[お悔やみ]永六輔さん


(写真:2005年 鼓童文化財団研修所にて)

ラジオ番組パーソナリティ、タレント、随筆家、放送作家、作詞家として活躍された永六輔さんが、7月7日にお亡くなりになりました。

永さんは 鼓童の前身・佐渡の國鬼太鼓座の結成のきっかけとなった1970年の「おんでこ座夏期学校」に関わってくださった、私たちの「生みの親」のお一人です。以来、長年にわたって「鼓童の最も古くからの観客」として、厳しくも愛情深いメッセージをいただいて来ました。

鼓童結成後間もなくの1982年には「永六輔+鼓童」の投げ銭興行という形で、鼓童初の浅草公演をさせていただきました。

また、佐渡にも度々来島いただき、1994年の「アース・セレブレーション」のプレイベントで行った「テント劇場」では、故・内海好江師匠をはじめ浅草の寄席芸人のみなさん、1996年と1998年にはアミューズメント佐渡で「鼓童であそぼう」では、現在も研修生の指導をいただきている民謡歌手の伊藤多喜雄氏をご紹介いただきました。佐渡島外では、2004年に故・宮本常一先生の故郷・山口県周防大島に記念館がオープンした際に、女性メンバーによる小編成で共演させていただいた他、さまざまな公演でご一緒させていただきました。近年では2013年に小島千絵子の「紅の寿」にゲストとしてご出演いただいたのが最後となりました。

君達の太鼓はそこにあるだけで充分に鑑賞に耐える工藝品であり、美術品なのだ。

だから、君達もそこにいるだけで存在感を示せる人間であってほしい。

その上で太鼓と向き合うと君達は中途半端な人間であるよりは純粋に「童」であることに徹することでしか、対応出来ないことに気づく。

その時君達は鼓童なのだ。

永六輔

永さんからいただいた数多くのメッセージを心に刻み、鼓童はこれからも日々研鑽を重ねてまいります。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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