2011年、鼓童は新たな出会いと再会を求め全国47都道府県を巡る日本縦断ツアーを開催します。私達の舞台を応援してくださる全国の皆様と鼓童ゆかりの土地を訪ね、これまでの鼓童、そしてこれからの鼓童をお届けします。公演に先駆け、この春公開の最新舞台の魅力に迫ります。
30周年という節目を迎えるにあたり、自分自身に『鼓童とは？』と問いかけてみました。鼓童を構成する様々な要素を一つ一つ丁寧に、ゆっくり、じっくりそぎ落としていった結果、それを欠いたら鼓童でなくなってしまう三つの要素に辿りつきました。一つ目は「人」。これは今、自分の周りで一生懸命太鼓を叩いている仲間、先輩、後輩たちのこと。二つ目は「太鼓」。三つ目は、その太鼓を叩く鼓童、私達が拠点とする「佐渡」。他に何もなくても〝それさえあれば鼓童”というのは物凄い強みで、それ自体が計り知れないエネルギーの塊のように感じて…。私達の結成30周年日本縦断ツアーは、鼓童の根源にある力を集結し、一幕では太鼓のリズムと迫力をたっぷりと聞かせ、二幕では旋律を奏でる楽器の楽しさや美しさを表現します。ご来場の皆様に、鼓童の魂の躍動が太鼓に響く瞬間が届きますように。
（演出構成 石塚 充）
鼓童の礎を築き長年牽引してきた太鼓の藤本吉利、唄の藤本容子、踊りの小島千絵子、そして笛の山口幹文。近年はソロ活動や特別公演を中心に活躍を続け、ワン・アース・ツアーに同行するのは久々のベテラン勢が、応援してくださる全国の皆様のもとへ感謝とともに再会にまいります。さらに、現在の鼓童を形作る中堅どころ、若き力、異なる世代の持ち味を生かしたバラエティに富んだ演目構成。会場いっぱいに響き渡るリズムと旋律を全身でお楽しみください。
最新アルバム「暁」は、若手メンバーが中心となり鼓童の次世代のスタンダードを目指して取り組んだ意欲作。収録した全11曲の中から、昨年のワン・アース・ツアーで日本とヨーロッパの各地で初演を果した「Stride（ストライド）」（石塚充 作曲）や、昨年のアース・セレブレーションや十二月公演で会場を大いに盛り上げた「空 Sora」（吉井盛悟 作曲）、また、鼓童のゆかりの地・佐渡の民謡「小木追分」他、選りすぐりの楽曲を本公演ならではの舞台編成でお届けします。アルバム「暁」は鼓童オンラインストア、各公演会場でお買い求めいただけます。
生誕百年を迎えた岡本太郎の芸術に対する情熱、その創造世界に深く共鳴する鼓童は、全身全霊で太鼓に向かうエネルギーを最新作「焔の火」に表しました。この楽曲は来る二月二六日、岡本太郎バースデーイベント「TARO 100祭」で初演、五月からのワン・アース・ツアーで全国を縦断し演奏します。「焔の火」に込めたエネルギーは、年末の青山劇場連続公演でクライマックスを迎えます。
