竹が音を知るところ/漆久保晃佑
先日の君津公演を終え次の公演地へ移動する道中、蘭情さんの元を訪ねました。
蘭情さんは、鼓童も長年お世話になっている笛師さんです。近ごろ篠笛を始める方が増えています。何とその内の九割の方が、蘭情さんの笛を使っているそうです。いまや国内だけではなく、海外でもその名を知られる蘭情さんに、自分に合った笛の選び方・奏で方を教えていただきました。
一管一管が竹という生き物で造られている篠笛。楽器の太さ、肉厚、歌口の口径や大きさ…一見同じように見えても、その性質は個々に異なります。
「自分がどのような音を求めるか」その心が笛選びには最も大事なことである、と教えていただきました。
鼓童で主に篠笛を担当させていただいている私は、どのような音を皆様にお届けしたいのか。つまり、どのような想いを皆様の心にお届けしたいのか。そんなことを考えていました。ほかのメンバーも思い思いに笛を手にしていました。
さて、次に皆様にお届けできる心はどんな音色でしょうか。「永遠の舞台」でお逢いしましょう。
「永遠」6〜7月、9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html
【6〜7月】新潟・神奈川・埼玉・群馬・千葉・大阪・長野・京都・愛媛・広島
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・鹿児島
ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html