鼓童ブログ Kodo Blog

鼓童宣伝部

鼓童創立35周年記念コンサート 本日チケット発売!


鼓童創立35周年記念コンサート
本日3月5日(土) チケット発売!

━━祝い、寿ぐ、三夜の宴━━

鼓童創立35周年を記念し、8月に東京・サントリーホールで3日間の特別コンサートを行ないます。本日3月5日よりチケット発売開始!
http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html

プレイガイド
チケットスペース Tel. 03-3234-9999(オペレーター) WEB「チケットスペースオンライン」検索
サントリーホールチケットセンター Tel. 0570-55-0017
チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 [Pコード:286-898] http://pia.jp/
イープラス http://eplus.jp/
ローソンチケット Tel. 0570-000-407(オペレーター 10:00~20:00)Tel. 0570-084-003 [Lコード:30118] http://l-tike.com/
セブンチケット http://7ticket.jp/ 全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機
東京文化会館チケットサービス Tel.03-5685-0650

2016年8月18日(木)、19日(金)、20日(土)サントリーホール

8月18日(木) 第一夜 ~出逢い~

出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也

猿谷紀郎、伊左治 直作曲によるオーケストラとの新曲を、それぞれ世界初演。東洋と西洋の文化の出逢いと融合を体感いただける演奏会です。

開演
18:30
前売料金
S席9,800円 A席7,800円 B席6,800円

8月19日(金) 第二夜 ~螺旋~

演出:坂東玉三郎
出演:鼓童

芸術監督・坂東玉三郎のもとで、進化を続ける太鼓芸能集団 鼓童の、舞台創造を展観できるコンサートです。

開演
18:30
前売料金
S席8,800円 A席7,800円 B席6,800円

8月20日(土) 第三夜 ~飛翔~

演出:坂東玉三郎
出演:鼓童、ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE

第一部は、坂東玉三郎作曲の楽曲による鼓童の演奏会、第二部は、坂東玉三郎構成による、男子新体操とストリートダンスをそれぞれルーツに持つダンスグループとのコラボレーションです。

開演
18:30
前売料金
S席8,800円 A席7,800円 B席6,800円

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魂が震え、ココロが踊る。
身体まるごとで感じる
真夏の祭宴。

8月、サントリーホールにて皆様のご来場をお待ちしております!


山口幹文 ラジオ出演のお知らせ


▼3月2日放送予定でしたが、3月9日水曜日の同時刻・同コーナーに振り替えになりました。

山口幹文 ラジオ出演のお知らせ

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3月9日水曜日、山口幹文がラジオFM PORT「MORNING GATE」の日替わりコーナー「サークルM」に出演します。新潟の朝のラジオパーソナリティとして随一の人気を誇る遠藤麻理さんと、楽しくおしゃべり。演奏もあるかもしれません! どうぞお楽しみに。

にいがた県民エフエムFM PORT79.0「MORNING GATE」(月-金6:50~10:00)
放送日:2015年3月9日(水)出演は9時台の予定
パーソナリティ:遠藤麻理さん
出演:山口幹文

番組詳細はこちら「MORNING GATE」
https://www.fmport.com/program/index.html
聴取可能地域:新潟県内
radikoでもお聴きいただけます(新潟県内のみ)。
http://radiko.jp/#FMPORT


鼓童グループ集合!


Photo: Kosuke Nakagawa

今年もメンバー全員、元気に稽古&仕事をスタートしました。本年もよろしくお願いいたします。

2016年1月16日 佐渡・宿根木にて撮影

「混沌」千穐楽&田中要次さんご来場


「混沌」千穐楽

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

本日、千穐楽を迎えた「混沌」公演、沢山のお客様にご来場いただきました!

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俳優の田中要次さんがご来場くださいました。写真は終演後にメンバーと。

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田中要次氏 監督のショートムービーに鼓童メンバー音楽参加
http://www.kodo.or.jp/blog/news/20151107_8439.html

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「混沌」作品紹介


研修所紹介映像[英語字幕版]を公開しました。


研修所紹介映像[英語字幕版]を公開

今年7月よりYouTubeで公開中の鼓童研修所の紹介映像、「鼓童の舞台を夢見て」の英語字幕版ができました。四季折々の佐渡の豊かな自然の中で学ぶ研修生の様子、そして研修所のカリキュラムについてご紹介しています。ぜひご覧ください。

YouTubeで見る
[英語版]https://youtu.be/1bHvTjHofe0
[日本語版]https://youtu.be/9VzM4tu2K7k

2016年度の研修生の募集は、締め切らせていただきました。2017年度については、下記へお問い合わせください。

鼓童文化財団(Tel.0259-81-4100/Email: kenshujo@kodo.or.jp


【TV出演】12月7日J:COM「夕なび」に鼓童出演&生演奏(神奈川)


12月7日J:COM「夕なび」(神奈川)
鼓童出演&生演奏

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12月7日(月)18:30〜J:COMで放送の情報番組「夕なび」に、鼓童メンバーの坂本雅幸、大塚勇渡、北林玲央が出演、生演奏もあります!神奈川県のみなさま、放映地域のみなさま、ぜひご覧ください。

