EC2019稽古スタート!/住吉麻梨子
8月に入りました!
佐渡では8/16(金)〜8/18(日)に開催されるEarth Celebration(EC)の稽古が始まりました。
8/18(日)の鼓童オールスタースペシャルライブはすでに完売!ですが、
その他のコンサート、イベントはまだチケットございます。
どうぞ、佐渡に「夏を感じに」お越しください!
一同、お待ちしています。
8月に入りました!
佐渡では8/16(金)〜8/18(日)に開催されるEarth Celebration(EC)の稽古が始まりました。
8/18(日)の鼓童オールスタースペシャルライブはすでに完売!ですが、
その他のコンサート、イベントはまだチケットございます。
どうぞ、佐渡に「夏を感じに」お越しください!
一同、お待ちしています。
最後の公演地、北京。街には新旧さまざまなビルがたち並び、駅舎も手の込んだ作りで壮観。
道路には、きれいなバスも走っていれば、昔ながらの三輪バイクも健在です。
近くの公園では、明るくなると人が集まり始め、思い思いに体を動かしています。私も早起きして「朝活」、思い切って卓球の仲間に入れてもらいました。(石原は写真上・左)
開かれた雰囲気の上海、エネルギー感溢れる広州。それに比べると少し落ち着いてどこか昔の中国を思わせる北京は、これまでの公演地ほどの盛り上がりはもしかしたらないのではないだろうか。そんな少し漠とした不安を、どこかで感じていました。
ところが、蓋を開けてみるとアンコール曲中の拍手、そして歓声はこれまでの公演地を凌ぐのではないかと思われるほど。何ともまっすぐな中国の皆さんの感情表現は、ここにも健在でした。
今回の旅、普段は研修所を担当し佐渡で日々研修生に向き合っている私が、スタッフの一人として同行しました。
いつもは、鼓童の音を生み出すその「土台づくりの場所」にいる私。今回は「その音の届く先」に、2週間身を置きました。
その旅の中で、こうして太鼓を携えて世界を旅している活動の意味を、改めて五感で感じてみたい、と思っていました。
鼓童には、掲げている活動理念があり、その前半部分は「太鼓とともに世界をめぐり、・・・」で始まります。
今回は6公演、見てくださった方々は7千人余り。14億人近い中国の人口からするととても小さな一歩ですが、大きな大きな中国を、19年ぶりに太鼓とともにめぐることができました。
そして活動理念の後半は「・・・、多様な文化や生き方が響き合うひとつの地球を目指します」と続きます。
何か大きすぎて、何となくイメージで捉えて終わってしまいがちなこの部分も、実際の旅の中で感覚的に捉えてみたいと思いました。
街ゆく人々の様子、食べ物、生活習慣、仕事の進め方、などなど。その違いに、驚いたり、時に戸惑ったり。またそのつながりに、面白みを感じたり。
<中国で出会ったそんなこんな・・・
①えっ?これも食べるの?(アヒルの口がスーパーに)
②「朝から外食?」(朝の外食は日常/テイクアウトも)
③これがうわさの・・・北京ビキニ(暑さをしのぐため、シャツを半分あげてお腹を出す/鼓童メンバー健吾が再現。※おなかが引き締まりすぎていたので、膨らませてもらっています)
④「そこまで言う?」(その場で言うべきことを言って、物ごとを進める。見ていて少しドキドキするけれど、お互い言い終わったら「試合終了〜」という感じ。オモシロイ・・・。)
⑤入国の手荷物検査、舞台で使う「篠笛」を持っていたメンバー:欧米では「これは何だ?」とよく引っかかるんですけど、同じアジアだからすぐ分かってもらえました
自分の感覚と違うものとの出会いの連続、そこには「合う・合わない」「好き・苦手」といった感情が生まれることもあります。
ただ、その場所に身を置いてみると、「響き合う」という感覚は、何か無理に好きになったり、受け入れようとしたりというようなことではなく、単純に「互いに知る」ということ、そして「互いに自分でいる」ということのように思いました。
いろいろ(多様)だけど、もとは一緒(ひとつ)。
例えば、ひとつの細胞がそれぞれ違う役割に分化しながら、ひとりの人間となるように。
例えば、様々に進化した生き物が集まって、この世界を作っているように。
太鼓の原始的な音は、そんなことを感覚的に呼び覚ましてくれるように思います。
「あー、元々は一緒(ひとつ)なんだなあ」と感じながら、お互いの違い(多様)を知る(響き合う)こと。
そしてバランスが取れている状態が「ひとつの地球」なのかなあ、と。
この活動理念、壮大な感じもするけれど、まずは自分の身の回りでこんな感覚を持てるようになることが大事かな・・・。
<鼓童の活動理念>
私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指します。
鼓童文化財団研修所
https://www.kodo.or.jp/apr
1月22日。1年生が進級選考、2年生が準メンバー選考を経て、それぞれの道へ向かって研修所を出発しました。
