浅草公演:伝承館建設募金にご協力ください/千田倫子
21日からの「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」浅草公演におきまして、鼓童は被災地の芸能復興を応援し、「浦浜民俗芸能伝承館」へのご協力を広く皆様に呼びかけさせていただいております。(プログラムへの募金チラシ挟み込みと、ロビーの展示コーナーでの募金を行っています。)
被災地の芸能の新たな拠点となる伝承館建設募金にご協力ください
大船渡市三陸町越喜来(おきらい)に伝承されてきた二つの芸能、浦浜念仏剣舞と浦浜獅子躍は、この度の震災で甚大な被害を受けました。かろうじて獅子躍の道具は残りましたが剣舞の道具一切と拠点を失い、気持ちは持ち続けても、なかなか先の見えない3年間であったと思います。
2008年アース・セレブレーションにて、金津流梁川獅子躍/この中に浦浜獅子躍の方も
今年1月、浦浜の皆さんは、新たな拠点となる伝承館の建設に向かうことを発表されました。これは被災に負けることなく、今まで地域が育んで来た素晴らしい芸能を未来へ必ず伝承するという誓いにほかなりません。郷土芸能の持つ力に大いなる確信を持ち、自分達に続け、と他所の芸能の方々をもリードする心意気で頑張っていらっしゃいます。
拠点が流された為、中古のコンテナを道具の保管庫とせざるを得ない状態。代表の古水さんがご自宅の傍らに設置(今年2月)
もう一つ、私達、鼓童が気持ちを寄せる訳があります。浦浜獅子躍は、鼓童が1980年より教えを請ってきた、金津流梁川獅子躍(奥州市江刺)を祖にする団体です。私達の勝手な言い方を許していただけるのであれば、同じ師匠を持ち、同じ躍りが共通言語の兄弟ともいえる間柄。また実際、2008年のアース・セレブレーションに師匠の「金津流梁川獅子躍」をお招きした時、沿岸の「浦浜獅子躍」からも数名の方が参加してくださっていたそうです。
念仏剣舞も獅子躍も、太鼓や衣装を劣悪な環境から解放してあげたい。伝承館建設が待たれる。
伝承館建設募金は、自己資金と助成金の他、1,000万円の不足分を集めるものですが、1月末から5月末までで、残り300万円まできたそうです。あと、もう少しです。
振込みの募金は、基本的に一口10,000円以上が目安で、完成後の伝承館にお名前が掲示されます。また、展示コーナーには募金箱も設置していますので、少しずつでもお気持ちをいただける方は、そちらへのご協力お願いいたします。
鼓童は、Heartbeat Projectとして、浦浜民俗芸能伝承館建設を応援します。
ぜひ、「浦浜民俗芸能伝承館建設募金」へのご協力をよろしくお願いいたします。