放送日時
2015年12月7日(月)18:30~
放送局
J:COM
出演
坂本雅幸、大塚勇渡、北林玲央
番組サイト
http://www.myjcom.jp/tv/channel/kanto/younavi-shonanyokohama.html

「夕なび」神奈川県内・東京都町田市・稲城市のご当地情報や話題を生放送で紹介する番組

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


『タイヤ、揚琴、ドラム、そして太鼓』2015 真夏の「混沌」稽古場レポート/伊達なつめ


タイヤ、揚琴、ドラム、そして太鼓
2015 真夏の「混沌」稽古場レポート

文●伊達なつめ 写真●岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

「まだ、まとまらないんですけど」
「いいの、〝混沌〟だから」

「ちょっと、ごちゃごちゃしちゃって」
「まさに〝混沌〟じゃないか」

2015年8月上旬に訪ねた佐渡の稽古場では、何かにつけて今回のワン・アース・ツアーの新作タイトルが連呼されて、場をなごませていた。

Photo: Takashi Okamoto

〝混沌〟は、辞書には『ものごとが整っていないさま』とあるけれど、本来、世の中ってそういうものでしょう。システム化されて国だの政治だのになってはいても、人間は、整理整頓などされていませんからね。これまで『伝説』では各時代の作曲家の作品を並べ、『神秘』で闇というものに向き合い、『永遠』では曖昧な雰囲気が繰り返されるものを表現してきたので、今回は〝グチャグチャで楽しめる〟感じでいこうと思います。とにかく、いろいろな楽器が出てくることにしたいんです。ドラムも、タイヤも、揚琴も」

と、玉三郎芸術監督。そんなわけで今回は、つねにも増してユニークな楽器が登場している。まず、目を引くのは、冒頭にコロコロと転がってきて、その後、楽器と化すタイヤ。これは小田洋介さんのアイデアで取り入れられた。

Photo: Takashi Okamoto

「アメリカ・ツアーに演出補佐で参加していた際にワークショップをやったんですが、そこで、アメリカの人たちがタイヤを叩いているのを見たんです。あくまでも、高価で太鼓が買えないための代用品なんですが、タイヤを楽器として使ったら喜ばれるんじゃないかと、フッと玉三郎さんのことが頭に浮かびまして。提案したら『音が聞きたい』ということだったので、いくつか曲を作ってみたら、けっこう音が出たんです。皮の代わりに張ってあるのはビニールテープなので、耐久性を心配したんですけど、フルパワーで2時間叩いても、大丈夫だったんですよ。大きなバット撥で叩くと、意外といい音が出ます

これを実際に舞台で叩くのは、主に三人の女性たち。そのうちのひとり内田依利さんは、カナダに留学していた学生時代にも、タイヤを楽器として叩いた経験があるそう。

「わりと、日本より海外の方が多いかもしれないですね。タイヤとか、水道のパイプみたいなものにテープや皮を貼って、人前で演奏していました。そうやってふつうにやってはいましたけど、タイヤは、打ってもぜんぜん撥が跳ね返ってこないので、意外ときついんですよ。振動がまったくなくて、ニュアンスが出ないので、とにかくウワーッと力を込めて叩きます。ビート感はわりと出るので、細かいことはあまり考えずに、どんどんとノリをよくしながら、ただただ振り回す感じです(笑)」

女性たち3人は、第一幕は太鼓のコミュニティーにドラムやタイヤという異物を持ち込み混沌をもたらす、アウトサイダー的存在として登場。 バット撥を力任せに振り下ろす姿は、かなり迫力があってコワい。

Photo: Takashi Okamoto

荒っぽいタイヤに比べて、より繊細さが強調されるのが、中国の打弦楽器、揚琴(ようきん)。船橋裕一郎さんが、メロディアスな音色に挑戦している。

Photo: Takashi Okamoto「こういう音を入れてみたいという話は、最初から聞いていたんですけど、まさか自分がやることになるとは。たまたま、ほかのメンバーがほぼ全員出ているシーンを眺めていたら、玉三郎さんと目が合ってしまったんです(笑)。先日、揚琴の演奏家の先生に来ていただいたんですが、あまりにもすご過ぎて、汗が出ました。一弦叩くと、ひとつの音に三〜四本のワイヤーが触れて和音になるんですが、メロディー楽器をあまりしていなかったので、間違いなく決まった音階のある細い弦を叩くのが難しいです。叩くといっても打ち付けるのではなく、一瞬のタッチでないと鳴らないし。とはいえ、同じ打楽器の仲間ではありますから、共通点はあるはず。いちばんいいタッチのしかたを、見つけられればと思います

さて、混沌をもたらす3つ目の楽器は、ドラムだ。スネア(スタンドで腰の高さに設置したドラム)やタムタム(ドラムセットでは上部に設置される2つ並んだドラム)といった単体で使用されるほか、今回はドラムセットによる三人のソロ演奏まで披露される。そのうちのひとり坂本雅幸さんは、かつてプロのドラマーを目指した経験者。

