国立市で「交流公演」千秋楽!/内田依利
12月20日 国立市「鼓童交流公演」
交流公演班、くにたち市民芸術小ホールで満席のお客様に迎えられ、無事に千秋楽を終えることができました。
今回7人中3人が、交流公演が初めてのメンバー。11月の稽古期間は少し固かった表情も、学校公演で子ども達の前で演奏し続けるうち、いつの間にか随分柔らかく自然になっていました。
学校公演では子ども達は大変正直です。面白ければ一時も目を離しませんが、少しでも間を逃すとおしゃべりが始まったり、大きな音を出しすぎると耳を塞いでしまったりします。そんな中一ヶ月やってきたメンバーは今、目の前のお客様の反応を肌で感じながら音を出しています。
面白いのは大太鼓でした。力のありあまる中込健太は基本的に音が大変大きいのですが、子どもを前にするとその大きい音の中に優しさがにじみ出てくるようになっていました。
千秋楽はその集大成のような音で、一発目をどーんと響かせた瞬間、身体の中に温かいものが染み渡ったような不思議な感覚になりました。
七人それぞれが学校公演を通して、子どもたちと向き合うことで、太鼓や自分たちと今一度向き合えたような。そんなことを感じられた千秋楽でした。