鼓童村の食卓(2018年11月)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜

冬が駆け足で近づいて来ました、佐渡の紅葉もそろそろ終わり。

今週末には雪の予報がでたり、、と長くて寒い冬がやってきます。

朝晩の気温差で体調を崩しやすいこの季節、積極的に乳酸菌を取り入れて腸内環境を整えよう!

ということで、今日のメニューは

Photo: Mari Takatsu

・焼き魚(さんま)
さんまは青魚の代表です。青魚の油には、コレステロールを下げる作用があります。

・乳酸菌UP汁
豆乳、キムチ、味噌が入っています。キムチには植物性の乳酸菌が含まれていて、整腸作用があります。また、辛味成分のカプサイシンの効果で代謝が上がり、脂肪を分解してくれます。

・さつまいものサラダ
ドレッシングにヨーグルトを使っています。ヨーグルトは善玉菌の働きを活発にして、便秘予防が期待できます。くるみも入っていて、食感も楽しめます。

Photo: Mari Takatsu

鼓童の献立係: 高津万理

鼓童初上陸!エジプト公演に向けて/吉田航大

やっと大寒波が過ぎ去ったかと思いきや、今度は佐渡島の広範囲にも及ぶ断水被害。てんやわんやの日々を送っております。そんな中、鼓童村の稽古場では鼓童50カ国目となるエジプトでの公演に向けて稽古が行われています。
Photo: Erika Ueda

今回は演出・見留知弘を筆頭に9人のメンバーでの公演。とても9人とは思えないほどの演目数と内容の濃さ。知弘さんの、「大変だけど楽しんでやりましょう」の一言で、稽古場が動き出しました。

Photo: Erika Ueda

若手が多い編成でどこか活気のある稽古。しかしその反面、舞台に立つという厳しさも改めて再確認。。。

Photo: Erika Ueda

稽古期間は1週間とタイトなスケジュール。元舞台メンバーであり、今回の舞台監督でもある(今海)一樹さんは「時間がない中でもやることはちゃんとやらなきゃいけない」と語る。諸先輩方に厳しく丁寧に指導していただいて、着々と稽古が進んでおります。

Photo: Erika Ueda

未だ見ぬ異国の地に思いを馳せながら、太鼓を打ち鳴らす。誰もが初めてのエジプト。さぁ、これからどんな旅が待っているのでしょうか……。

Photo: Erika Ueda

2018年2月9日(金)、11日(日)鼓童特別編成で出演「Japanese Drums Concert」(エジプト)

鼓童村の食卓(5月)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜

Photo: Erika Ueda

今年の冬は寒かったですね。寒いと新陳代謝が落ち、脂肪や老廃物が溜まりがちです。植物も冬の間、土の中でじっと暖かくなるのを待っています。春野菜が出回る頃になると、人の身体も目覚める季節です。春野菜にはそんな身体をデトックスする効果があります。

Photo: Erika Ueda<ニラ・メニュー>
・ごはん

・豚ニラ玉(写真)
  鼓童村で収穫したニラをつかっています。にらの強いにおいは「アリシン」という成分で、体内の殺菌や血液をさらさらにする効果があります。
・冷や奴じゃこ乗せ
・大根と打ち豆のみそ汁

<あさつき・メニュー>
・ごはん

・いかの香味ダレ
  ゆでたイカに、鼓童村のあさつきを使ったピリ辛のタレをかけけました。あさつきにはビタミンが多く含まれており、身体に活力を与えてくれます。
・ひじき煮
・わかめとあさつきのみそ汁

山菜には苦みがありますが、この苦みが血液をきれいにしたり、消化機能を強化します。これから暑くなりますが、この時期に野菜をたっぷり食べて元気で丈夫な身体を作りましょう。

