New Album「兆」リリース/住吉佑太

赤嶺さんが亡くなって1年。

赤嶺さんと会うのは、海外ツアーのときが多かった。
パンデミックの影響もあって、なかなか海外に行けない時期が続いていたこともあり、
実は今でも、赤嶺さんが空港で待ってくれているんじゃないかと思ってしまう。

赤嶺さんの病状を知らされたとき、僕らはレコーディングの真っ最中だった。
そのとき作っていたのが、今日リリースされる「兆」というアルバムである。

舞台の仕事が減り、鼓童村に篭って、それでも今の自分たちにできることは何かと、
悶々と試行錯誤を繰り返す日々が過ぎていった。
そんな中でも「自分たちだけで音を録って発信していく」ことに、いち早く可能性を感じてくれていたのは赤嶺さんだった。

Pitch&Syncとの協業企画についても、赤嶺さんが舵取りをしてくれたおかげで、今の関係がある。

何か新しい音源が出来上がる度に、赤嶺さんからメッセージが届いた。

熱く、優しい、赤嶺さんの言葉は、文字からもその語り口が滲み出てくるようだった。
いつも最後は「これからも期待しています」と結ばれていた。

この「兆」というアルバムは、本当に演奏者たちだけで録音した、最初のアルバムとなる。
段取りがうまくいかないこともあったし、トラブルもたくさんあった。
その度に皆で協力しあって、それでも確実に、ここまで進んできた。

赤嶺さんが感じてくれていた可能性を、これからもますます飛躍させていきたい。
そんな「まえぶれ」でもあるこのアルバムを、赤嶺さんの命日である今日、リリースする。

赤嶺さんにも届きますように。

佐渡島より、世界へ。
願いと祈りを込めて。

住吉 佑太

「兆」アルバム配信先はこちら

赤嶺隆さんを偲んで/本間康子

赤嶺隆さんへのメッセージ

 

東日本大震災から11年/船橋裕一郎

東日本大震災から11年の月日が経ちました。

震災により犠牲になられた全ての方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された地域の復興と皆様の御平安を祈念いたします。

何気ない日常の尊さを
考えさせられる日々が続きます。

私たちは今日という日を忘れることなく
人間の困難を乗り越える力を信じ、
太鼓の響きが
少しでも皆さまの活力の一助となり得るよう
佐渡から旅を続け、
音を届け続けてまいります。

午後2時46分 黙祷を捧げます。

2022年3月11日
鼓童代表・船橋裕一郎

Dynamism/中込健太

レナード衛藤さんのライブ Dynamismに出演します。

今回、ダンサーの皆さん、山内利一さんとのライブ
それから、レナード衛藤さん、金子竜太郎さん、健太の日
レナード衛藤さん、坂本雅幸さん、健太の日
と三つのトリオで演奏します。

東京に、リハーサルできています。
叩き手が1人変わるだけでも、楽曲はまったく
違う生き物として生まれ変わる、そんな瞬間を
目の当たりにしています。

レナード衛藤さんは
その人のキャラクターから聴こえてくる音を
楽曲にし、演出していきます。

ひとりひとりがいきいきと
音を出し、感じ合うことの
喜びは世代も、
その人が生きてきた背景も、
超えて。

そんな音が弾けるライブの場に
ぜひ皆様遊びに来てください。

2022年3月4日(金)〜3月6日(日)中込健太出演「レナード衛藤 “Dynamism 2022”」(東京都渋谷区)

鼓童×リサイクル/本間康子

鼓童では、自分たちのできる範囲でリサイクルに取り組んでいます。
以前からやっているのは、普段の食事から出る生ゴミの堆肥化や、使用済みの割り箸やカンナ屑をとっておいて薪ストーブの焚きつけにすることなどです。

薪ストーブの薪は、鼓童村周辺の森の木を間伐して、一年以上かけて乾燥させたものを使っています。春の作業は、鼓童村にいる皆で行う「村民行事」となっています。

2018年の村民行事の様子(撮影:西田太郎)

