【残り2日!】鼓童の「思い」を、全国の図書館を通じて届けたい/上之山博文
皆様からのご支援、心より感謝申し上げます
皆様からのおかげをもちまして、鼓童結成30周年を記念して発行した書籍「いのちもやして、たたけよ。」を全国の図書館に寄贈するプロジェクトが目標額の50万円を達成いたしました。心より感謝申し上げます。目標額を超えた分は、更に寄贈する図書館を増やします。
プロジェクト終了まであと2日となりました ! READYFOR(レディフォー)というクラウドファンデイング・サイトでのプロジェクト支援は、5月15日(金)23時をもって終了となります。
https://readyfor.jp/projects/inochi_moyashite_tatakeyo
■「いのちもやして、たたけよ。」80ページ(第一章 原点)より抜粋
1983年の「鼓童“むら”構想」では、「ワン・アース・ツアー」とともに、世界からアーティストを招く「ワン・アース・フェスティバル」(のちの「アース・セレブレーション」)の構想が掲げられた。
(中略:1984年8月、日本最初の世界演劇祭「利賀フェスティバル」への参加、1985年8月佐渡の若者との「SADO MUSIC FESTIVAL〜なぜか突然日本海」の開催、1985年秋、世界最大の芸術祭の一つであるイギリスの「エジンバラ・フェスティバル」への参加を経て)フェスティバルのイメージが一気に具体化していった。
1984年8月 利賀フェスティバル
世界から佐渡へアーティストを招くフェスティバルを「アース・セレブレーション(地球の祝祭)」と名付けることが決まり、招待するアーティスト候補のリストアップが始まった。河内(鼓童初代代表)は、アメリカ留学の経験がある菅野をアシスタントに、当時まだ物珍しかったパソコンを買って資料や文書を作り、大きな世界地図を広げては海外のアーティストに手分けして手紙を書き、連絡を取り始めた。
■「いのちもやして、たたけよ。」155〜158ページ(第四章 磁場)より抜粋
菅野が事務局長(※現在、専務理事)を務める財団法人鼓童文化財団は、鼓童が公演活動だけでなく、佐渡に様々な形で関わっていくことを目的として1997年に発足した。鼓童になってから地元との接点が少しずつ増えてきた。その流れをより強固にしたいという鼓童の決意の表れだった。(中略)
「文化情報というのは都会からメディアを通じて発信されるものだけではない。都会から発信できない文化情報を地方から作っていこう」という河内敏夫の発想をもとに、鼓童を支えてくれる佐渡への恩返しの意味を込め、地元の人々と共に地域の活性化を目指す取組にしたいと願った。
「(前略)地域の多様性や自然と共生する知恵は日本という国のアイデンティティーであり、豊さだと思います。その価値を現代の中に蘇らせるのが鬼太鼓座時代に提唱された『日本海大学構想』でしたが、その重要性は今でも変わりません。地域の力を見つめ直すというテーマは、鼓童の原点の一つだと考えています。そして、そのことは日本にとってのテーマでもあります」
太鼓を「旗印」として、人と人をつなぎ、地域を元気づける。現在の鼓童を形作ってくれた佐渡に、旅ん者の立場から何かを返せないか。鼓童は今も試行錯誤を続けながら、一歩ずつ取り組んでいる。
※ 「いのちもやして、たたけよ」から抜粋してお届けした投稿も、今回で終了いたします。
今までお読みいただき、また応援いただき、誠にありがとうございました。今後ともご支援、ご声援のほどお願い申し上げます。
■「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト達成状況(5月13日現在)
665,000円(目標金額 500,000達成!)プロジェクト終了まで、あと2日。目標額を超えた分は、更に寄贈する図書館を増やします。引き続き皆様のご支援、お願い致します !
この『いのちもやして、たたけよ。』を全国の図書館に寄贈する活動を、ご支援いただけないでしょうか。全国各地の50の図書館に寄贈したいと目標を立てました。送料や宣伝費、書籍原価を含めた費用として50万円が必要です。
鬼太鼓座や鼓童が、日本や世界、そして地域という私たちの住む社会を、よりよいものへ変えていきたいという思いから生まれ、歩んできたことを伝えるメッセージでもあります。太鼓に関わらない方でも、より良い社会を願う多くの人に届けたい1冊です。
鼓童の演奏が皆様の心に響き、記憶に残ってくれることを祈りますが、舞台表現はその場に留めておくことができません。「書籍」という形で鼓童が皆様の地域にとどまり、公演をご覧になった方も、そうでない方にも多様な鼓童の魅力をお伝えできればと思います。
全国の図書館に本書を寄贈することで、公演会場でお会いする以上に大勢の方と出会い、より多くの皆様と共感できることを強く願っています。
「いのちもやして、たたけよ。」プロジェクト
http://www.kodo.or.jp/news/20150316readyfor_ja.html