Photo: Takashi Okamoto「学生のころずっとやっていたので、太鼓を始めたころは、『打ち方がドラムっぽい』と散々言われていました。ドラムは手首を使うんですが、和太鼓は肩と全身を使って打つものなので、同じ太鼓でもぜんぜん違うんですよ。昔から感じていたことですが、ドラムと和太鼓を合わせるのは、すごく難しいものなんです。まず、響きのタイミングが違う。ドラムはヒットした瞬間の音がすべてですけど、和太鼓は打った後の響きの方が、大きくなります。それから音色自体も、ドラムはガシャガシャしているように聞こえますが、実はかなり豊かで、洗練されている。これと比べると和太鼓は、だいぶ原始的なんです。
今までもいろいろな楽器を使ってきましたけど、ドラムは、和太鼓に対してもっとも違和感があって、手をつけにくかったんです。今回は、それに敢えて挑戦する、ということになるので、今は和太鼓の打ち方を変えて、合わせていこうとしています。いつものようにドスンと打ち込むと、深く響き過ぎてしまうので、表面の音を出そうと、探っている最中です。和太鼓とドラムのセッションはよくありますけど、想像できるようなものになってしまうと意味がないので、ぶっ飛ぶようなものにしたいんですよね。僕はドラマーとしては技術屋の方だったんですけど、小手先のドラマーって、あまりおもしろくないじゃないですか。すごいドラマーというのは、技術ではない、もっと別の次元のものを持っています。鼓童には〝別のもの〟だけはあるので(笑)、それが出せるようにならないと

住吉佑太さんは、作曲で大忙しのなか、ドラムにも挑戦して、坂本さんの言う「別のもの」ぶりを遺憾なく発揮している。

Photo: Takashi Okamoto「玉三郎さんは、『ドラムを力いっぱいぶっ叩け。クレイジーになりなさい』とおっしゃるんです。これは僕の認識ですけど、大太鼓を叩く場合は、その行為は音楽的な部分を超えて、精神的な部分が重要になってくるんですよ。手先でできるものではないので、体力をめっちゃ使って打ち込んで、しんど過ぎて何も考えられなくなってきて、若干トランス気味になるくらい。そんな状態であるために、叩く際にウォーッっという底力が自然と沸いてきて、太鼓に打ち付ける感じなんですけど、『それと同じことを、ドラムでやってみなさい』と言われている気がするんです。太鼓とドラムの、外側ではなく、内側にある共通項を見つける作業なんじゃないかと。だから、今はとにかく思いっきり叩いています。立ち上がって叩くは、シンバルのネジは飛ぶは、もうすごいです(笑)

楽器としてのドラムと和太鼓の違いも、強く感じます。そもそもドラムセットは、人数が足りないからひとりで叩けるようにという、利便性でつくったものじゃないですか。すごく合理的なんですよね。それに引き替え和太鼓は、なんでこんな打ち方しなきゃいけないんだというほど、不合理で理不尽。屋台囃子なんて、腹筋しながら(無理な体勢で)打つわけですからね。この相反する二つをどう合わせていくかは、ただいま模索中です。ドラムの基礎は習ったんですが、ぜんぜんできてなくて、マイナスからのスタートですけど、『太鼓打ちのドラムを』と玉三郎さんに言われているので、なんとか新しい音を見つけたいと思っています」

Photo: Takashi Okamoto

ドラムのソロを披露する小田さん、坂本さん、住吉さんの三人は、三年前から元ザ・ブルーハーツのパワフルなドラマー、梶原徹也さんの指導を受けてきた。『混沌』における三人三様のまったく異なるソロは、タイトルにふさわしい見どころ・聴きどころのひとつとなっているが、そこには時間をかけて彼らと向き合ってきた、梶原さんの尽力がある。

Photo: Takashi Okamoto

「坂本雅幸くんは、プロのドラマー志望だっただけあって、最初からわりと何でもできたので、速いパンクなども含めたいわゆるロック・ドラムを。小田洋介さんは、僕と同じ猪突猛進型なので、『ブルーハーツ仕込みの伝家の宝刀を君に伝えよう!』と、まっすぐなエイトビートを伝授しました。住吉佑太くんは、エイトビートがうまくいかない代わりに、ワールドミュージック系のなまった感じのビートを出すのが得意なので、足を省略して手のニュアンスで攻めるようにしたら、いきなり伸び始めました。ふつうのロック・ドラムとはぜんぜん違う彼の持ち味が、そのままドラムに反映されています。彼らはみな超一流の打楽器奏者ですから、爆発していくシーンで、自分のエネルギーを楽器に託して表現する術を、知っているんですよね。先日の練習でそれが確認できたので、もう何も心配する必要はないと思っています。バッチリです!」

こうした新たな楽器へのチャレンジが続くなかにあって、中込健太さんは、ワン・アース・ツアーとしては久しぶりとなる大太鼓(※)に向き合っている。
※平桶大太鼓による「大太鼓」スタイルの演奏

