和太鼓の響きの中に、きらびやかなドラムの夢が通り過ぎる… 芸術監督・坂東玉三郎演出の最新作は、次々と現れるイマジネーションの旅。
緊張とリラックス、静けさと喧騒、そして混沌と融合。叩き奏でる音色が織りなす心地よい時間をお届けします。
2015年の初演に引き続き、2016年も「混沌」公演が国内各地を回ります。
鼓童というグループと一番初めに発表したのが2003年の「鼓童ワン・アース・ツアー スペシャル」のための作品でした。その後「アマテラス」、「打男」、「伝説」、「神秘」、「永遠」となります。この次にはどのような音楽的な広がりのある作品を創ろうかと考えていたのですが、今回は思い切って、ドラムセットを入れてみたのです。既に「伝説」ではティンパニを入れましたが、思いのほか和太鼓との音の馴染みが良く、今ではほとんどの作品で太鼓の響きの後の余韻として、自分にはなくてはならないものとなっています。
このようにして、さまざまな打楽器を使っていくうちに、ティンパニ、ドラムセットはもちろんのこと、和太鼓も西洋打楽器も含めて、すべて打楽器であることにはまったく変わりがないということに改めて気が付くのです。演奏者が打楽器奏者として芸術的で音楽的な演奏さえ実行出来れば、西も東も、また古代も現代も未来もすべての音が融合して、心地よく聴くことが出来ると思いました。
芸術は、継承と発展を繰り返しながら未来へと進んで行きます。人間は常に過去を懐かしみ、未来に不安を抱くのは当然のことですが、思いきって新しい試みをしてみることで、また更に新鮮な雰囲気が醸し出されて行くのでしょう。
坂東玉三郎
坂東玉三郎
梶原徹也
船橋裕一郎、石塚充、小田洋介、坂本雅幸、中込健太、内田依利、蓑輪真弥、安藤明子、住吉佑太、地代純、神谷俊一郎、渡辺健吾、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、北林玲央、小池将也、小平一誠
▼WEB「Rock is」に梶原徹也さんと鼓童・住吉佑太の動画が掲載されました。「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」、ロック・ドラムと和太鼓の違い・共通点について語っています。ぜひご覧ください。
「Rock is」元ザ・ブルーハーツの梶原徹也がドラム監修した『鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌』が続演決定 http://rock-is.tv/features/201604/1320
▼WEB「Rock is」に「混沌」ドラム監修の梶原徹也さんのコメント動画が掲載されました。鼓童とコラボレーションするに至った経緯や洋楽と邦楽の関係性などについてお話されています。
「Rock is」梶原徹也、鼓童について語る http://rock-is.tv/features/201601/557