目指してきたのはプロの道。
とことんまで力を尽くしても、「思い叶わず」という研修生のほうが多いのが現実。覚悟してきた道ではあっても、その結果を受け止めることは、決してたやすいことではないと思います。
研修所での日々は、舞台という夢に届かなかった人にとっては、どういう意味を持つのか?研修生を送り出すこの時期に、いつも自問します。
私自身の話になってしまいますが、遡ること20数年。やはり舞台を目指して佐渡に渡ったものの、準メンバーに届かず、研修生をもう1年。何とか準メンバーになり、しかし正メンバーへの壁は高く… 。そして今、研修所で研修生に向かい合う日々。
悔しさは、いまも身体が覚えています。一方で、こうして人が育つ場に身を置いて太鼓に関われることへのありがたさが、長い葛藤を経て、今は心を満たしてくれています。
舞台という夢には届かなかったけれど、あの日々の意味は「今、この自分がいること」なのだと思っています。
研修所を離れた研修生。今、それぞれ懸命に次の道をつかもうとしていると思います。
悔しさ。それは、夢にありったけを注ぎ込んだ証。
そしてそれは、次の一歩を踏み出す、大きなエネルギー。
その悔しさは消えないかもしれないけれど、いつか人生を歩む中で、その悔しさをもっと大きな気持ちが包み込んでくれる日が来るかもしれません。
今は、自分が力の限り夢を追った日々を誇りとして、また、力を尽くしたからこそ消えないその悔しさをしっかりと胸に、次の一歩を踏み出してほしいと願っています。
佐渡は、雪が少ないまま立春を迎えそうです。春になると、また祭りが賑やかになります。
佐渡の皆さんは、ここにいます。研修所もいつもここにあります。
いつか気持ちがここに向いた時は、またいつでも足を運んでください。
今回、19年振りに中国本土で公演を行うことになりました。日本のお隣にあって、そして太鼓も含め、文化的にも歴史的にもたくさんの影響を受けているにも関わらず、実際のことろ、あまりよくわからない、近いようで遠い国、それが中国に対する正直な印象でした。
実際、公演までの約9ヶ月間、準備を進めて行く中で、物の見方や考え方、仕事の進め方など、欧米や日本のツアーではこれまで自分が「普通」だと思っていたことが通じないことや尺度の違い、というものを度々思い知らされてきました。
人口は日本の10倍、国土は25倍、歴史は2倍以上ある国です。当たり前のことですが、中国のエージェントを信頼し、そのやり方を尊重し、提案に寄り添い、このプロジェクトを推し進めていくことが、最良の策であり、19年間閉じられていた扉を開く鍵になる、ということを痛感しました。
広州タワーと私達のトラック/北京の劇場入り口
実際に行ってみた中国は、日本より進んでいるシステム、食の豊かさ、日本語を話せる人の多さ、仕事の速さや丁寧さなど、驚きの連続でした。
そして、日本のメディアでは、滅多に取り上げられることがない、多くの人の優しさやサポートにより、3都市6公演、プラス、沢山のメディア対応やイベント出演を行うことができました。同時に中国という国が急成長している理由も良くわかりました。
北京公演では、19年前の公演をご覧になった李長鎖さん(写真上)という写真家の方にお会いすることが出来ました。19年前は、反日感情が強く、今のように中国人が自由に海外旅行をする前だったため、当時の客席は、非常にピリピリしていたそうです。
それが、19年経って、若い世代の人たちが、こんなにも大きな拍手や歓声で、鼓童の公演を楽しんでくれたこと、李さんも感動していましたし、私も本当に嬉しく思いました。
こうしてまた一つ、One Earth の輪が広がったこと。
19年振りということで、ほぼ何の実績も無い中国で、ゼロからスタートし、大きな扉を一緒に開いてくれた鼓童のメンバー、スタッフ、そして私たちを暖かく迎えてくれた中国側のスタッフ、そして、お客様に心より感謝します。
スナオと、北京の劇場の映えスポットで。
結成30周年を迎えた2011年、日本縦断ツアーの締めくくりとなる12月に行われた渾身のステージをライブ収録いたしました映像が、この度Amazon プライムにて視聴いただけるようになりました!
今までご覧になられたことがない方も、久しぶりに観たいなぁという方もぜひご覧ください!
◼︎ディスコグラフィーはこちらから
https://www.kodo.or.jp/discography/index_ja.html
◼︎Amazon プライム はこちらから
http://amzn.asia/d/7KHI8M3
アメリカのAmazon
https://www.amazon.com/dp/B073X5ZDF9
イギリスのAmazon
https://www.amazon.co.uk/dp/B073X5ZNHT
Vimeo(多言語表示)
https://vimeo.com/ondemand/kodohonoka