鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘交流公演’

米沢・交流公演班、始動!/小松崎正吾


山形県米沢市での交流公演

Photo: Shogo Komatsuzaki

梅雨の気配を感じながらも、ワン・アース・ツアー班は二手に分かれ、浅草と米沢で公演しています。浅草では、湿気を吹き飛ばす熱い男達が90分ノンストップで爆走する「打男」の公演が本日初日を迎えました。

同時に私達、「交流公演」班も、山形県米沢市内の小学生を対象とした公演を元気に開催中!

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各地で沢山のお客様に様々な鼓童を感じて頂ける事を心から嬉しく思うとともに、これからの未来を担う子ども達との一期一会を、日々大切に大切にして参ります。

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photo: Mitsunaga Matsuurashogokomatsuzaki_s


佐渡・旧川茂小学校ご挨拶公演/岩本涼子


交流公演班・旧川茂小学校ご挨拶公演

鼓童の稽古は通常、鼓童村の稽古場や深浦学舎体育館を利用して行われます。そして5月の稽古より、新しく佐渡市赤泊にある旧川茂小学校も稽古場に加わりました。連日「どんどん!」と爆音を響かせる私達を、川茂地区の皆様は温かく迎えて下さいました。

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そして5月31日、交流公演班が川茂地区の皆様を対象としたご挨拶公演を行いました。老若男女100名以上のお客様にお越し頂き、90分のプログラムをお楽しみ頂きました。

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太鼓ワークショップでも、大人も子供も関係なく、皆様一緒にお楽しみ頂けたかと思います。佐渡の皆様の温かいご協力に感謝しつつ、交流公演班、本日ツアー出発致しました!


文京いくぞ/中込健太


Photo: Erika Ueda

今日、3月7日に文京シビックホールで開催の「交流公演」の稽古をしました。明日、上京いたします。

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みなさま、是非劇場へお越しください!

Photo: Takashi Okamoto
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鼓童 交流公演スケジュール
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule14b


竹取物語/花岡哲海


寒風吹きすさんでいたのに、数分後にはお日様が出てポカポカ陽気になる佐渡島。佐渡に渡って6年目ですが、いまだに理解できない面白い事が起こる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?先日ブログにも書いた通り、僕は石見神楽の稽古で島根県に行っていました。

鼓童村に帰ってからも稽古は忙しく、久しぶりのOFFの日もある所に行っていました。住吉佑太の運転で向かったある所とは?

そう、島内にある岩首集落です。

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

ご存知の方も多いと思いますが、9月になると研修生は全員ここ岩首集落の鬼太鼓を習うのです。しかし、なぜこの時期に岩首に向かったのか?

目的は「竹切り」です。

Photo: Takashi Okamoto

哲海、佑太、亮輔の3人は、交流公演で演目「LION」を任されています。岩手県江刺に伝わる「獅子躍り」がモデルのこの演目は、背中から伸びる2本の「ササラ」が印象的ですよね。実はこれ、竹でできていて鼓童メンバーの手作りなんです!

今年6月から始まる交流公演に向け、丈夫で長持ちするササラを作るべく、竹から選びます。

今回は「岩首里山協議会」のみなさんにご協力頂きました。村社 熊野神社の階段を上り作業の安全を祈願した後、裏手にある竹林に向かいました。

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岩首集落や研修所のある柿野浦集落では、昔から質の良い竹が取れる事で有名でして、ササラに適した肉厚で太い竹がたくさんあって、宝の山にいるような心地でした(笑)

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

まず、竹を切ります。長さをそろえます。重いので2人がかりで運びます。トラックに乗せます。

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欲張って長く切ったので、トラックに入りません。また切ります。無事に入りました。

Photo: Tetsumi Hanaoka

竹切りのお手伝いをして下さったのが大石明秀さんです。研修生に鬼太鼓を教えて下さる方の1人で、僕の師匠であり、そして研修生の良き理解者です。この方なくして僕の研修生活は語れません!(笑)

