鼓童ブログ Kodo Blog

「旦and麻」を訪ねて/藤本吉利


月刊鼓童2014年7月号コラムより

昨年の3月、鬼太鼓座の創設期にマット運動をご指導していただいていた、佐渡金井の畠山茂樹先生のご自宅を容子と2人で訪ねた。一昨年に奥様が亡くなられたことを聞いていた容子が、お線香を上げに伺おうと私を誘ったのです。
佐渡での十二月公演には、いつも二人して仲良く観に来てくださっていました。初めて伺ったご自宅は、古民家の素晴らしさを生かして改造され、様々なアート作品が飾られ、古いものと新しいものが調和し、まるで小さな美術館の様でした。

IMG_0092

左から藤本容子、藤本吉利、畠山茂樹先生

先生は昭和19年生まれで、今年70歳。ご指導していただいた頃は、佐渡農業高校の保健体育の先生でした。鬼太鼓座時代、そして、鼓童になってからも座宛にいただいていた先生からの素敵な年賀状は、奥様の旦子さんとの合作であったとのこと。奥様は佐渡女子高校の家庭科の先生でした。愛する奥様を亡くされた先生は、お二人で考えられていたこと、母屋の前の納屋を改造して仲間たちが集えるアートギャラリーを作るべく、仲間の協力を得ながら、一人でこつこつと取り組まれました。

Photo: Yoshikazu Fujimoto

そして、このギャラリーには、私と容子の共同作品が展示されることと相成りました。私の古い太鼓バチの飾り付けと作品を飾る白のパネルに、先生が三色の色を付けてくださり、三人の共同作品でもあります。ギャラリーの名前は『旦and麻』です。
yoshikazu_s

アーカイブ

カテゴリー

Top