打男公演~番外編/井関直美
「打男」浅草連続公演に向けて、今年行った取り組みを簡単ですがご紹介いたします。
地元の児童さんとの交流をはかろうと、浅草小学校で齊藤栄一と立石雷の太鼓ワークショップを行いました。「太鼓やったことある人!」という齊藤栄一の問いかけに半数以上の児童さんが手をあげてくれたことにびっくりしました。お囃子などで太鼓に触れることの多い、浅草ならではの光景でした。
太鼓25台を使用し、低学年・中学年・高学年とどんどん難しくなるリズムに笑顔で楽しんでくれる児童さん達と、本当に楽しい時間を過ごせました。
また公演期間中には、浅草公会堂の皆さんとの共同企画として、バックステージツアーが行われました。公会堂の皆さんからの舞台機構・音響・照明の説明と共に、鼓童からは1曲の演奏と太鼓についての説明を行いました。締め太鼓の締め上げ風景を見て頂いたり、平胴太鼓を打っていただいたり。より鼓童を深く知っていただけたのではないかなと思います。
毎年、展示ホールでは鼓童のパネル展示を行っていますが、今年は新たに演奏者の直筆コメントと手形を押した写真を飾った「打男」コーナーが登場。直筆コメントのテーマは「太鼓を始めたきっかけ」。実はあまり聞いたことがないけれど、それぞれにきっかけがあり、数ある選択肢の中から鼓童に進むことを決め、「打男」の舞台を共に作り上げている演奏者たち。そんな彼らをお客様にもっと知っていただきたいなと思いました。また、演奏者を身近に感じてほしいという思いと、スターの広場との連動ということで、演奏者一人一人に手形を押してもらいました。会場では手形に自分の手を添えて大きさを確認してくださる方やポートレートと共に写真を撮ってくださる方がたくさんいらっしゃり、とても嬉しく思いました。
13日・14日と研修所説明会が行われました。鼓童の演奏者は全員、研修所での生活を経て舞台に上がっています。彼らの根幹となる研修所での生活などを、演奏者のインタビューも入った映像を交えて紹介させていただきました。
当日は鼓童代表の見留知弘も駆けつけてくれました。説明を聞いてくれた方の中に、未来の鼓童メンバーがいたかもしれませんね。
そしてなんといっても浅草のみなさんのご協力で、仲見世商店街に鼓童の旗を飾っていただけたこと、そして公会堂前にのぼり旗が立ったこと。浅草の皆さんが年を重ねる毎に応援してくださることが本当に嬉しく、この地で連続公演が行えることに感謝申し上げます。