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「鼓童佐渡特別公演」会場の宿根木/千田倫子


topics_carousel_20140427sado27日、2014年春の佐渡特別公演の幕が開けました!初日から、佐渡より、遠方より…たくさんのお客様にご来場いただきました。どうもありがとうございます。

その会場にさせていただいている宿根木。この集落の佇まいがとても素敵なので、ちょっとご紹介しましょう。

江戸時代、千石船の交易で栄えた宿根木は、小さな谷間に100件ほどの家がひしめきあっています。船大工の手になるものが多く、特殊な技術をもって、狭い土地に合わせて家を建てました。しかし、外観はシンプルながら内装の贅には驚くばかりで、柱・天井・梁などに見事な漆塗が施されている家もあります。


Photo: Michiko Chida

集落入口の竹の柵。一番下に石が積まれ、3枚の横板。通用口?の縦板の戸に、あまたの細く長い竹たち。美しい造形に、この期間だけはポスター貼らせていただいています。中央の門をくぐると、別な世界に迷い込んだよう。

Photo: Michiko Chida

「世捨て小路」の石畳。人の往来によって、真ん中がすり減っている。この石は、福井県九頭竜川産の、笏谷石。また宿根木公会堂前の石橋と、白山神社の鳥居は、尾道の御影石。どちらも回船が帰りの荷物に積込んできたもの。このような使い方は相当な財力だったみられ、往時、宿根木は佐渡の富の3分の1を集めたと言われるほどなのだそうです。

Photo: Michiko Chida

もう一つの美。木羽(こば)葺き石置き屋根。薄い杉板を敷き詰め、石で押さえる丁寧な仕事。坂道を上がって高台から宿根木の屋根を眺めるのもお勧めです。

Photo: Michiko Chida

公開民家やお食事処、周りのお墓にお花の絶えることがない、時宗の称光寺や…、坂の上の佐渡国小木民俗博物館、白山丸(千石船)展示館など、さらにさらに迷い込めるところもあります。佐渡特別公演にご来場の折には、ぜひ、お時間のゆとりをもってお越しくださいね。

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