2年前、初めて佐渡島を訪れました。
そこで出会ったのはそれぞれの場所から集まってきた太鼓を打つ人たちでした。
『巡』の衣裳は一人ひとりのデザインが異なります。
私が彼ら一人ひとりに出会って話す中でつくったものです。
この衣裳が、住吉さんのつくる物語の風景のひとつになれば嬉しいです。
三好沙也加(衣裳)
[住吉佑太より三好沙也加さんご紹介]
三好さんは、実は同じ高校の同級生で、部活も同じでした。将来は、ファッションデザインの道に進んで、服を作りたいと、三好さんがよく話していました。僕も鼓童に入って、いつかは舞台を作りたいと、お互いに夢を語り合っていました。
もし2人とも夢が叶ったら、舞台衣裳を作ってもらいたいなと、あのときは本当に実現するとも思わず、ふざけてよくそう言ってました。それが9年越しに叶ったのが、今回の「巡 -MEGURU-」という作品です。
本当に1人1人のパーソナリティをよく見極めてくれて、唯一無二の衣裳が出来上がりました。細部までこだわり抜いて作られた衣裳でありながら、必要以上の主張がなく、いい意味でニュートラルに、巡の景色に溶け込んでいると思います。
ぜひ、会場でご覧ください。
三好さんのホームページも、ぜひチェックしてみてください!
https://www.mitoka-kyoto.com
香川県三豊市の山下市長と、三好沙也加さん、三豊出身メンバーの住吉佑太、山脇千栄(初演の三豊公演にて)
Photos: Takashi Okamoto, Erica Ueda
三好沙也加
Sayaka Miyoshi
1991年 香川県生まれ。
2015年 京都造形芸術大学大学院芸術環境研究領域修士課程修了。
2016年 初のコレクションとなる「ぼくのサヨナラ史“My Sayonara Chronicle”」を京都にて個展発表。「言葉」から始める服づくりは、その目に見えない生地を素材に、「身に纏う物語」を展開する。
2013年 希望の服—種から服をつくる― ”The Seed Project”(学士卒業制作・学科賞)
2016年 ぼくのサヨナラ史 “My Sayonara Chronicle”(idギャラリー・京都)
2017年 ゾウの時間、ネズミの時間。“Time of Elephants, Time of Mice”(aiギャラリー・大阪)
2018年 ある村の祭り服(恵文社・京都)
https://www.mitoka-kyoto.com