鼓童の献立係: 高津万理

鼓童村近くの集落の方から、大きなブリを2匹いただきました! 住居棟メンバーで捌いて美味しく頂きました。

鼓童村の食卓(1月)/高津万理

〜鼓童村の食卓より〜

寒い日が続いていますが、背中が丸まったり体調くずしていませんか? 今月のメニューには冬野菜が盛りだくさんです。

Photo: Erika Ueda〈この日のメニュー〉
・ごはん
・麻婆春雨(長ネギたっぷり)
*長ネギに含まれる辛味成分の「アリシン」は身体を温めて、疲労を回復させる働きがあります。
・大根のサラダ(鼓童村産大根)
*大根には消化を助け、胃腸の働きをよくする「ジアスターゼ」が含まれています。
ビタミンCも豊富で、免疫力を高めます。
・干し椎茸(佐渡産)とワカメのスープ
*干し椎茸は生の椎茸に比べて食物繊維が10倍です。

Photo: Ryotaro Ikenaga

〈この日のメニュー〉
・ごはん
・手作りこんにゃくと鶏肉の黒酢煮
*こんにゃくには、食物繊維はもちろん、皮膚や髪の毛の潤いを保つ「セラミド」が含まれています。
・ほうれん草ともやし、人参のナムル
・白菜のみそ汁
*白菜は食物繊維が豊富で、便秘解消の働きがあります。

Photo: Ryotaro Ikenaga

冬野菜を食べてお肌つやつや、免疫力UPで風邪に負けない身体になりましょう!

鼓童の献立係: 高津万理

「道」稽古場より②/吉田航大

Photo: Erika Ueda

1月の佐渡は何度も寒波に見舞われ、時折晴れたかと思うとまた鉛色の空を見せる。見ていると、こちらの気も沈んでしまいそうな。しかし、鼓童村の稽古場からは活気に溢れた太鼓の音が聞こえて来る。

Photo: Erika Ueda

1月4日の若手寒稽古から始まり、今年の新作稽古、そして今春に全国を回る『道』公演の作り込みの稽古だ。今年で3回目を迎えるこの「道」公演。1回目は山口幹文、2回目は石塚充、そして3回目である今回は船橋裕一郎の演出でお届けする。

毎回その演出家の特徴が出る舞台となっているが、根っこの部分は同じ。前身の「佐渡の國 鬼太鼓座」時代から受け継いできた魂を次の世代へとつなげ、再創造を図る。これは鼓童の活動そのものと言える。

Photo: Erika Ueda

今回、代表の裕一郎さん演出のもと始動した「道」初稽古。顔合わせに集まった顔ぶれは若手が多いものの、やはりベテランの存在感は大きい。どこか緊張感のある顔合わせだった。

私は1日だけ見稽古させていただいた。新曲の稽古だった。

Photo: Erika Ueda

ホワイトボードの前に立ち、稽古を進めていたのはメンバー3年目、池永レオ遼太郎。今回の演出補佐を務め、この新曲の作曲者でもある。頭脳明晰で、音楽的にもメンバーを導いてくれる。

遼太郎さんと私は研修生の先輩、後輩(私)の関係。研修生の時から作曲や演出などするのが得意で、私も彼の作る曲が好きだった。そして芸術に対して誰よりも熱い情熱を抱いている。

しかし今回、自分の曲を「道」という作品に載せるのは簡単なことではないと彼は言う。それでも遼太郎さんが作る音楽が自然と裕一郎さんの思う「道」に乗っかっていくような、そんな気がしているのは私だけだろうか。これからどのような曲ができ、作品が仕上がってくるのか楽しみだ。

Photo: Erika Ueda

先代が踏み固めてきた道は固くて歩きやすい。それに比べて新しい道を作るというのはとても酷で時間がかかる。だが、一度できた道はいつ通っても通りやすくて安心する。そしてまた新しい道を作ろうとする。どんなに辛い道作りであっても、いつでも帰れる道がある。

Photo: Erika Ueda2018年「道」、乞うご期待ください。

【浅草公演、チケット発売開始しました!!】

2018.06.20(水) 〜2018.06.24(日) 東京都台東区 台東区立浅草公会堂

鼓童特別公演2018「道」全国ツアー

「道」稽古場より①/池永レオ遼太郎