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大阪フィルハーモニー交響楽団との共演/花岡哲海


大阪フィルハーモニー交響楽団との共演

日本列島が冬に逆戻りしたかのような今日この頃、皆様はいかがお過ごしですか。

僕は他のメンバーと共に、大阪フィルハーモニー交響楽団との共演のため大阪に来ています。演目は石井眞木作曲「モノプリズム」、指揮は同楽団の首席指揮者の井上道義さんです。国内では2008年の公演(以下の写真)以来、「モノプリズム」は7年ぶり、大阪では22年ぶりの演奏となります。

Photo: Taro Nishita

2008年公演の写真

ご存知の方も多いかと思いますが、「モノプリズム」には「日本太鼓群とオーケストラのための」という副題がつけられていて、この曲をもとに鼓童の代表曲「モノクローム」が生まれました。

石井眞木さんは他にも「入破」や「輝夜姫」といった曲も作曲されており、鼓童でも何度も演奏されてきました。「モノプリズム」は鬼太鼓座時代に初演、また鼓童としてデビューする時に1981年のベルリン芸術祭でベルリン放送交響楽団と共演した、鼓童の歴史に欠かせない伝統ある曲です。

今回の共演に向けての稽古の初日は、指揮者の井上さんと鼓童だけで確認を行いました。

「そこは鋭い切れ味の日本刀のようなイメージで。」「そこは『なにおッ』と威嚇するように!」

漠然としたイメージのようですが、実際に稽古しているとすごく雰囲気に的確で、井上さんの指示は非常に分かりやすかったです。井上さん自身も譜面を追って行くものの、太鼓との呼吸や対峙、融和を楽しみながら指揮をされているように感じました。

Photo: Ryoko Iwamoto

2日目は楽団のみなさんと合わせての稽古。

個人的に感じたことですが、太鼓と同じようにオーケストラにも独特な呼吸感や間といったものが存在していて、決して単純に譜面通りに物事が進行しているわけではないということ。実際に自分がオーケストラと稽古して、初めて実感として感じる事ができました。その呼吸だったり間であったりに、どれだけ太鼓の呼吸や間をすり合わせて行けるか。非常に難しいことですが、オーケストラと共演するからこそ感じれる貴重な時間でした。

公演まであと少し、みなさま楽しみにしていて下さいませ!

チラシ

2015年4月10日(金)、11日(土)大阪フィルハーモニー交響楽団との共演(大阪・大阪市)
http://www.kodo.or.jp/news/20150410osakaphil_ja.html

大阪フィルハーモニー交響楽団 Twitter
https://twitter.com/Osaka_phil/status/585045986835202048

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