Photo: Tetsumi Hanaoka

さて、トラックに積んだ竹を慎重に運び、鼓童村の軒下に並べて作業は終了です!あとは竹が自然に乾燥するのを待って、切って巻いて貼ってササラの完成となります。

やっぱり1から自分たちで作るというのは大変ですが、大切に使おうという気持ちが自然と湧いてきます。それに、研修生の時からの繋がりや縁というものが、舞台メンバーになってもしっかりと続いている。そして、そのおかげで舞台に立って演奏活動ができている。僕たちは、いろいろな方たちのサポートがあって、太鼓を叩いて、踊って、唄うことができているのだと改めて感じました。

Photo: Takashi Okamoto

北米での「神秘」、「アマテラス」、「交流公演」、「アース・セレブレーション」…今年もてんこ盛りですが、頑張ってまいります!

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文京区で交流学校公演しました/中込健太


交流学校公演|12月17日 文京区立湯島小学校

Photo: Takashi Okamoto
この日は、東京の小学校ということで、都会の子ども達はどんな反応をするんだろうと心配していました。

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

予想以上に元気で素直な反応に、私も触発されて自由に、遊び気分で叩いてやろう!と決め、叩きました。

Photo: Takashi Okamoto

「あまり細かいことをごちゃごちゃと考えるより、本気で自分達が面白がって叩いてれば、絶対伝わる。」と手応えを感じ始めています。

Photo: Takashi Okamoto

うりゃ!!

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交流学校公演フォトギャラリー

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto
Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto
Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

撮影:岡本隆史

・エンタ・ステージ|太鼓芸能集団「鼓童」が「交流学校公演」を開催
http://enterstage.jp/news/2014/12/001739.html

・観劇予報|太鼓芸能集団「鼓童」東京・文京区で「交流学校公演」開催
http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/archives/51945729.html


交流学校公演を通して実感すること/内田依利


学校公演で各地を回って実感するのは、挨拶の大切さです。先日行ったある小学校では、子ども達が一人一人立ち止まって丁寧に挨拶をしてくれました。

Photo: Takashi Okamoto

コミュニケーションは何をするにおいても欠かせないことですが、挨拶はその始まりでもあり、そこに全てが詰まっています。

学校に行くと先生が子ども達に言っています。「話を聴く時はその人の方を向いて、目をみてしっかり聞きましょう。」当たり前に教えられたことをいかに忘れているか。

Photo: Takashi Okamoto

実際に挨拶が元気にできる子は集中力もあり、オン・オフのメリハリがあるように感じます。

それは自分たちにも言えること。

昔は、「礼儀などの日本の堅苦しいルールはなんて面倒なんだ」と思っていた時期もありましたが、礼儀とは「気持ちをきちんと伝える為に一番無駄のない手段」と聞いてからは自然とそれが気持ち良くなり、手紙などもよく書くようになりました。

Photo: Takashi Okamoto

子ども達は最初、意味などわからなくても、まず形をなぞることで、そのうち意味が分かってくる。大人はその意味をちゃんと理解して、一人一人に合ったやり方で手助けができれば良いのかなと。言葉で説明するだけで終わるのでなく、やはり自分で声に出して、身体で体感していくことで初めて腑に落ちるのかな、などと考えていました。

Photo: Takashi Okamoto

子ども達は日々ものすごいスピードで成長していますが、それに負けないように大人気なく対抗していきたいです。

eri_s 撮影:岡本隆史

国立市で「交流公演」千秋楽!/内田依利


12月20日 国立市「鼓童交流公演」

Photo: Takashi Okamoto

交流公演班、くにたち市民芸術小ホールで満席のお客様に迎えられ、無事に千秋楽を終えることができました。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

今回7人中3人が、交流公演が初めてのメンバー。11月の稽古期間は少し固かった表情も、学校公演で子ども達の前で演奏し続けるうち、いつの間にか随分柔らかく自然になっていました。

学校公演では子ども達は大変正直です。面白ければ一時も目を離しませんが、少しでも間を逃すとおしゃべりが始まったり、大きな音を出しすぎると耳を塞いでしまったりします。そんな中一ヶ月やってきたメンバーは今、目の前のお客様の反応を肌で感じながら音を出しています。