Photo: Takashi Okamoto「これまで鼓童がやってきた、屋台の上に載せて打つ大太鼓のスタイルでは、ある形式ができあがっていて、先輩たちが創り上げたものに自分が乗っかっていき、そこから外れないようにしつつ、自分ならではの個性を出す、ということが求められていたんです。今回は、そうした今までの鼓童の大太鼓とは違う役割で、単にひとつの楽器として存在すればいいのかな、と思っています。でも、大太鼓には、どうしても楽器ではない存在感を感じてしまうんですよ。〝樹齢何百年という木に、生きていた牛の皮を張ったすごいもの〟に対峙するためには、それなりに自分の気持ちをととのえて向かわなければいけないので、音楽をやっているという意識が持てないんです。音楽として構成されているものの中に、そういう気分を持ち込んだら、どうなるのか。もしくは何か違うものが出てくるのか。そこがとても楽しみですね」

未知の楽器へのチャレンジと、西洋楽器ドラムの鼓童的解釈、そして、築かれた伝統を問い直す姿勢。どこまでもアグレッシブなアプローチが、〝混沌〟を生み出そうとしている。

Photo: Takashi Okamoto


【佐渡へ初演を観にいこう!】
23日、新作「混沌」佐渡初演!
http://www.kodo.or.jp/oet/20151123a_ja.html
11/22 17時まで受付:アミューズメント佐渡 Tel. 0259-52-2001、蔦谷書店佐渡佐和田店(窓口へ)
(鼓童チケットサービスでの受付は終了しました)
<当日券>23日14時より劇場で販売

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


伊達なつめ(だて・なつめ)
演劇ジャーナリスト 演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のパフォーミングアーツを追いかけ、女性誌『InRed』、『CREA』、新聞”The Japan Times” などへ寄稿。”The Japan Times” に英訳掲載された日本語のオリジナル原稿は http://natsumedate.at.webry.info/ で公開中。著書『歌舞伎にアクセス』(淡交社)ほか。


<対談>梶原徹也氏が鼓童・見留知弘に突撃インタビュー


新作「混沌」のドラム監修の梶原徹也さん(元ザ・ブルーハーツ)と鼓童代表・見留知弘の対談をお届けします。大太鼓のこと、舞台や衣装の変化、太鼓への想いなど、梶原さんが見留へ突撃インタビュー。ぜひご覧ください。

<対談>
「混沌」ドラム監修・
梶原徹也氏 × 鼓童代表・見留知弘

2015年8月5日 鼓童村にて
写真:岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

梶原徹也(以下、K):鼓童さんに関わらせてもらって、早4年が経ちました。今まで外から見ていた部分と、最近では鼓童の中に入ってみての部分と、色々なものが見えてきました。鼓童ファンとしてですね、率直に、色んな質問させていただきたいなと思っていましたので…もう色んなこと聞きますけど良いですか(笑)。

見留知弘(以下、M):はい(笑)。

K:知弘さんが代表になられたのは何年ですか?

M:2012年からになります。

K:それまでは、藤本吉利さんとかが?

M:いえ、鼓童の演奏者の中では代表者はいませんでした。それまで鼓童の代表は、北前船の社長の青木孝夫が兼ねていたのですが、2012年に太鼓芸能集団鼓童とそれを支える3法人(株式会社北前船、公益財団法人鼓童文化財団、有限会社音大工)に分かれました。マネージメントする北前船は引き続き青木が立って、私は演奏者の代表として就任させていただきました。

K:なるほど。じゃあ組織として、かなりシステムが変わったっていうことなんですね。その趣旨っていうか、大きな意味はどういうことだったのでしょうか。

M:それまでは、演奏者もスタッフも含めて「鼓童」っていう所がありましたが、それをもう少し、役割分担を明確にするためにも、しっかり演奏者の代表を立てた方が良いっていうことがあり、話し合いました。

K:鼓童の一つのメインの顔として大太鼓っていうのがありますよね。それをまず吉利さんがずっとやってこられて、その後知弘さんが受け継いだ転換期のお話を伺えますか。

Photo: Takashi OkamotoM:遡っていくと鬼太鼓座時代の時には、林英哲さんがずっと大太鼓をされていました。鼓童になって英哲さんが抜けてから、吉利さんが大太鼓を打ってこられたんですね。その間に、今は離れてしまっているメンバーや、(齊藤)栄一さんが大太鼓を打っていた時期もありました。

そして、1980年代の後半ぐらいから大阪の高槻で3年に一度、高槻市内の全中学生対象の公演をやっていたんですね。で、自分が鼓童に入った年(1990年)に一番若手で参加しました。この公演は若手が中心で出演をし、普段は大先輩が叩いているパートを与えられて演奏する、とても貴重で実りある3年に一度の学校公演でした。

そして、その3年後の公演で「大太鼓をやりなさい」っていう風に言われまして、そこで初めて大太鼓を叩いたんですね。またその3年後の1996年の時も大太鼓を叩きました。そうやって場数を踏んでいく中で、1997年に初めてツアーでやってみないかという話がありました。吉利さんの次に私が続けて叩いていく形になり、その時代のメインは吉利さんでしたが、ツアーごとに代わりながら叩かせてもらいました。そして、何年も経験するようになってから自分に任せてもらった感じです。


Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

K:今も玉三郎さんが “お仕置きタイム” と称して、若手メンバーに大太鼓を教えられてますけれども、あれがもう、見てて興味津々、面白くてしようがないですよね。その場にいる吉利さんも一つ一つ解説してくださるので(あ、そういうふうに打ってるんだ)と見ていて興味深いですし、知らない世界というか。そういう、手ほどきみたいなことは、昔からあったのでしょうか。

M:当時、具体的な手ほどきというのは、まぁ、ほとんど無かったと言っても良いかもしれないですね。もちろん、吉利さんの構成を参考にさせてもらって、自分なりに、自分の手を入れつつ作っていきました。吉利さんのスタイルは、どちらかと言うと裏打ちがあって一人で自由に打っていくっていうものでした。自分は最初そのスタイルから、裏打ちと一体感をもって作り上げていくっていうスタイルに変えていったんです。なので結構、裏打ちに助けられてる所もありますね。

K:へー、そうなんですか。

M:はい。だから、昔の大太鼓っていうと、裏打ちはもう淡々と叩いているだけという感じだったんですけれども、それを二者で一つのものを作り上げて相乗効果が出るスタイルにしました。私の場合は手(リズム)をほとんど決めてしまって、それに裏打ちも添わせて打ってもらっています。

K:そういうアイデアが出てくるっていう過程に、自分のスタイルや得意なものを追求していったことがあるのでしょうね。

Photo: Takashi Okamoto

M:自分なりの色んな手を考えていかなくてはならなかったので。今、”お仕置きタイム(大太鼓稽古)” でやっている、私の大太鼓の手を、今度は若手メンバーが最初の骨組みとして始めて、そこから自身オリジナルの手を入れてるんですけれども。吉利さんは持ち前のキャラクターで即興に近い形で叩いているところがありますね。私は逆に一個ずつ山を作って、それがトータルとしてクレッシェンドになるように考えたりしています。13分ほどの長い時間の演奏になると、それなりに展開していかないと同じ手が出てきてしまうので。

K:そして基本的にテンポが正確ですよね。

M:そうですね。でもやっぱりフレーズによってどうしても大太鼓って、テンポが揺れるんですよね。速くなったりとか遅くなったりとか。それに、裏打ちが結構合わせてくれていたりして。

K:一時期、小田洋介さんがずっと裏打ちをやってたっていう話を聞きましたが。

M:彼の感性って凄いですよ。何かこう、野生の勘と言うか。それで、表打ちの言いたいことを後押ししてくれたりとか、隙間をどういうふうにアクセントを入れたらいいか、感じて打ってくれました。そういう意味では洋介と一緒に作り上げた感じです。

Photo: Takashi Okamoto

K:玉三郎さんが芸術監督として関わられるようになってきて、舞台芸術として洗練された世界を追求する、というような流れになってきたじゃないですか。そのことについて最初はどういうふうに理解して消化していかれましたか。

M:遡ると、2000年から玉三郎さんに関わっていただいて、まず「鼓童ワン・アース・ツアー スペシャル」というのが、一番最初に玉三郎さんに3年かけて作品を作っていただきました。その時に、まず白い半纏を作られたんです。今まで着てる藍染の半纏を私たちはずっと着てきたんですけれども、それの白バージョンを作られました。

K:あ、写真で見たことある!

M:その時に、今まで自分たちは藍染しか着たことがなかったので、正直最初は(白ってどうなんだろう)と思いました。その後に「アマテラス」を経て、2009年に「打男」があり、佐渡での最終通しが終わって、翌日から東京に乗り込むという時に、玉三郎さんに「ちょっと髭生やしてくれない?」って言われて、「えっ!」って(笑)。更に、初めてタンクトップを着たり、頭にウィッグを付けたりしました。実際、髭を生やして普段と違う衣裳を着ると「自分じゃない」という感覚がありましたね。そして、2012年の「ワン・アース・ツアー〜伝説」の舞台で初めて半纏ではなくタンクトップとジーンズ姿、2部はきらきらの衣裳

K:はい、きらきらでしたね(笑)。

M:そうなった時に、最初はみんなにも戸惑いはあったと思います。なので、その戸惑いがお客さんに伝わってた部分もあったのかと、今振り返って思いますね。

K:あぁ、なるほどね、そうかぁ…

M:舞台の内容としては、1部の「カデン」は新作でしたが、でもそれ以外で、新しいスタイルの曲というのはなかったと思います。それに対して、タンクトップであったりとか、きらきらの衣裳だったっていうことが、それまでの鼓童とのギャップがあって。そこに対してお客様の戸惑いがあったと思うんですけれどね。アメリカではタンクトップというのは、どちらかと言うとあんまり良い印象がないようで、少し暴力的なイメージがあるらしいんです。なので日本ツアーではずっとタンクトップで通してきて、アメリカツアーでは腹掛とパッチで行いました。自分はアメリカ公演ではお客さんとして観たのですが、初めて観た時に、逆に凄く、その姿(腹掛やパッチ)に違和感があったんです。

