鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘鼓童ワン・アース・ツアー’

梶原さんによるドラム知識講習/西村信之


梶原さんによるドラム知識講習

Photo: Nobuyuki Nishimura

昨日、稽古場にて混沌へ向けてドラム監修の梶原さんより演奏者へドラムについての知識講習をしていただきました。

Photo: Nobuyuki NishimuraPhoto: Nobuyuki Nishimura

ブルーハーツ仕込みのセッティングや扱い方などこれからの新作へ向けて学びます。

間もなく初日・佐渡公演です!

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


「神秘」ヨーロッパツアーに向けて/草洋介


「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
ヨーロッパツアー2016年1月末スタート!

Photo: Julieta CervantesPhoto: Takashi Okamoto

2016年の1月30日より、いよいよヨーロッパでの「神秘」ツアーがスタートします。

日本では大変好評をいただいた「神秘」ですが、日本の民族芸能の要素が多い舞台なだけに海外でどんな反応があるのかわからず正直不安でした。そんな中、今年の2月3月にアメリカとカナダで上演をしたところ演奏者も驚く程の毎回のスタンディングオベーションをいただきました。

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特にニューヨーク「BAM」での連続公演の際には口コミでの評判が広まり、チケットのキャンセル待ちが出るほどの反響がありました。自分たちの国の文化がアメリカ、カナダの各地で受け入れられていくことにとても喜びを感じながら旅をすることができました。

ただ今回はヨーロッパです。

国によっても反応が違うでしょうし、鼓童が普段公演をしている劇場ではなく、コンサートホールが多いので、内容や演奏も変わる部分があると思います。
北米ツアーの経験を活かしながらも、さらに良い舞台にするためにまた一から舞台を作るような新鮮な気持ちで挑みたいと思っています。

Photo: Takashi Okamoto

北米ツアーから一年、さらにいろいろな経験を積んだ神秘ツアーメンバーが再集結してヨーロッパの方々に「闇から生まれる神秘」を伝えにまいります。もちろん、日本からのお客様もお持ちしていますよ!

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2016年1月~3月「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜神秘」
(ヨーロッパ)
http://www.kodo.or.jp/news/20160130oet_ja.html
鼓童協賛クレジット


11月、秋から冬への移ろいの中で/見留知弘


11月、秋から冬への移ろいの中で

皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。11月に入り、めっきり寒くなってまいりました。

Photo: Takashi Okamoto
10月18日の鹿児島公演で、2014年の11月から始まりました、坂東玉三郎芸術監督の演出第3弾「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」が、1年間の国内ツアーを終えました。今回は「永遠」という深い意味を持ったタイトルで、すべてが新しい曲での舞台、鼓童にとって、新しい表現にまた一歩踏み込んだ作品となりました。

提供:Les Grands Ballets Canadiens de Montreal

提供:Les Grands Ballets Canadiens de Montreal

時を同じくしてカナダでは、現代バレエ作品「輝夜姫」が上演されました。お陰様で公演は毎回盛況で、ダンサーや、西洋打楽器、雅楽奏者の皆様とも、とても良い関係を育みながら公演が行われました。

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公演の合間には、海外で初めてとなる学校公演が行われ、初めて日本の太鼓の響きに触れるモントリオールの子どもたちに、メンバー達もフランス語での自己紹介に挑戦するなど、とてもよい交流の時間となったとのことです。

海外での公演はさらに、10月の末には「打男」が香港で、11月には小編成でのバリ島公演が続き、ともに29年ぶりの訪問となります。いずれの公演にも、前回の経験者はおらず、演奏者にとっては初めての体験。きっと大きな刺激を受けて来る事でしょう。公演のご報告やお土産話はこのブログ等でご紹介してまいります。どうぞお楽しみに。

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2014年の「神恩感謝 日本太鼓祭」の様子

また、私は2014年に引き続き、伊勢神宮の「おかげ横丁」で行われます「第13回 神恩感謝 日本太鼓祭」に出演致します。この催しには国内各地から素晴らしい演奏団体が集結し、2日間にわたり熱演が繰り広げられます。

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2014年「収穫祭」の様子

そして本年は、研修所が、柿野浦地区の旧岩首中学校に移転して20周年を迎えました。例年11月の初旬に行われている、研修生自身が企画・運営して行うイベント「収穫祭」も今年は「大収穫祭」と銘打ち、研修所を修了したメンバーが研修生とともに演奏させていただくなど、大きな会になる予定です。この「収穫祭」は、日頃お世話になっている、柿野浦や岩首地区周辺の皆様、研修所や鼓童としてお世話になっている方々と、鼓童のメンバー、スタッフそして研修所の修了生との、再会の場でもあり、同窓の場でもあります。20周年の節目にふさわしい収穫祭になる事、楽しみにしております。

