2008年 南米ツアーレポート

2008年10月〜11月に行われた南米ツアーから、参加メンバーのツアーレポートです。

2008年 南米ツアーレポート 堀つばさ

バイーア州のサルヴァドールという街でのこと、観光も兼ねながら皆と夕食へ向かう道すがら、小さな教会で偶然にカンドンブレ(黒人密教)のミサを見ました。

外まで溢れ出るほどの信者さん達が神父さんのもと、小さな太鼓と素朴な弦楽器を伴奏に大合唱している姿は、鳥肌の立つ力強さと熱気がありました。自然に揺れる身体の動き、ステップは私達が共演した「オロドゥン」のそれと同じで、刻まれる手拍子は日本の「手もみ」とは違い、軽やかなサンバのリズムでした。通りがかりの若者が一曲一緒に唄って場を離れて行くようなおおらかな雰囲気でもあり、ほんの少し覗いただけの体験でしたが、このブラジルの旅のなかで信仰と音楽が生活のなかで深く結びつき、それがまさしくサンバのルーツともなっているんだなと感じた印象深い瞬間でした。

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