佐渡に渡ってすぐの冬に、この母子別れの文弥人形芝居「山椒太夫」を目の当たりにしたときの感動は、今も忘れられません。このたび、必然の出会いの重なりを得て、「越後瞽女唄」・「文弥人形芝居」の夢の共演が叶うことになりました。私も自作の唄で参加させていただく運びとなり、とても嬉しく、楽しみです。秋のひと時をご一緒して、知る人ぞ知る中世説話「山椒太夫」の世界に、とっぷりと浸ってみませんか。
藤本容子「安寿厨子王もの語り」 文弥人形芝居常盤座 「母子対面の場」 瞽女唄「祭文松坂 山椒太夫」