Photo: Takashi Okamoto

そして、いよいよ11月23日には、坂東玉三郎芸術監督の演出最新作、「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」が、佐渡で初演を迎えます。

今回の作品では、これまで以上に大胆で自由な発想のもとに、西洋の音、東洋の音、そして日本の音が、入り混じり、そしてまた分かれていくという、そんな混沌や調和の世界が、繰り広げられてまいります。

Photo: Takashi OkamotoPhoto: Takashi Okamoto

11月の鼓童は、新しい作品と共に、新しいツアーが始まる、胸躍るスタートの月です。
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「永遠」大千秋楽!/石塚充


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2014年冬にスタートした「永遠」ツアーが、10月18日鹿児島市にて無事に千秋楽をむかえました。各地でご来場くださった皆様、ありがとうございました!

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音楽的にも、身体的にも、パフォーマンスとしても新しい要素をたくさん取り込み全編新曲でのぞんだ「永遠」。この作品を通して、鼓童にとって、そして自分自身にとっても、新たな領域に突入したと実感できた、とても手応えのある旅でした。再演の予定はまだ決まっていませんが、もっともっと多くの方に体感していただきたい、味わい深い作品です。

 

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ここをまた新たなスタートに、鼓童はさらにさらに高みへ、深い深い世界を目指して、精進して参ります。まずは次回作「混沌」をお楽しみに!

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「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島

ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html


「混沌」キャスト発表!


鼓童ワン・アース・ツアー2015〜混沌

新作「混沌」のキャストを公開!

■演出:坂東玉三郎
■ドラム監修:梶原徹也(元THE BLUE HEARTS)
■音楽アドバイザー:齊藤栄一
■出演:船橋裕一郎石塚充小田洋介坂本雅幸中込健太内田依利蓑輪真弥安藤明子住吉佑太地代純神谷俊一郎渡辺健吾、稲田亮輔、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、北林玲央、小池将也

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11月〜12月、全国11都市を巡ります。劇場でお待ちしております!

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


明日、熊本・宇土公演/松田菜瑠美


熊本県宇土市に来ています。人も温かく、天気も良くて気持ちのいいところです。

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明日17日(土)の「永遠」公演のお知らせに、テレビとラジオに出演してきました。

Photo: Narumi Matsuda

10/14 KKTくまもと県民テレビ「テレビタミン」出演
http://www.kodo.or.jp/blog/news/20151013_8041.html

Photo: Narumi Matsuda

10/15  熊本・FMK「パンゲア」に鼓童出演
http://www.kodo.or.jp/blog/pub/20151015_8068.html

指定席はすでに完売しておりますが、自由席に若干の余裕がございます。残り2回となった「永遠」公演、是非会場にお越しくださいませ!

2015年10月17日(土)「鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠」宇土市民会館(熊本・宇土市)

開場:18:00、開演:18:30
料金:指定席 5,000円<完売> 、自由席 一般3,500円、学生席(小学生~高校生)1,500円 当日は500円増
会場アクセス:http://www.utobunka.jp/category/accessmap/
会場ウェブサイト:http://www.utobunka.jp/
お問い合わせ:宇土市民会館 Tel. 0964-22-0188
<チラシPDF>

詳細:http://www.kodo.or.jp/oet/20151017a_ja.html

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10月14日KKTくまもと県民テレビ「テレビタミン」出演


10月17日(土)熊本県宇土市・宇土市民会館での「永遠」公演を前に、14日KKTくまもと県民テレビ「テレビタミン」に鼓童メンバーが出演いたします。宇土市民会館から生中継! 生演奏もあるかも!? 放送地域の皆さま、お見逃しなく。

KKTくまもと県民テレビ「テレビタミン」出演

放送日時
2015年10月14日(水)鼓童出演は16:45頃からと、17:15頃からの2回
放送局
KKTくまもと県民テレビ
http://www.kkt.jp/televitamin/

 


カオスの中で/伊達なつめ


「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」稽古場より

国内外で活躍されている演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんに8月、鼓童村での「混沌」稽古をご覧いただきました。

カオスの中で

文●伊達なつめ 写真●岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

タイヤがコロコロと舞台を横切る。太い竹の筒(トンガトンというインドネシアの楽器)が、床に置いたコンクリートブロックに打ちつけられる。ドラムのソロが炸裂する。昆劇で使われる楊琴が哀切なメロディーを奏でる。カップ麺の器にバネを付けた手作り楽器が、不思議な音を発する……。うむ、確かにこれは「混沌」だ。

Photo: Takashi Okamoto

8月上旬に訪ねた「ワン・アース・ツアー」の稽古場には、いつも以上に多種多様な楽器、あるいは「叩くと音がするモノ」が溢れていた。

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タイヤは本来の機能である「転がる」ことを終えて平らに置かれると、女性パフォーマーたち(内田依利・安藤明子・蓑輪真弥)に力の限りメッタ打ちにされて、低く硬質なゴムの音を響かせる。この女子三人は、見たところちょっとやんちゃ系で、タイヤやドラムといった、邦楽器世界にとっては「異物」となるものを持ち込む役割だ。

