鼓童ブログ Kodo Blog

年頭のごあいさつ/見留知弘


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鼓童が新しい体制になりまして、間もなく丸3年を迎えます。

鼓童の初期に先輩達が手探りで築き上げて来た芸道が30年の鼓童の舞台の主軸となってきました。良くも悪くも、鼓童の舞台のベースはそこにあると思っていました。

その中で新しい演目を入れても柱としては同じでありマンネリ化を打開出来ない状況を、芸術監督として就任してくださった玉三郎さんが切り開いて下さいました。長く鼓童を見ていただき、深いご理解と愛情をもって、芸術監督を引き受けて下さって、今日があります。

Photo: Simon Jay Price

Photo: Simon Jay Price

舞台表現としての太鼓芸能は、まだまだ歴史は浅いのですが、その中で、鼓童が新たな事に取り組み、それが積み重なって歴史となり、その時代ならではの演奏や古い時代の表現も両方できるという、大きなグループになって行く時期に入っているのだと思います。半纏を脱いで、半纏の良さが分かる。私も研修所で教える時に、対極の事をわざと行ってみて、やっと理解してもらえる事もあります。

3月には、「道」という1990年代の演目を題材にした舞台が行われますが、ただ再演ではなく、新しい感性の演奏者が奏でる演目はどう表現されるのか、また新たな一面をお見せ出来るように、試行錯誤しております。

Photo: Satoko Maeda

今年も大きな舞台から、小さな舞台まで、様々な活動を行ってまいります。

2015年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2015年2月1日
太鼓芸能集団「鼓童」代表 見留知弘

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