自分の言葉で伝えられるか。
ワークショップという場は、舞台ではありません。
少しも背伸びはできないし、嘘は絶対に伝わらない。
言葉で伝えられることを入り口に、もっと根底にある「言葉では伝えられないこと」を共有できたら。それは素敵な時間になるのではと思っています。
言葉から逃げているわけではありません…
英語も勉強しないと!(笑)
学び多き1日でした。
明日21日はコペンハーゲンでの神秘公演です。頑張ります!
2016年1月〜3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html