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交流学校公演を通して実感すること/内田依利


学校公演で各地を回って実感するのは、挨拶の大切さです。先日行ったある小学校では、子ども達が一人一人立ち止まって丁寧に挨拶をしてくれました。

Photo: Takashi Okamoto

コミュニケーションは何をするにおいても欠かせないことですが、挨拶はその始まりでもあり、そこに全てが詰まっています。

学校に行くと先生が子ども達に言っています。「話を聴く時はその人の方を向いて、目をみてしっかり聞きましょう。」当たり前に教えられたことをいかに忘れているか。

Photo: Takashi Okamoto

実際に挨拶が元気にできる子は集中力もあり、オン・オフのメリハリがあるように感じます。

それは自分たちにも言えること。

昔は、「礼儀などの日本の堅苦しいルールはなんて面倒なんだ」と思っていた時期もありましたが、礼儀とは「気持ちをきちんと伝える為に一番無駄のない手段」と聞いてからは自然とそれが気持ち良くなり、手紙などもよく書くようになりました。

Photo: Takashi Okamoto

子ども達は最初、意味などわからなくても、まず形をなぞることで、そのうち意味が分かってくる。大人はその意味をちゃんと理解して、一人一人に合ったやり方で手助けができれば良いのかなと。言葉で説明するだけで終わるのでなく、やはり自分で声に出して、身体で体感していくことで初めて腑に落ちるのかな、などと考えていました。

Photo: Takashi Okamoto

子ども達は日々ものすごいスピードで成長していますが、それに負けないように大人気なく対抗していきたいです。

eri_s 撮影:岡本隆史

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