スネア(スタンドで腰の高さに設置したドラム)やタムタム(ドラムセットでは上部に設置される2つ並んだドラム)といったドラム類が、長胴や平胴太鼓に互して存在感を主張するだけでなく、完全なドラムセットによる演奏も行われる。特に後半、小田洋介、坂本雅幸、住吉佑太の三人がみせるドラム・ソロは圧巻だ。

Photo: Takashi Okamoto

これは約三年間にわたって彼らにドラム演奏の指導をしてきた元ブルーハーツのドラマー梶原徹也さんが、各自のキャラクターに合わせて構成したオリジナルで、三人三様の、まったく異なる個性がしのぎを削り、鳥肌が立つほどの興奮を呼び起こす。

Photo: Takashi Okamoto

それは理屈抜きに突き動かされるパワーを浴びる体験であると同時に、鼓童の技術とセンスを駆使してドラムに対峙すると、どんな音楽と空間が醸成されるのか。そんな飽くなき好奇心と創造性に富んだ実験と挑戦の場に遭遇している、という知的興奮でもある気がする。鼓童におけるドラムは、和太鼓と西洋楽器のセッションのためにあるわけではないのだ。

Photo: Takashi Okamoto

さまざまな音が行き交う『混沌』だけれど、そういえば、ワン・アース・ツアーの作品としては久々に、大太鼓(※)が登場している。といっても、そこにすべてが収斂される絶対的エースとしてではなく、さまざまな成り立ちの音が錯綜するカオスの中のひとつとして、輝きを放つというあり方だ。こういうところにも、表現としての成熟が感じられる。

※平桶大太鼓による「大太鼓」スタイルの演奏

Photo: Takashi Okamoto

「この短期間で、よくここまで出来ました。これで十一月の稽古に安心して来られます」

通し稽古を終えた演出家は、手応えを十分に感じた様子。こちら見学者としても、これまでの最高傑作を期待してしまうひとときだった。

Photo: Takashi Okamoto

伊達なつめ(だて・なつめ)
演劇ジャーナリスト 演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のパフォーミングアーツを追いかけ、女性誌『InRed』、『CREA』、新聞”The Japan Times” などへ寄稿。”The Japan Times” に英訳掲載された日本語のオリジナル原稿は http://natsumedate.at.webry.info/ で公開中。著書『歌舞伎にアクセス』(淡交社)ほか。

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」稽古場より(月刊鼓童より)

新作「混沌」稽古/住吉佑太


伝説の地 養父/小見麻梨子


伝説の地 養父
10月3日 鼓童ワン・アース・ツアー〜永遠 

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養父市立ビバホール、ツアーの序盤から「養父の場合…」と幾度も先輩方が話題に出す伝説のホール。
「大太鼓を外の階段から転がして搬入したんだよ。」
「舞台に屋台を無理矢理セットした。」
「鼓童への愛が深い場所。」
一つのホールがこんなにも話題に挙がるものかと本番日が近づく程好奇心も増していきました。

Photo: Narumi Matsuda

リハーサルの様子

キャパ333名という客席も舞台もいつもより小さめのホール。そしてスタッフの皆様の心待ちにしてくださっていた様子もひしひし伝わってくる温かい場所でした。

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リハーサルの様子

どんな条件でも演出の世界観を損なわないようにお客様にお届けする対応力を求められます。リハーサル時も目線や音の出し方など細かなチェックが入ります。

本番は満員のお客様から温かい拍手を頂く事で出来、ほっとひと安心。

Photo: Takashi Okamoto

ひとりひとりが「永遠」という世界観を改めて考え、細やかな神経を使って動き・音を紡ぎ出す。こうして舞台は引き出しが増え磨かれていくのだと実感しました。

Photo: Takashi Okamoto

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「永遠」9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・大阪・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・熊本・鹿児島

ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html


「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」作品紹介映像(4分バージョン)公開!


「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌」作品紹介映像(4分バージョン)を公開しました。演出・坂東玉三郎さんとドラム監修・梶原徹也さんのコメントほか、ドラムと平桶大太鼓の演奏シーンもあります。

芸術監督・坂東玉三郎演出、2015年11月初演の「鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌­­」。ドラムセットや、タイヤでできた太鼓など、さらに自由で大胆な発想で、かつてない太鼓­­音楽の舞台をお届けします。2015年のツアーは、佐渡・福井・富山・新潟・大阪・広島・福岡・岡山・愛知・神奈­­川・東京。詳細は鼓童のウェブサイトで。

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「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」稽古場より(月刊鼓童より)

新作「混沌」稽古/住吉佑太


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