鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘花岡哲海’

「モノプリズム」班、太鼓搬入しました!/花岡哲海


20150410_14261620150410_142330

こちらモノプリズム班は無事に搬入~場ミリが終わり、本番に向けてのリハーサルの準備が進んでいます。

さてそんな中、面白いものを見つけました。

20150410_142845

木魚が4つ…。普通にオーケストラでは使うようで、「テンプル(お寺の)ブロック」という正式な名前があるみたいです。「ウッドフィッシュ」ではないようですっ(笑)
鼓童でも木魚は使いますが、まさかオーケストラで見れるとは思っていませんでした!

20150410_14312120150410_143359

他にも「Kin」と呼ばれる仏鉦や、富山五箇山民謡で使われる「びんささら」などもパーカッションスペースにありました。西洋音楽に日本の楽器が取り入れられているのは、なんだか嬉しい気持ちになりますね。

さて、本番まであと少し。頑張ってまいります!

チラシ

2015年4月10日(金)、11日(土)大阪フィルハーモニー交響楽団との共演(大阪・大阪市)
http://www.kodo.or.jp/news/20150410osakaphil_ja.html

大阪フィルハーモニー交響楽団 Twitter
https://twitter.com/Osaka_phil/status/585045986835202048

tetsumihanaoka_s


大阪フィルハーモニー交響楽団との共演/花岡哲海


大阪フィルハーモニー交響楽団との共演

日本列島が冬に逆戻りしたかのような今日この頃、皆様はいかがお過ごしですか。

僕は他のメンバーと共に、大阪フィルハーモニー交響楽団との共演のため大阪に来ています。演目は石井眞木作曲「モノプリズム」、指揮は同楽団の首席指揮者の井上道義さんです。国内では2008年の公演(以下の写真)以来、「モノプリズム」は7年ぶり、大阪では22年ぶりの演奏となります。

Photo: Taro Nishita

2008年公演の写真

ご存知の方も多いかと思いますが、「モノプリズム」には「日本太鼓群とオーケストラのための」という副題がつけられていて、この曲をもとに鼓童の代表曲「モノクローム」が生まれました。

石井眞木さんは他にも「入破」や「輝夜姫」といった曲も作曲されており、鼓童でも何度も演奏されてきました。「モノプリズム」は鬼太鼓座時代に初演、また鼓童としてデビューする時に1981年のベルリン芸術祭でベルリン放送交響楽団と共演した、鼓童の歴史に欠かせない伝統ある曲です。

今回の共演に向けての稽古の初日は、指揮者の井上さんと鼓童だけで確認を行いました。

「そこは鋭い切れ味の日本刀のようなイメージで。」「そこは『なにおッ』と威嚇するように!」

漠然としたイメージのようですが、実際に稽古しているとすごく雰囲気に的確で、井上さんの指示は非常に分かりやすかったです。井上さん自身も譜面を追って行くものの、太鼓との呼吸や対峙、融和を楽しみながら指揮をされているように感じました。

Photo: Ryoko Iwamoto

2日目は楽団のみなさんと合わせての稽古。

個人的に感じたことですが、太鼓と同じようにオーケストラにも独特な呼吸感や間といったものが存在していて、決して単純に譜面通りに物事が進行しているわけではないということ。実際に自分がオーケストラと稽古して、初めて実感として感じる事ができました。その呼吸だったり間であったりに、どれだけ太鼓の呼吸や間をすり合わせて行けるか。非常に難しいことですが、オーケストラと共演するからこそ感じれる貴重な時間でした。

公演まであと少し、みなさま楽しみにしていて下さいませ!

チラシ

2015年4月10日(金)、11日(土)大阪フィルハーモニー交響楽団との共演(大阪・大阪市)
http://www.kodo.or.jp/news/20150410osakaphil_ja.html

大阪フィルハーモニー交響楽団 Twitter
https://twitter.com/Osaka_phil/status/585045986835202048

tetsumihanaoka_s


KODOケーキ/花岡哲海


こちら、「神秘」ツアー班は元気にアメリカを旅しています。ラスベガスなどは日焼けするくらい暑く、冬の日本とは正反対で驚いています。

さて、劇場では、昼食や夕食をとる部屋を「グリーンルーム」と呼びます。出番を確認するために舞台の状況を映すテレビモニターなどが用意されている部屋で、そこにケータリングも用意されます。休憩や食事の時間は憩いの場にもなります。

そんなグリーンルームに、な、な、なんと「KODOケーキ」がドン!とありました。

20150215_172922

なんでも、この日の食事を作ったシェフのリックさんが持って来て下さったとのこと。なんとありがたい!

