感動の対面/本間康子
感動の対面
10月2日(日)のこと。「太鼓、見られます?」「大きい太鼓があったら見たいんだけど」などと口々に言いながらお客様が入ってこられました。見学の方が「太鼓が見たい」という場合、太鼓の演奏が見たいという意味でおっしゃることも多いので、「今日は講師がいないのですが」などとお答えしていると、ホールの中から「あーこれだ!」との声が。
なんとお客様の一人は木こりさん。ご自分の伐った木が太鼓になっていると聞き、見に来られたのでした。
伐られたのが2001年ですから、15年ぶりのご対面です。木こりの太田さんは、太鼓は1台(やまいもくん)だけと思っておられて、ぶたばなちゃんを紹介したところ、大変驚いて、そして喜んでくださいました。一緒に来られた方は、この木が生えていたお寺「善導寺」の檀家さんとのこと。この木が生えていた頃を知っている皆さんにお目にかかれて、私たちにとっても「感動の対面」でした。
伐られた当時、買い手がつかなかったそうですが、木の表面の模様を見て「やっぱりタマモクが出てる。これはケヤキの中でも価値のあるものなんですよ」と教えてくださいました。
やまいもくん(奥)とぶたばなちゃん(前)