鼓童村・食堂の薪ストーブ

リサイクル募金「きしゃぽん」

 

 

 

 

 

 

 

リサイクルというと、鼓童を応援してくださっている皆様には「きしゃぽん」がおなじみかもしれません。
古本などを送っていただくと、研修生の稽古用のバチ材の購入支援につながるというものです。ご支援くださっている皆様、本当にありがとうございます。
鼓童で購読している雑誌なども、たまってくると「きしゃぽん」に送っています。

昨年末から「リサイクル募金」と名称が変わり、お送りいただける物の対象範囲が広がりました。
リサイクル募金「きしゃぽん」

 

自分たちができるリサイクルとして、昨年からは新たに、使い捨てコンタクトレンズの空ケースや、使い捨てカイロのリサイクル活動への協力を始めました。

コンタクトレンズケースのリサイクル

鼓童内でどのくらいの人がコンタクトを使っているか、聞き取りから始めたところ、かなりの人数の使用者がいることもわかり、鼓童村や研修所に回収箱を置いてみることにしました。
ツアー先で回収箱を見かけて気になっていたというメンバーがいました。渡辺ちひろです。
そこで呼びかけは、ちひろにお願いしました。

忙しい朝の時間にコンタクトの容器を捨てず、リサイクルへ回すのは、“ちょっと手間だな〜“と感じる方もいると思います。
正直、私自身もそう思っていました
でもここ数日、コンタクト容器をゴミ箱に捨てないってだけで、環境のために何か出来ている気がして、朝からちょっぴり気分が上がっています。なんだかいい感じです。
今世界が抱えている海洋プラスチックごみ問題
この微力な行動が将来に繋がり、何かが変わっていくかも知れません。
少しでも興味のある方がいらっしゃいましたら、無理をしない程度にご協力を頂ければ嬉しいです。

と、呼びかけてくれました。
回収できた量は1年間で約3.8キロ。1個1グラム強で、約3700個集まりました。

使い捨てコンタクトレンズの空ケースリサイクル
アイシティecoプロジェクト

 

使い捨てカイロのリサイクル

クラウドファンディングサイト「Readyfor」で「使用済み使い捨てカイロを使い、地球の水質浄化を目指したい!」というプロジェクトを見かけたのがきっかけで、鼓童内に協力を呼びかけました。
昨年は冬の期間に野外での撮影などが多かったこともあって、短期間でカイロが300個ほど集まり、早々にお届けすることができました。
今年も回収しますと宣言したところ、すでに昨年を超える量(約15キロ・400個弱)が集まっています。

2021年2月、雪の清水寺にて(撮影:米谷友宏)

Go Green Group

これらの活動を通して、何か新しいことを始めてみようとする時、さっと動いて協力してくれる人達が周囲にいるのは、心強いものだと感じることができました。
「SDGs」というと身構えてしまうところがありますが、鼓童村から出るゴミを少し減らすことができたかな、ちょっと環境にいいことができたかなという気持ちで、気負わずに取り組んでいければと思います。

 

太鼓を伝える。太鼓でツナグ。/小野田太陽

鼓童が培ってきた太鼓の技術をリモートレッスンでお伝えする「鼓童 太鼓の学校」を開始して1年近くが経ちました。0期の受講者の方々とのトライアルを経て、現在は第1期の終盤に向かっております。

若手の自分が教える立場にいる事に最初は戸惑いを覚えましたが、とっても濃厚な経験を積んでおります。

カリフォルニアで生まれ育ったこともあって、レッスンの英語の通訳も担当しているのですが、やはり「言葉」は難しいです。「よろしくお願いします」という挨拶に正確な英訳はないですし、「ふところを深く」などの日本的概念はどう言えば伝わるか… こういった言葉を通訳しながらレッスンを進めているので脳が追い付かないこともしばしば…(汗)。さらには研修所を通じて鼓童のメンバー全員が獲得した共通の感覚を世界の誰しもがわかるように伝えられるようになるまでには時間がかかりました。これは先輩方の話を通訳しつつ自分の感覚とすり合わせて行く中で、日英と頭の中で2回整理できた分「感覚」がより明確な「言葉」になったと感じます。