K:あぁ、逆に。

M:「カデン」みたいな、ああいう自由な、今までに無かったセットの中での腹掛姿が、逆にこう、凄く違和感があったというか。それは、今まで自分が感じなかったことでしたね。「カデン」っていう曲にはタンクトップの衣裳の方が良かったんだと、初めてアメリカで感じました。

Photo: Takashi OkamotoK:なるほどね。へぇー。そっかそっか。じゃあ、もうそれはある意味の固定観念みたいなのがあったり、半纏とかにとらわれてたりした所を、良いふうに崩して変えていただいたということなんですかね。

M:そうですね。自分たちにも固定観念がありましたし、観ているお客様もやっぱり、鼓童の衣裳っていうのは半纏・腹掛というのが定着していたのですが、玉三郎さん的にそれは和太鼓の伝統的な衣裳ではないというお考えもあるので。「何でも着られる、何でも叩ける表現者であってほしい」っていうことを仰っていました。そういう意味で、「剥がしてもらった」って言うんですかね。自分たちだけではできなかったことだと思うんです。
今までの舞台は、自分たち鼓童の中だけでほとんど演出してきました。なのでどうしても演奏者の視点で構成を考えていた部分があったと思います。やっぱり玉三郎さんは外から見られているので、その舞台を、芸術作品を見るっていう視点で作られているのだろうと思いますね。お客様が観た時に作品として完成するよう、玉三郎さんが整えてくださった。「伝説」はちょっとずつ移行しながら、「神秘」はもうほとんど新曲で、「永遠」ももう全くゼロから作られたというように、少しずつ新しい要素を加えながら。演奏者も「神秘」の時から、玉三郎さんの作品としてゼロから一緒に作っていった経験が大きく、衣裳が半纏とは違うことには全然、抵抗感なかったと思います。なので、それもお客様に伝わって、衣裳に対する固定観念が払われた感じがやっとしました。

K:ちなみに次の作品の「混沌」では、その固定観念を破るという意味でドラムが出てきたり、タイヤが出てきたりするんですけれども、どういう風に、見えていますか。

M:玉三郎さんは、芸術監督になられた際に「鼓童の振り幅を大きくして、とにかく大きく振ってみて、何が返ってくるのかっていうのを見たい」っておっしゃっていたんですね。そういう意味では、段々段々振り幅が大きくなってきて。お客様も徐々にそういう新しいことに鼓童がチャレンジしている姿を受け入れてくださってきたと感じますし、玉三郎さんの演出の舞台から観ている方には最初からこういうものだと思われているので、そういう意味では、違和感を感じなくなってきているように思います。

K:そうなんですね。

Photo: Takashi OkamotoM:老舗のお店とか、何でもそうなのかもしれませんが、やっぱり長く続いていくものは、その時代の新しいものをどんどん取り込んでいますね。本質がちゃんとあれば、どんなものでも受け入れられていくのかもしれないですね。和太鼓の舞台芸能のこれから先についても、ずっと同じものだと、いずれ飽きられてしまうと思います。自分たちの昔のスタイルっていうのは、一個しかなかったんですよ。「鼓童ワン・アース・ツアー」といえば、「三宅」があって、「大太鼓」があって、「屋台囃子」というものがいつも登場する舞台でしたが、玉三郎さんは歌舞伎とかクラシックと同じように、レパートリーをたくさん作ってくださっているんです。「伝説」、「神秘」、「永遠」、それから「混沌」、その先にまだ作品を一緒に考えてくださっていますが、そういうのがあれば作品として繰り返し上演していけるし、人が代わってもその作品自体が残っていく。舞台芸術としてちゃんと成り立つように、先のことを考えてくださっています。そして、音楽的にも整えてくださいました。今までは「行け行け!」と大きな音で感情的な演奏もあったと思いますが、今はもっと抑制されて、作曲者の意図に沿ってできるようになってきましたね。そういう意味では凄く、表現の幅が広がったと思います。音も強いか弱いかだけではなく、何段階もの表現ができるようになってきたことは、玉三郎さんのご指導のおかげです。

K:一つ一つが本当に勉強になって、何か嬉しいというかね、本当に幸せな空間で。毎回、稽古が楽しいんですけれども。本質の部分というか、変わらない「核心」の部分で言うと、やっぱり人間の生きているエネルギーとか、自然と一体になるというか、そういうものを感じてそれを表現するみたいなことだと思うんですけれども。例えば「屋台囃子」は秩父の夜祭の太鼓を舞台向けにアレンジされていると思いますが、そういう所は、意識して鼓童で伝承されているのでしょうか。

M:研修所では必ず「屋台囃子」、「三宅」、それから伝統芸能の踊りなどを学びます、そういうものはやっぱり根っこになるんですよね。植物で言ったら舞台は花の部分で、研修所っていうのは見えない根っこの部分を作るところ。そこでやっぱり、どれだけ色んな経験してきたのか、どれだけ努力して頑張ってきたかっていうのが舞台に上がった時に光るものになると思います。でもあまりにも舞台と研修所がかけ離れているとギャップがあるので、最近は舞台でやっている演目も指導するようにしています。