面白いのは大太鼓でした。力のありあまる中込健太は基本的に音が大変大きいのですが、子どもを前にするとその大きい音の中に優しさがにじみ出てくるようになっていました。

Photo: Takashi Okamoto

千秋楽はその集大成のような音で、一発目をどーんと響かせた瞬間、身体の中に温かいものが染み渡ったような不思議な感覚になりました。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

七人それぞれが学校公演を通して、子どもたちと向き合うことで、太鼓や自分たちと今一度向き合えたような。そんなことを感じられた千秋楽でした。

Photo: Takashi Okamoto

撮影:岡本隆史eri_s

福厳寺 火渡り神事/内田依利


12月14日「福厳寺 火渡り神事」出演(愛知県)

Photo: Mitsunaga Matsuura

愛知県小牧の福厳寺火渡り神事での演奏を無事終えました。当日はあいにくの天気でしたが、朝からいろいろな団体の演奏や美味しそうな屋台がならんでおり賑わっておりました。

昨年に、引き続き鼓童の出演は2度目になるのですが、始まる前にお寺の方から神事の由来をお聞きいたしました。何百年も続く祭りの一つとして演奏させて頂けることは大変光栄であり、気が引き締まります。

Photo: Mitsunaga Matsuura

夕方に向けて気温もどんどん下がって行く中、五時の鐘がなり、まずは鐘楼にて演奏スタート。演奏中も鐘を鳴らし続けていただきながらの演奏です。昔から鐘の音を村中に届けるために建てられた建物だからでしょうか、かなり遠くまで太鼓が気持ちよくなり響きます。

その後いよいよ火渡り神事の行われる場所の目の前のメインステージでの演奏です。
想像以上に寒く、肌が見えている部分は切れるような思いです。それが逆に気持ちを奮い立たせます。

Photo: Mitsunaga Matsuura

大太鼓は裏打ちの住吉佑太、鉦の花岡哲海の音にも気合いがこもってるのが音から伝わってきます。表を打っていた中込健太の背中からは湯気がもくもくと立っていたようです。

屋台囃子が始まった時には火が着き始め、炎と煙を前にした演奏では皆の音もいつもとは少し違ったように感じました。

しかし、いくら気合いを入れても、寒いものは寒い! 本番中は平気な気がしていましたが、相当震えていたようで、次の日は内臓が相当筋肉痛になっておりました。

何もかもを飲み込んでしまう「火」の恐ろしさを知る神事ではありましたが、同時に「寒さ」の恐ろしさも知りました。やはり自然にはかないませんが、冬なのに暖かいところでぬくぬくし過ぎたら人間的にも弱くなる! と反省した日でもありました。

Photo: Mitsunaga Matsuura

交流公演班、みんな元気です!

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「鼓童交流公演」初演出/内田依利


12月7日の京都芸術劇場「春秋座」での公演に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

初めての演出で不安なことだらけでしたが、劇場の皆様に温かく迎えていただき、またスタッフの皆様も必死に私のつたない言葉を汲んでくださり、とても気持ち良く仕事をさせていただきました。ギリギリまで時間をかけて作り続けたので、メンバーも体力的にも精神的にもとても大変だったと思いますが、本番では見事に出し切ってくれました。

Photo: Takashi Okamoto

今回、明かり(舞台照明)を作って行く中で、演出上の工夫は色々しますが、結局見せたいものとは、人であり、音なのだなということを改めて気がつきました。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

舞台上に出ているメンバーは一生懸命自分と仲間と太鼓と向き合って舞台に立っています。

そこに関わるスタッフの皆様、そしてお客様にとっても、この公演に関わる時間がなにかしら個人にとって大切な、気づきのようなものがある時間であって欲しいです。

私が演出として骨組みを作りましたが、そこに肉付けをし、命を注ぎ込むのはメンバーでありスタッフであり、お客さまであることは、公演を終えて私の中から湧いてきた「ありがたいなあ〜」という気持ちが実感させてくれました。

Photo: Takashi Okamoto

それぞれから出てくるものをできるだけニュートラルな気持ちでみていられると、それぞれが勝手に化学反応を起こしてくれて私の骨組みからは想像できなかったような世界が広がっていきます。

まだまだ至らぬ点も多いかと思いますがこれからも精進いたします。温かく見守っていただけましたら嬉しく思います。

Photo: Takashi Okamoto

今日からまた、ここで得たものをまた学校公演に生かし、全国の子ども達にぶつかってまいります!