20150215_173030

もちろん、鼓童メンバーで美味しく頂きました。

ツアーが始まって2週間ちょっと。だんだんと体力的に大変なる時期に、気持ちがほっこりする嬉しい出来事でした!

tetsumihanaoka_s

20150127oet

鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


マーティン・レクナーさん/花岡哲海


「神秘」北米班は順調にツアーを進めております。

ツアーや公演を行うためには、裏方で働く方々が非常に重要です。そんな中、ツアーを通して照明を担当してくださっているのが、マーティン・レクナーさんです。熊のように大きな人ですが、みんなは親しみを込めてマーティンと呼んでいます。

Photos: Tetsumi Hanaoka

さて、ある日の公演の夕食時。なにやら外から香ばしいにおいが…。なんとマーティンがお肉やソーセージを焼いていました!みんなのためにホットドッグやハンバーガーを作ってくれたのです。出来たてをみんなで美味しく頂きました。

余談ですが、弱火で時間をかけてゆっくり焼く方が「バーベキュー」で、強火で時間をかけず一気に焼く方を「グリル」と言うそうです。僕は初めて知りました!

20150210_173518-f

このお肉パワーで、まだまだツアー頑張ります!

tetsumihanaoka_s

20150127oet

鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


ASANO TAIKO U.S. 訪問!/花岡哲海


ASANO TAIKO U.S. 訪問

Photo: Tetsumi Hanaoka
Photo: Tetsumi Hanaoka20150205_141508

本日、北米「神秘」ツアー班は、サンタ・バーバラからサンディエゴへの移動だったので、ロサンゼルスの「ASANO TAIKO U.S.」にお伺いしました。

20150205_14293220150205_141302

今回のツアーを回るのにも、大変にお世話になっている浅野太鼓さん。お店とスタジオ、そして隣接する加藤太鼓さんの工場も見学させて頂きました。スタジオでは毎日のようにワークショップが行われ、アメリカの太鼓人口も一気に増え、レベルも上がってきているとのこと。僕たちも負けていられません。

これからもツアー頑張ってまいります!

tetsumihanaoka_s

20150127oet

鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


乗継の空港にて/花岡哲海


Photo: Tetsumi Hanaoka

日本を離れて数時間、バンクーバーへの乗り継ぎのため、韓国の仁川に降り立ちました。

Photo: Tetsumi Hanaoka

みんなで昼食をとり、スケジュールに目を通し、公演のビデオを確認し、ありとあらゆる事前準備を整えます。

それでは、北米ツアーに行ってまいります!

tetsumihanaoka_s

20150127oet

鼓童ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


竹取物語/花岡哲海


寒風吹きすさんでいたのに、数分後にはお日様が出てポカポカ陽気になる佐渡島。佐渡に渡って6年目ですが、いまだに理解できない面白い事が起こる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?先日ブログにも書いた通り、僕は石見神楽の稽古で島根県に行っていました。

鼓童村に帰ってからも稽古は忙しく、久しぶりのOFFの日もある所に行っていました。住吉佑太の運転で向かったある所とは?

そう、島内にある岩首集落です。

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

ご存知の方も多いと思いますが、9月になると研修生は全員ここ岩首集落の鬼太鼓を習うのです。しかし、なぜこの時期に岩首に向かったのか?

目的は「竹切り」です。

Photo: Takashi Okamoto

哲海、佑太、亮輔の3人は、交流公演で演目「LION」を任されています。岩手県江刺に伝わる「獅子躍り」がモデルのこの演目は、背中から伸びる2本の「ササラ」が印象的ですよね。実はこれ、竹でできていて鼓童メンバーの手作りなんです!