K:この間、研修生の発表会も見させていただいて、技術云々じゃなくて、本当に何か必死にやっているっていう所で伝わってくる部分が凄くあって感動しました。「屋台囃子」にしても秩父の夜祭というのがあって、その秩父の神様や大自然の八百万の神々に対して、太鼓を叩いているということが基本じゃないかなと思っていて。獅子躍や鬼剣舞など他の芸能もそうですが、そういうものは全部こう、鎮魂だったりとか、感謝の気持ちだったりとか…研修所で田んぼや畑の作業をする中で、そういう自然への感謝を実感したり、学んでいることが凄いと思います。

Photo: Takashi Okamoto

M:そうですね。まず、研修所がある地元のお祭りに、担い手として参加させていただいてます。神事というか、そういう経験が凄い大きいと思いますね。例えば「屋台囃子」とか「三宅」は、現地を訪れることがなかなか難しいので、ビデオとか写真を見せて、「実際のお祭りはこういうものですよ、ここでこういうふうに叩かれてますよ」というのをまずちゃんと知ってもらうんですね。それを知らないと、ただ鼓童の舞台に上がっている太鼓だけを見て習得することになってしまうので。「元の芸能についてきちんと知った上で、鼓童のアレンジされたものを勉強していきましょう」というふうにしています。また太鼓は、それ自体にエネルギーがあると言うか、牛や大木、生きていたものから成っているので、そこに対する感謝っていうのを大事にしなくてはならないことも伝えています。

K:素晴らしいですね。そうやって追求していくと、自分も自然の一部であって、周りに感謝しているということは、自分も生かされているっていうことでもあると思います。自分にも一所懸命何かこう、自然界に還元しているっていう所に行き着く感じがして。叩いている中で、個々と個々とが凄い繋がって、どーっと響き合っているような、そんなとっても幸せな瞬間があるんですよね。

M:太鼓も結局「言葉」だと思います。何千人というホールで一番遠くの人に届かせるためには、きちんとしっかり、大きな声で喋らなきゃいけないというのと同じで、太鼓も滲んだような音ではなく、しっかりと伝わるような太鼓を叩かなくてはいけない。例えば、地打ちであったら「ソロを打つ人にしっかり伝えることを意識して、ちゃんと自分の音に責任を持ちなさい」という風に。「自分が出している音にちゃんと責任を持たないといい加減な音になってしまうので、そこをしっかり、もっと意識して、疲れていても口唱歌だけはちゃんとしっかり言い続けなくては」と。

K:なるほど。ドラムでは、その人の持っているエネルギーがぽーんと爆発していれば格好良いと思いますが、その代わり、スタイルだけ格好良さを持ってきちゃうと薄っぺらいものになっちゃいますね。そういうのはいつもね、心に留めていますけれども。

M:そういう意味で、私がやっぱりドラムの人の凄いと思うところは、テンションが上がっても、しっかりバンドを支えているっていう。どんなにテンションが上がってもテンポがキープできて、「ノリ」もきちんとキープできるところが素晴らしいと思います。

Photo: Takashi Okamoto

K:いやいやいや、それは人それぞれですよ。僕も走る方が好きなので、あんまり気にはしてないんですけれども。「全員走っていっちゃったらもう全然気にならない。」っていうバンドにいましたけど(笑)。
では最後に、見留さんとしての音楽観というか世界観というか、展望みたいなことを教えてもらえますか。

Photo: Takashi OkamotoM:自分は、従来の鼓童のスタイルでずっとやってきた人間なので、やっぱり何かこう、何て言うんですかね。自分に正直に真っ直ぐぶつかっていくことしかできないので、そういう意味ではあんまり変化球は投げられない。直球勝負しかできないので、それでも自分はそうやって演奏してきたので、最後まで貫いていきたいなという部分はありますね。

K:それは格好良いですね。

M:どっちかって言うと演奏者っていうよりは、まぁ職人に近い感じかもしれないんですけれども。

K:これからも真っ直ぐな太鼓をどうぞ叩きつづけてください。

M:ありがとうございます。


Photo: Takashi Okamoto

梶原さんと見留、対談後に固い握手。


【佐渡へ初演を観にいこう!】
23日、新作「混沌」佐渡初演!
http://www.kodo.or.jp/oet/20151123a_ja.html
11/22 17時まで受付:アミューズメント佐渡 Tel. 0259-52-2001、蔦谷書店佐渡佐和田店(窓口へ)
(鼓童チケットサービスでの受付は終了しました)
当日券は23日14時より劇場で販売

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


梶原徹也 かじわら・てつや
1963年福岡県生まれ。ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」の元ドラマーであり、世界中で演奏活動を続けるドラム奏者。ロック、和太鼓やダンス、アクロバット飛行機とのコラボなど、ジャンルにこだわらずパワー全開でドラムを叩いて、爆発する生命エネルギーを伝えている。また、バリアフリー・ロックバンド「サルサガムテープ」やフリースクールでの音楽講座など、大人数でリズムを自由に叩きながら、参加者全員で音楽の楽しさを共有する、という活動を積極的に行っている。2015年3月からは、鼓童メンバー・小田洋介とのバンド「えびす大黒」も始まった。