Photo: Takashi Okamoto

 

※写真は佐渡での稽古より(撮影:岡本隆史)
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鼓童交流学校公演とは

 

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鼓童交流公演

【動画メッセージ】鼓童交流公演
http://www.kodo.or.jp/blog/productions/20141204_4144.html


子ども達から学ぶもの/中込健太


子ども達から学ぶもの

Photo: Takashi Okamoto

2013年の末から学校公演のツアーメンバーとなり旅をし、もうすぐ1年が経とうとしています。自分が学生の頃には学校にはなるべく行かず、毎日日曜日か夏休みであればいいのにと願っていたころがありました。それを考えると、今こうしてまた学校に通う日々をとても不思議にも感じています。

自分達は芸術鑑賞の授業の一環で公演をさせて頂いています。

子ども達に本物の太鼓の音を届け、太鼓という楽器についてなにかを教えたり、自分達のメッセージを伝えたり、本当に手をのばせば届く様な身近な距離で太鼓を通して交流していく。それがツアーの目的です。

Photo: Takashi Okamoto

約1年間、学校を巡る旅をして自分も叩き一緒に過ごして来たメンバーの姿をみてきて思うのは、子ども達に何かを伝えたり、こちらから発信するのもそうですが、子ども達からもらっているものの方が多いなあという事です。

Photo: Takashi Okamoto

子どもという存在はすごいなあと思います。

子ども達と接している時のメンバーをみると、なんとも安心したような、例えようのない穏やかな顔をしています。舞台をしに来ているのに妙な気負いがない。その人の本来の姿がそこに見える気がします。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

演奏は「鼓童」として、自分達のプライドをもってがっちりやる。いい音をとどけよう。良い演奏をしよう。その姿勢はみんなとても強く持っています。でも子ども達にとっては「鼓童」という名前も知らなければ太鼓を聴いた事のない子もいます。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

実際子ども達はどう思っているか分かりませんが「鼓童」とか「舞台人」とか「音楽家」とかそういう肩書きを取っ払って、それよりも、太鼓を叩いているメンバーの一人一人の個性だとか性質をとても感覚的に見抜いてくれている気がします。

太鼓についても演奏の善し悪しを本当に感覚的に、おもしろいかおもしろくないかしっかりと判断してくれています。

Photo: Takashi Okamoto

学校の体育館が僕らの演奏場所です。

劇場よりももっと近い距離で太鼓を聴いてもらっています。音が大きすぎれば耳を塞いでしまう子もいますし、演奏が単調であれば喋りだしてしまう子もいます。演奏が良ければじっと集中して耳を傾け、体を揺らして気分良くきいている姿も、演奏している最中に見つけることができます。そういう瞬時の反応が面白く、心地よい緊張感があります。子ども達によって、太鼓の音を届ける感覚を磨かれている気がします。

Photo: Takashi Okamoto

とにかく力強く打つばかりだった自分も、とても近い距離で、相手が子どもとなると自然に音が柔らかくなったり、逆にもっと強い音を必要としたり、『その時その時で本当に届く音はどんな音だろう?』と考えるようになりました。

「鼓童」というグループのもつ意味のなかでこういう演奏をしなければいけないとか、こうあらねばならないとか、そういう思いのなかで叩いてきましたが、学校で子ども達に演奏することを通して、改めて、『太鼓』というものに真正面から向き合えている気がしています。

『自分の出す音』について省みるとても良いきっかけをもらっています。

Photo: Takashi Okamoto

その瞬間瞬間、演奏されるべき音とは、その空間を共有している子ども達と、自分達の中にこそある。

そんなことを考えながら今、面白がって学校に通っています。

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鼓童交流学校公演とは

 

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鼓童交流公演

【動画メッセージ】鼓童交流公演
http://www.kodo.or.jp/blog/productions/20141204_4144.html


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