「鼓童」芸術監督招聘ならびに新代表選任のご報告

鼓童 青木孝夫

本年5月からスタートした鼓童結成30周年記念全国ツアーもいよいよ後半の旅が始まりました。多くのお客様に支えられ、12月24日の佐渡での千秋楽公演まで日々成長し続けられるよう、最善を尽くしてまいります。

この30年という蓄積と経験を糧に、鼓童がさらに50年、100年と充実した舞台を創り上げるために、私は今迄のやり方にとどまらず、さらに高みを目指す方法を思索してまいりました。

そこで、鼓童の新たな時代に向けて、鼓童の活動の根幹といえる舞台創造を新たな体制の下で構築していくことを決意し、2012年4月よりこれに伴う組織変革を行っていくことを皆様にご報告させていただきます。

鼓童代表/(株)北前船代表取締役 青木孝夫

坂東玉三郎氏を芸術監督に招聘

この度、坂東玉三郎氏を芸術監督としてお招きし、鼓童の舞台創作全体に関わっていただくことになりました。

これまで鼓童では、外部から芸術監督を招聘したことはなく、初めての挑戦になります。言うまでもなく、組織にとっても個々にとっても今まで以上に芸道の厳しさを求められることになります。過去に誰も踏み入れたことのない道を切り拓いていくことが鼓童の使命であり、私はこの厳しさを乗り越えてこそ、これまでにない完成度の高い舞台を連綿と創り上げることができるものと確信しております。そして、芸術監督から様々な芸能の奥義を学び取り、世界に誇れる太鼓芸能文化の創造に生かしてまいります。

芸術監督・坂東玉三郎氏より

太鼓芸能集団「鼓童」新代表に見留知弘を選任

舞台メンバーがこれまで以上に率先して舞台創造を担い、さらに創造力を発揮して挑戦していくことを目指し、太鼓芸能集団「鼓童」を舞台メンバーで構成する組織と位置づけ、その新代表に見留知弘を選任いたしました。

見留は現在、鼓童で大太鼓をはじめとする演奏の中心的な存在として、長年にわたり舞台を牽引してきました。今後は、次代を担う鼓童メンバーを育成しながら創造活動の根幹を強化して心・技・体の向上を目指し、「鼓童」の代表として、舞台メンバーをまとめていきます。

これまでは舞台組織を含めて、私が「鼓童代表」を務めてまいりましたが、今後は「鼓童」をマネジメントする株式会社 北前船の代表取締役として運営に専念し、鼓童の創造活動を全面的にバックアップしてまいります。

新代表・見留知弘より

2012年4月より鼓童グループの各法人組織を強化

現在、株式会社 北前船と、公益法人の認可申請中の財団法人 鼓童文化財団が経済自立体制を図るため、2012年4月より業務内容を整理し、責任体制を明確にしていきます。これにより太鼓芸能集団「鼓童」を支える鼓童グループの各法人組織(株式会社 北前船、財団法人 鼓童文化財団、有限会社 音大工)を強化し、万全な経営基盤体制を構築していく所存です。

結成30年を越え新たな鼓童の創造活動にご期待いただき、今後とも皆様の変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上けます。

Top