蛇舞/草洋介

この度の「幽玄」で、道成寺のシーンに登場する蛇を演じています。

これは玉三郎さんが演じる白拍子の化身になって登場する役、、ということで出番前は毎回緊張と興奮が入り混じった感情の中で鐘が上がるのを待っています。

もともとは石見神楽という芸能の八岐大蛇で使われる蛇の頭と胴を使用していますが、できるだけ石見神楽の動きにとらわれずに動けたらと思い、実際の蛇を観察して動きの参考にしました。(動物園にも行きましたが、佐渡の蛇も沢山見ました)

ただ伸ばすと17メートルある大蛇の胴は、舞台の床の状態や自分の体調によって毎回位置が変わり、自分が思ったように動いてくれるとは限りません。

何となく尻尾の位置などをイメージしながら動きますが、想像と違うことの方が多いです。。毎日が綱渡りです。。 公演回数も残りわずかですが、最後まで蛇になりきって演じていきます。


獅子奮迅/吉田航大

▲吉田航大

暑さもようやく峠を越え、朝夕は涼しさを感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。現在、博多座で連続上演中の「幽玄」にて、「獅子」を務めさせていただいております。

「獅子」をやるという話を初めて伺ったのは、研修所を修了して1ヶ月後すぐについた海外ツアーの途中でした。初めてのツアーで、天手古舞な日々の最中、「来年の作品の為」と代表、スタッフから話があり、帰国後何もわからず「かつら合わせ」に出向いたのを覚えております。

▲玉三郎さんとのお稽古

▲花柳壽輔さん/獅子のお稽古の様子(佐渡・鼓童村)

最初は、もちろん思うように毛を振ることができず苦戦しておりました。途中、玉三郎さんから「獅子をやるならば二幕は一切太鼓叩けないよ?」と心配もして頂きましたが、中途半端で終わりたくはなく、最後まで自分の役を全うしようと決めました。

そして今年の4月からは、花柳流家元 花柳壽輔さんをはじめ、花柳流舞踊家の方々に御指導して頂き、このように「獅子」として舞台を踏むことができました。

▲吉田航大/毛振り

「連獅子」とは、仔獅子(弟子)が親獅子(師)の試練に立ち向かうという物語から、古典の世界では襲名披露などで演ぜられる大曲です。今作「幽玄」の「獅子」にも、15年以上に渡って玉三郎さんからのあらゆる試練に立ち向かい成長してきた、ある意味では「鼓童の襲名披露」という思いが含まれていると、私は感じております。そのような歴史を背負うという使命感に奮い立たされながら、日々舞台に向かっております。

皆様、どうか最後まで宜しくお願い致します。

稽古・舞台写真撮影:岡本隆史

▲花柳壽輔さん(中央)、鼓童・渡辺健吾(右)、鼓童・吉田航大(左)、名古屋公演にて。

坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」


九州の旅にて/藤本容子

7月22日から26日まで、吉利を誘って九州の旅をしてきました。出会いと驚きのいっぱい詰まった、嬉しくて幸せな旅となりました。そんな旅の途中、由布院から大分への快速電車に乗ったところ、嬉しい発見!!


「幽玄」公演の車内吊りです。頑張れー、鼓童!!

九州は、まずは「若い夏」。そして、各地で公演に、稽古に、汗水しているみんな。

頑張れーっ!!

オマケの一枚。「誕生日プレゼントと思ってお願い!」と、しぶる吉利にポーズを要請。その後、できた写真を見たら、まんざらでもない風情となった吉利でした。

なかなかでしょ?


毎日、新しい1日に出発進行!! ですね。

坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」


共通点発見!/草洋介

5月16日より東京を皮切りに始まった「幽玄」ツアー。新潟と名古屋での公演も無事に終え、一旦一区切りです。今回の旅では出演者や鼓童の関係者以外にも多種にわたる職種の方々が舞台をサポートしてくださっています。

そんな中、あることに気づきました。

花柳流舞踊家の「花柳綱仁さん」、大道具たつた舞台の「石川雄介さん」「野口武文さん」、鼓童の演奏者の「船橋裕一郎」「草洋介」、鼓童スタッフの「上田恵里花」。

この6人にある共通点があります。

左手下段より、花柳綱仁さん、船橋裕一郎
左手上より、上田恵里花、野口武文さん、草洋介、石川雄介さん

実はこの6人、出身大学が同じだったのです!

こんなに職種が違うのに、図らずも同じ舞台づくりの場でこんな偶然があるなんて。。日程が進むにつれ、少しづつ話すようになって判明したこの事実に嬉しくなり、、。勢い余ってこんな内輪ネタを投稿しております。

▲2016年9月の春秋座公演、アップの様子

7月2日には私たちの母校である京都造形芸術大学の「春秋座」で「若い夏」という公演をいたします。

また「幽玄」ツアーは9月の2日より博多から再スタートし、9月21日〜23日まで京都で公演いたします。

▲「幽玄」で草は蛇舞を努めています

今の仕事に至るきっかけをくれた街、京都での公演は僕にとっても特別な想いの込められた公演になると思います。是非、ご来場ください!