今年6月から始まる交流公演に向け、丈夫で長持ちするササラを作るべく、竹から選びます。

今回は「岩首里山協議会」のみなさんにご協力頂きました。村社 熊野神社の階段を上り作業の安全を祈願した後、裏手にある竹林に向かいました。

20150118_104030

岩首集落や研修所のある柿野浦集落では、昔から質の良い竹が取れる事で有名でして、ササラに適した肉厚で太い竹がたくさんあって、宝の山にいるような心地でした(笑)

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

まず、竹を切ります。長さをそろえます。重いので2人がかりで運びます。トラックに乗せます。

20150118_104846

欲張って長く切ったので、トラックに入りません。また切ります。無事に入りました。

Photo: Tetsumi Hanaoka

竹切りのお手伝いをして下さったのが大石明秀さんです。研修生に鬼太鼓を教えて下さる方の1人で、僕の師匠であり、そして研修生の良き理解者です。この方なくして僕の研修生活は語れません!(笑)

Photo: Tetsumi Hanaoka

さて、トラックに積んだ竹を慎重に運び、鼓童村の軒下に並べて作業は終了です!あとは竹が自然に乾燥するのを待って、切って巻いて貼ってササラの完成となります。

やっぱり1から自分たちで作るというのは大変ですが、大切に使おうという気持ちが自然と湧いてきます。それに、研修生の時からの繋がりや縁というものが、舞台メンバーになってもしっかりと続いている。そして、そのおかげで舞台に立って演奏活動ができている。僕たちは、いろいろな方たちのサポートがあって、太鼓を叩いて、踊って、唄うことができているのだと改めて感じました。

Photo: Takashi Okamoto

北米での「神秘」、「アマテラス」、「交流公演」、「アース・セレブレーション」…今年もてんこ盛りですが、頑張ってまいります!

tetsumihanaoka_s


島根での「石見神楽」稽古/花岡哲海


改めまして、明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、鼓童をよろしくお願い致します。

さて、みなさんはどんなお正月を過ごされましたか?

僕は1月28日から始まる「ワン・アース・ツアー2015〜神秘 北米ツアー」に向け、新人を加えた「大蛇(おろち)メンバー」で島根県・温泉津(ゆのつ)で稽古をしておりました。

20150110_183820石見神楽稽古

指導して下さったのは小林泰三さんを始め、温泉津町を中心に活動をしている、温泉津舞子連中(ゆのつ・まいこれんちゅう)のみなさんです。小林さんは神秘の構想から大蛇に携って下さった方の1人で、ご自身は石見神楽(いわみかぐら)の舞手であり神楽面の面職人でもあります。神秘で使っている蛇頭も、小林さん作なのです。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

今回は新人を中心に稽古を進めて頂き、「どうしたらスムーズに動けるのか」「どうやったら大蛇に見えるのか」など、細かい所作や蛇胴のさばき方などを教えて頂きました。改めて気付く部分も多く、単純な動きに見えてすごく洗練されているのが石見神楽なんだなぁと感じました。

20150111_111259

今回の稽古では「夜神楽の『大蛇』に参加する」というミッションがありました。「夜神楽」とは、毎週土曜日に温泉津町の龍御前神社の社殿で行われる、温泉津舞子連中の定期公演です。2年前に初めて稽古に来た時も参加させて頂きました。

20150110_18370620150110_183606

夜、公演に向け社殿が飾り付されていくのですが、だんだんと石見神楽の空間や空気ができあがっていく様子は、とても感動するものがあります。神聖な場でありながら神様にすごく近いというか、崇敬の念を持ちながら身近に親しんでいる、そんな石見の人々と神様との関係が垣間見えました。2015年の初回の夜神楽公演ということもあり、神様が降りられる天蓋(てんがい)を特別に吊り、公演の支度が整いました。

1420969805411

今回は「大蛇」の他に、場を清めるという意味の演目「塩祓い」の「奏楽(お囃子)」をさせて頂きました。小林さんは舞手として加わって頂き、無事に演奏ができましたが非常に難しかったです。

1420969784254

お囃子の魅力というのは、聞くだけで踊り出したくなったり動きたくなったり、唄いたくなったりなど、人の気持ちを駆り立てる力がある所だと僕は思います。石見神楽は数百年受け継がれている芸能なので、観客を魅了し舞手を奮い立たせる、そんなお囃子が長い歴史の中で育まれて来たのだと思いました。ゾクゾクしてワクワクする、そんなお囃子や演奏ができる太鼓打ちになりたいものです。