鼓童に絶対的な「型」が存在しないことも難点でした。「音」に注視しそれぞれの身体にあった打ち方を用いて「良い音」を目指しているので、演奏者が留意しているポイントはそれぞれ少しずつ異なっています。ですので、鼓童式ワークショップのパイオニア的存在である齊藤栄一にアドバイスを乞うたり、鼓童の内外で指導している見留知弘が大事にしている事を体験する勉強会を行ったり。

第0期の「ゲスト回」に登場した齊藤栄一のワークショップ。

こちらは第1期の「ゲスト回」。ゲスト講師の見留知弘が基礎打ちから大太鼓への応用について説明しています。

この他にも様々なメンバーに聞き取りを行い共通点を整理しました。さらには研修生を指導していただいている外部講師の方々も参考にさせていただき今に至ります。

結論としては「型は無い」けど「自然体で太鼓を打つ」のが鼓童流であり、それを体得するために皆日々鍛錬しているということが分かりました。

そのプロセスを共有するのが「鼓童 太鼓の学校」です。ですのでその時担当した講師によってレッスン内容の伝え方が変わるのも醍醐味の一つと思っています。

講師リーダーの阿部好江と。 受講生の方々と丁寧に繋がりを築いていきます。

小松崎正吾の身体作りのパート、舞台に立つ視点からの実際的なアドバイスは「鼓童 太鼓の学校」の特徴。

そこから感じられる先輩方の太鼓への向かい方、言ってしまえば「生き様」を伺える機会は中々ありません。とっても刺激的です。ある意味私にしか経験できない贅沢かもしれません。

でもこの経験を少しでも正確に、世界中の太鼓打ちと共有したい!そんな思いで臨んでいます。

阿部好江と地代純は引き続き第2期も担当。世界の太鼓仲間と繋がる時間をご一緒に。

2022年5月から第2期の「鼓童 太鼓の学校」が始まりますが、私は国内ツアーに出演するため、これまでとは関わり方が変わりますが、今度は「鼓童 太鼓の学校」で培ったものを舞台に活かすべく頑張ります!

太鼓の学校で知り合った方々とも今度はぜひ劇場でお会いしましょう!

 

鼓童 太鼓の学校

 

鼓童文化財団 研修所 40期 二年次スタートしました/赤澤京

3人でのスタートをきった40期新2年生。
自分や周りの同期と向き合い、じっくりと根を伸ばす期間がやって来ました。

Photo: Misato

研修生日誌より:

今日から2年生です。
心も体もまだ2年生になれていない気がします。
まずはこの1週間が勝負だと思います。
どれだけ自分を追い込むか、自分に甘えないかが勝負。
甘えたらその分上達しないし、追い込んだらその分ちゃんとした自分になって行く。
頑張るんだ。
3人ってやっぱり大変だし、仕事もやることも多いけど協力しあって研修所を40期の色にする。

Photo: Akiko

凍てつく寒さも忘れるほどただひたすらに太鼓を打ち込む毎日。

ぐっと堪えて向き合い続けることで、心身共に昨年の自分より逞しくなって行くはず。
この期間で一人一人の目の色が変わると思うと今から楽しみで仕方がない。
春の訪れに心が躍るのと同じように…

Photo: Misato

鼓童DVD、Blu-ray 2-3月期間限定 特別セール!!/鼓童オンラインストア

こんにちは、鼓童オンラインストアです。

鼓童の8作品を2月1日10:00〜3月31日16:00までの期間限定で特別セールいたします。この機会に是非お求めくださいませ。

※詳細情報は鼓童オンラインストアでご確認ください。
http://store.kodo.or.jp/?mode=cate&cbid=2392732&csid=0

 

