鼓童ブログ Kodo Blog

アメリカの旅/住吉佑太


アメリカの旅

今年も残りわずかとなりました。寒暖差の激しい日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。先日、スタッフの河本がブログに書きましたように、11月の26日から12月の20日まで、アメリカを旅しておりました。

【鼓童ブログ】ロサンゼルスで太鼓三昧!/河本唯

Photo: Kim Nakashima

On Ensemble の皆さん、渡辺薫さん、Fumi Tanakadateさんと住吉佑太(Photo: Kim Nakashima)

ロサンゼルスに始まり、サンディエゴ、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークと各地を巡り、ワークショップやコンサートを行いました。

先々ではいろんな方々と出会いました。太鼓や音楽をされている方や、そうでない方とも。それぞれのコミュニティの仲間にいれて頂いて、様々な形での交流がありました。あるときは観光をしながら。お酒を飲みながら。セッションをしながら… 各地で本当にお世話になりました。

Photo: Kim Nakashima

ロサンゼルスにて On Ensemble の皆さん、渡辺薫さん、Fumi Tanakadateさんと共演(Photo: Kim Nakashima)

どこで何をしたかということを書き始めると、とてつもなく長い文章になってしまうので…(笑)この旅を通して、何を感じたか、どんな学びがあったかを少し掻い摘んで書きたいと思います。

「1人」でどこまでできるか試したい!そんな思いもあって、この旅を計画しました。今まで甘えてた部分、音楽的なことも、語学的なことも(笑)全部しっかり向き合って、武者修行のような旅にしたいと思って出発しました。

Photo: George Hirose

ニューヨーク、ShapeshifterにてKaoru Watanabe’s Néo の皆さんと(Photo: George Hirose)

みんなで出している音ではなく、自分が出している音がすべて。それは物理的に自分だけ、ということでもあるし、自分の出している音に責任を持ってセッションに参加するということでもあります。それはジャムセッションに限らず、太鼓のアンサンブルやワークショップであっても「鼓童」ではなく、その中の「住吉佑太」としてその場に臨んでみたい。

Photo: George HirosePhoto: George Hirose

今回の旅では、即興で何かを演奏する機会がたくさんありました。「自分の出している音が相手を刺激している!」そんな感覚を改めて覚えました。それは鼓童の中でも絶対ないといけない感覚だなとも思いました。

同じ舞台上で刺激しあえる感覚。
その心地よさと、そこに至るまでの緊張感。
どう展開していこうか、どういう流れにしたいか。
しかも自分だけではなく、いろんなミュージシャンがいる中で、自分はどういう音が出せるか。どういう音を出したいか。
言葉ではなく音で会話していく感覚。(英語での会話も危ういというのに 笑)
次はこうしよう!ここでブレイクをいれよう!
そのやりとりが音楽になって、大きな流れを作っていく。

そんな感覚はとても自分にとって、とても新鮮で大きな学びでした。

Photo: Kim NakashimaPhoto: Kim Nakashima

各地でのワークショップも、とても刺激的なものでした。なるだけ通訳して頂かなくても伝えられるように!という心意気だけは…(笑)前にも書きましたが、ワークショップにおいては背伸びもできなければ、カッコつけることもできません。伝わるのは等身大の自分が、普段どんなことを大切にしていて、日々何を思っているか。舞台と同じくらい、毎回学びがたくさんありました。日本人とはまた違った視点からの質問が飛び交います。とても鋭角的な質問から、広義なものまで。こんな気持ちや理論が自分の中にあったんだ!と、気付かせて頂くことも多々ありました。

Photo: Yui Kawamoto

まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、いろんなことがありすぎて、ちょっとまだうまくまとめられていません…また少しずつ自分の中に沈殿してきたら、どんどん発信していきたいと思っています。

各地で出会った皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。またお会い出来る日を楽しみにしています!

では、よいお年を!

yutasumiyoshi_s

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