深浦学舎より/上之山博文
深浦学舎/地域づくりコース試行第一期
佐渡の自然や文化の中で学んだ経験を、地域振興のために活かせる人材を育成する「地域づくり」コースの開設に向けた一歩を4月より踏み出しました。試行第一期実習生として、中村美沙希(長野県木曽郡出身)、赤澤京(新潟県新潟市出身)の2名を迎え、旧深浦小学校の改修を経て生まれ変わった「深浦学舎」を拠点に、「農漁業」「祭・芸能」「町並み保全・文化」などを中心として地域の方々に学び始めています。
また、4月20日に開催した「深浦学舎お披露目会」では、小学校にあった思い出の品やアルバムなどを実習生自ら探し出し、それらを活かした展示企画の立案、チラシの作成、当日の運営などイベントを通した企画運営を実践。お越しいただいた地域の方々の学校を懐かしむ笑顔や昔話に、地域にとって学校がどういう役割を果たしていたかを肌身で感じることができた貴重な機会だったと思います。
5月4日、鼓童佐渡特別公演の特別企画として行った「昔ながらの田植え体験」では今では行われなくなった「折衷苗代」という水稲栽培方法を、専業農家の青木健一郎さんのご協力のもと復元。宿根木独特の後ろ向きで植えていく手植えの体験企画を行いました。実習生も菅笠にもんぺ姿という昔ながらの格好にて、参加者の方々とともに汗を流しました。
これから1年、実習生2人とともに実践を通し地域の疲弊や課題に向き合い、「地域づくりとは何か」を試行錯誤を繰り返し、見出していきたいと思います。
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