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見留知弘 みとめ・ともひろ
1970年8月17日生まれ。東京都足立区出身。5歳より地元の太鼓グループで太鼓を始める。1989年研修所入所、1990年よりメンバーとして活動。国内外のツアーで三宅や屋台囃子などの演目で数々の舞台に立つ。1997年からは大太鼓を担当し、長年にわたり舞台の精神的な柱として活動。2006年、樹齢600年の大木から太鼓をつくる「手作り欅太鼓プロジェクト」で棟梁を務めるなど、ものづくりへの情熱も熱い。2012年4月より4年間、太鼓芸能集団鼓童の初代代表に就任。ソロ・小編成公演、ワークショップなどで活動の幅を広げる一方、一打一打へのこだわりと正確な技術で、研修生への指導にも尽力する。


12/2 WOWOWライブチャンネル「坂東玉三郎×鼓童 『アマテラス』」再放送


2015年12月2日 WOWOWライブチャンネル
「坂東玉三郎×鼓童 『アマテラス』」再放送!

写真:岡本隆史・TBS

2013年10月京都・京都四條南座で収録された舞台、坂東玉三郎×鼓童「アマテラス」がWOWOWライブチャンネルで再放送が決まりました。ぜひご覧ください。

放送日時
2015年12月2日(水)12:30〜
放送局
WOWOW LIVE
出演
坂東玉三郎、鼓童、愛音羽麗
番組サイト
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/104464/index.php?m=01

写真:岡本隆史・TBS

鼓童番組出演のお知らせ
http://www.kodo.or.jp/news/bangumi_ja.html


田中要次氏 監督のショートムービーに鼓童メンバー音楽参加


田中要次氏 監督のショートムービー
「ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事」
鼓童メンバー・音楽参加!

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俳優・田中要次さんが監督を務め、フラワーカンパニーズのドラマー・ミスター小西さんが主演のショートムービー『ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事』が完成、予告編となるトレーラー映像が公開されました。

▶︎Youtubeで再生 https://youtu.be/AO-OBMNGrWg

これは、名古屋にある映画館「シネマスコーレ」が地元・中川運河の魅力を向上させるために企画したオムニバス映画イベント「Filmusic in 中川運河・夏」にて公開される、実際に中川運河で撮影・制作された4本のショートムービーの中の1作品で、さらにドラムの神様役として中村達也さん、スティーヴ エトウさんが出演されています。

このたび監督の田中要次さんからのお声がけにより、この作品に鼓童も一部、音楽提供させていただきました!(作曲:船橋裕一郎 演奏:石塚充、坂本雅幸)

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

鼓童村での収録の様子

「ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事」

監督・脚本・編集:田中要次
出演:ミスター小西 中村達也 スティーヴ エトウ フラワーカンパニーズ 藤村忠寿 他
撮影:寺田緑郎
録音:坂上賢治
照明:堀口 健
美術:永澤こうじ
音楽:フラワーカンパニーズ、鼓童(船橋裕一郎、石塚充、坂本雅幸)、Shleeps

Introduction
嘗て、JR東海の社員だった頃にシネマスコーレの常連客だったという田中要次が25年の時を経て、監督として名古屋に帰って来た。それもこの映画の為に名古屋にゆかりのある豪華メンバーを集結させたのだ! まずは今年結成26周年で日本武道館ライブを控えているフラワーカンパニーズ。そのドラム担当のミスター小西が異例の初主演! そして、元BLANKEY JET CITYのドラマーであり、俳優としても『野火』などに出演で知られる中村達也。HTB『水曜どうでしょう』のメンバーとして、長年の人気を誇るディレクターの藤村忠寿は北海道から。元PINKのメンバーでもある重金属打楽器奏者のスティーヴ エトウは奈良から。更に鼓童が佐渡島からサウンドトラックを提供するなど、全国各地から魅力的な才能が集結! その上、まだまだ大物俳優らがサプライズ出演しているから見逃せない。この作品のクライマックスはドラミングのセッション対決の為、映画にはあるまじき一発撮りが求められ、そのシーンではドローンを含め、9台のカメラが使用された。この作品は色々な意味でセッション的要素を含む破天荒な映画作りが試されている。

DRUMMANz_photo02
STORY
さえないドラマーの泰文は音楽にも恋にも人生にも疲れ果て、自棄になって運河にドラムスティックを投げ捨ててしまう。すると河から金のスティックを持った神が現れ、更にもう一体の神が現れ?… 真実を賭けた神々の太鼓対決が始まる!
作品時間:40分(名古屋版のみ フラワーカンパニーズ×藤村忠寿による対談を追加)

監督プロフィール:田中要次
1987~1990年までJR東海に所属で愛知県に在住。シネマスコーレに出入りしている時に当時ファンだった山川直人監督と出会い、音楽系ショートムービーの出演オファーを受けた事がきっかけとなり、俳優を志し上京。映画『鮫肌男と桃尻女』、ドラマ『HERO』の出演などで世に知られる。2003年『刑事まつり』シリーズの一編「釜岡刑事」で監督デビューし、未だに超破格低予算の短編映画を撮り続けながら苦悩中。

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