①DVD鼓  4,500円→4,000円

②DVD千の舞  4,950円→4,000円

③DVD道  4,500円→3,000円

④DVD永遠  4,500円→3,000円

⑤Blue-ray永遠  4,500円→3,000円

⑥DVD伝説  3,500円→3,000円

⑦DVD焔の火  4,500円→3,000円

⑧DVD打男  4,500円→3,000円

⑨DVDドキュメンタリー  3,500円→3,000円

 

※詳細情報は鼓童オンラインストアでご確認ください。
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鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
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チャッパ・ジャンガラ 値上げについてのお知らせ/鼓童オンラインストア

こんにちは、鼓童オンラインストアです。原材料の高騰により、以下の商品につきまして2月1日より値上げをさせていただきます。何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

ただいま7寸も若干数入荷いたしました。1月中は現行価格での販売となりますので、是非お求めくださいませ。

チャッパ 5寸(直径 約15cm)価格:12,019円(税込)→2月1日より価格:13,200円(税込)

商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=127942726

ジャンガラ 6寸(直径 約18cm) 価格:19,352円(税込)→2月1日より価格:20,900円(税込)

商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516673

ジャンガラ 7寸(直径 約21cm) 価格:28,111円(税込)→2月1日より価格:29,700円(税込)

商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=128516675

2月〜3月の期間限定で 鼓童DVD・Blue-rayの特別セールを実施します。詳細はおってお知らせいたしますので、お楽しみに!

鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
http://store.kodo.or.jp/

新年あけましておめでとうございます

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

鼓童は昨年、創立40周年を迎え、
記念ツアーや交流学校公演はじめ、東京交響楽団との共演「いのち」、
オーチャードホール公演等々さまざまな企画を開催することができました。

コロナ禍による影響が未だ続くなか、
多くの皆さまのご支援と応援のお言葉に力を与えていただき、
お客様の前で生の音を届けられることの喜びを一層感じた年になりました。
改めて深く感謝申し上げます。

またCDやDVDの新作発売はもとより、
音源配信、オンラインによる「鼓童 太鼓の学校」、
ハートビートラヂオなど様々な方法で
鼓童の音をお届けいたしました。

私たちは節目の年に歴史の積み重ねが
未来へと進む力となることを改めて実感し
この先の鼓童50年そして100年に向け、
2022年も太鼓表現の可能性を広げるべく
さらなる挑戦を続けて参ります。

また皆様と共感の場をご一緒できることを楽しみに、
佐渡での学びを深め、各地へと鼓童の音を届けてまいります。

本年が皆様にとって良い一年になりますよう祈念申し上げます。
引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

2022年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎

鼓童は「寄付月間」の賛同パートナーです

 

鼓童は、寄付文化を日本中で広めるための「寄付月間」という全国キャンペーンに、賛同パートナーとして参加しています。

「寄付月間2021」公式サイト https://giving12.jp/

 

皆様からのご支援、そして応援のお言葉が、鼓童の活動を続けていく大きな力となります。

2021年ご支援者のお名前掲載キャンペーン!

本年度中にご支援をいただいた方のお名前を、鼓童創立40周年記念ロゴの中に並べる形で掲載させていただきます。

 

〈参加方法〉

鼓童サイト内の「寄付お申し込みフォーム」より任意の金額をご寄付ください。
その際に、「鼓童サイトへのお名前の掲載について」の項目で「承諾する」をお選びください。

対象:2022年3月末日までにご寄付をいただいた方

ただ今、鼓童サイトでは「2020年にご支援いただいた皆様」を掲載中です。

「ご支援のお願い」チラシ配布中

公演会場で配布しているチラシには、寄付月間2021のイラストロゴを掲載しています。

 

[裏面]