「鼓童交流公演」初演出/内田依利
12月7日の京都芸術劇場「春秋座」での公演に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
初めての演出で不安なことだらけでしたが、劇場の皆様に温かく迎えていただき、またスタッフの皆様も必死に私のつたない言葉を汲んでくださり、とても気持ち良く仕事をさせていただきました。ギリギリまで時間をかけて作り続けたので、メンバーも体力的にも精神的にもとても大変だったと思いますが、本番では見事に出し切ってくれました。
今回、明かり(舞台照明)を作って行く中で、演出上の工夫は色々しますが、結局見せたいものとは、人であり、音なのだなということを改めて気がつきました。
舞台上に出ているメンバーは一生懸命自分と仲間と太鼓と向き合って舞台に立っています。
そこに関わるスタッフの皆様、そしてお客様にとっても、この公演に関わる時間がなにかしら個人にとって大切な、気づきのようなものがある時間であって欲しいです。
私が演出として骨組みを作りましたが、そこに肉付けをし、命を注ぎ込むのはメンバーでありスタッフであり、お客さまであることは、公演を終えて私の中から湧いてきた「ありがたいなあ〜」という気持ちが実感させてくれました。
それぞれから出てくるものをできるだけニュートラルな気持ちでみていられると、それぞれが勝手に化学反応を起こしてくれて私の骨組みからは想像できなかったような世界が広がっていきます。
まだまだ至らぬ点も多いかと思いますがこれからも精進いたします。温かく見守っていただけましたら嬉しく思います。
今日からまた、ここで得たものをまた学校公演に生かし、全国の子ども達にぶつかってまいります!
※写真は佐渡での稽古より(撮影:岡本隆史)
- 2014年12月20日(土)東京都国立市 くにたち市民芸術小ホール【チケット完売!】
【動画メッセージ】鼓童交流公演
http://www.kodo.or.jp/blog/productions/20141204_4144.html