14209698473781420969877344

「塩祓い」「恵比寿」と演目は進み、最後の演目は「大蛇」。『全国を旅するスサノヲが出雲の斐伊川に来た所、嘆き悲しむ親子に出会いました。翁曰く、毎年 八岐大蛇がやってきて娘を食べてしまい、最後の1人になってしまった。スサノヲは娘との結婚を条件に八岐大蛇退治を引き受け、見事に大蛇を切り捨て退治しました。』というのがストーリーです。

1420969933815

僕は大蛇を2年前の春に初挑戦し、今回で2回目となります。始まってしまえばあっという間という時間の印象はかわりませんが、1つ1つの所作に気をつかったり表現などに工夫を凝らしたりなど、前回よりもできた感覚はありました。また次に来た時は、もっと良いものにできたらと思います。

20150110_192231(0)

稽古中や本番前、ふとした時などに小林さんはお話をして下さいます。

「哲海くん、良いものってのは時間がかかるんだよね。」

確かに、石見神楽に限らず芸能や芸術など、僕らが「いいなぁ…」と思うものには相当な時間が費やされています。その時間は、毎日の少しずつの積み重ねや失敗苦労の連続、良いものにしようという気持ちの表れです。だからこそ人々を魅了し、惹き付けるものが生まれるのだと思います。

20150111_114154

そして小林さんは続けます。「あたり前のことで良いから毎日やりなさい、しかも丁寧にすること。」

あたり前のこと、出来ているようで出来ていないこと。あいさつをする、靴をそろえる、感謝をする…。十人十色、その人にとっての「あたり前のこと」はいろいろありますが、あたり前なことの丁寧な積み重ねこそが、芸を極めるという事に繋がるし根源であると思います。舞台に直接関係する事でなかったとしても、巡り巡って役立つことがある。だからこそ、舞台人である前に1人の人間として芯をもっていきたいです。

Photo: Takashi Okamoto

北米ツアーまで残り2週間ちょっと。鼓童を、日本の太鼓を、日本の芸能を伝えるべく頑張ります!

tetsumihanaoka_s

20150127oet

鼓童ワン・アース・ツアー2015~神秘 北米ツアー
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule13a


備えあれば憂いなし/花岡哲海


本日は、茨城県はひたちなかでの「神秘」公演です。ちょうど2年前の「伝説」秋ツアーで訪れ、今回もまた公演できるのが嬉しいです。

Photo: Tetsumi Hanaoka

さて、鼓童ではボルト式ではなくロープの締太鼓を使っています。ロープの特徴は、非常に伸びやかでまろやかで、かつ張りのある音の締太鼓に仕上がります!しかしながら公演の度に締め上げを行うため、回数を重ねるとプッツリ切れてしまうので、ロープは消耗品なのです。

Photo: Tetsumi HanaokaPhoto: Tetsumi Hanaoka

そこで、いつ切れてしまっても大丈夫なように、日頃から予備のロープを準備します!麻のロープは硬いので引っ張ったり、まとめて叩いたり…。これを毎日行って、丁度良い柔らかさに仕上げていきます。こうすれば、いざロープが切れてしまっても、すぐに良い状態のロープと交換ができるわけです。

Photo: Masayuki Sakamoto

まさに、備えあれば憂いなし。

常に最良、常に最高のコンディションで演奏ができるよう、今日も頑張ります!

Photo: Takashi Okamoto

10月5日(日)茨城県ひたちなか市 ひたちなか市文化会館大ホール

tetsumihanaoka_s

news20140510oet


立つ鳥跡を濁さず/花岡哲海


鼓童村の住居棟では、ただいま出発前の大掃除中であります!

Photo: Tetsumi Hanaoka

「立つ鳥跡を濁さず」と言いますように、1ヶ月半も住居棟を空けるわけですから、若手一団となって取り組みます。清々しい気持ちで旅立ち、より良い舞台をお届けできるよう頑張りますので、ぜひぜひみなさま「神秘」にお越しくださいませ!

news20140510oet

tetsumihanaoka_s


アーカイブ

カテゴリー

Top