2008年 南米ツアーレポート

2008年10月〜11月に行われた南米ツアーから、参加メンバーのツアーレポートです。

2008年 南米ツアーレポート 山口康子

サンパウロ公演のロビーで出会った方々は、口々に思いを伝えてくれました。

20年前の公演で見た屋台が出てくる様子が印象的で、国際的な会合での装飾の生け花のイメージに使ったのだという方。モノクロームの微細な表現に、レインフォレストのカエルの音を思い出したという方。ブラジルからアース・セレブレーションに2回来てくれたという、筋金入りの鼓童ファン。

「全部よかった!」と頬を紅潮させていた中学生のお嬢さん。公演後すぐに、ホームステイ先だった佐渡のご家庭に電話してくれたそう。そして、「逢いたくば」展の写真と映像で先に出会っていた、イビウナ龍舞太鼓の方々。

ワークショップで見た若者達の太鼓へ向かう情熱や、公演後の熱狂的な様子を見ると、生まれて初めて鼓童を見る彼らと私達を、CDやDVD、インターネットなどがつないでくれていると感じました。でも、生でなければ決して伝えられないものを今回は感じ取ってくれたと思います。鼓童も現地に来て、わかったことがたくさんありました。

また、20年のブランクなんてないかのように、鼓童のことを思い、心からもてなしてくれる友人達。このあたたかな気持ちこそが、私をサンパウロへと赴かせた原動力でしたが、次は20年と言わず、もっと早く戻ってきたいものです。

ブラジルが感動してくれたのと同じくらい、鼓童もブラジルに感動しています。

オブリガーダ! 本当にありがとうございました。

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