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冬期間を乗り越えろ!研修所〜吉利稽古編/千田倫子


冬期間を乗り越えろ!
研修所〜吉利稽古編

ここ数年、寒い時期の恒例となりつつある、藤本吉利による集中稽古。今年も2月の半ばに研修所で行われました。

Photo: Michiko Chida

鬼剣舞の稽古:「岩崎伝 佐渡鬼剣舞」庭元である吉利さんから直接教わる機会

Photo: Michiko Chida

なかなかうまく真似のできない研修生に何度も何度も踊ってみせてくれる

Photo: Michiko Chida

…うちに、吉利さんの身体に火が点いてしまいました

「負けるな、研修生!」

Photo: Michiko Chida

屋台囃子の稽古

Photo: Michiko ChidaPhoto: Michiko Chida

大太鼓の稽古

その他にも、唄の稽古もつけていただく盛り沢山の丸二日間。吉利さんの芸…というよりは、人、そのものを丸ごと感じた貴重な時間でした。

Photo: Michiko Chida

折しも、いつもお世話になっている近隣の赤玉集落と岩首集落の方から、沢山の鱈をいただいた研修生。吉利さんも捌くのを手伝ってくださり、煮付けにフライに昆布〆にアラ汁…と鱈尽くしの心豊かな食卓となりました。

Photo: Michiko Chida

元料理人である吉利さんに食事を褒めてもらえるのは、何とも嬉しいこと。この意気で、料理も芸もグングン磨いていきましょう。

▼鼓童文化財団研修所の稽古や生活内容の紹介と、研修生の作文をページにアップしました。ぜひご覧ください。
鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


「鼓童塾」締切り間近です!/千田倫子


「鼓童塾」締切り間近です!

今年も10月7日(金)〜10日(月・祝)、佐渡市柿野浦の鼓童研修所を会場に「鼓童塾〜齊藤栄一の太鼓篇」を行います。この齊藤栄一が塾長を務める太鼓篇は1992年に始まり、初期には年に4回、その後は年に一度ずつ、ずっと続いてまいりました。当時から内容はほぼ変わることがありません。しかし、毎回受講してくださった皆様から満足の声をいただけるのは、太鼓というシンプルな楽器を通して、人の心と身体の大切な核をただただ素直に引き出し、それをただただ皆で共有することにあるのかと思います。

という訳で、太鼓未経験の方も大歓迎。経験者の方には、人の心に届く太鼓とは何か?そのヒントが散りばめられている、「鼓童塾〜齊藤栄一の太鼓篇」。7月30日(土)、締切間近となりました。ぜひ、ご応募お待ちしております。秋の佐渡で、皆様にお会いできることを楽しみにしております!

>>詳細はこちら!

提供:鼓童文化財団
研修所の校舎の畑の前で、栄一塾長「ご参加、お待ちしておりまーす!」

提供:鼓童文化財団
昨年の鼓童塾風景〜起床後、朝の体操をして

提供:鼓童文化財団
朝日を受けながらジョギング、研修生もご一緒に。

提供:鼓童文化財団
食事時以外は太鼓三昧。

提供:鼓童文化財団
練習会場となるのは、研修生が2年間、日々稽古で汗を流し、毎朝の雑巾掛けで磨き上げているこの稽古場です。

提供:鼓童文化財団
実は、本番8ヶ月も前から鼓童塾予行演習に余念が無い、栄一塾長!!

提供:鼓童文化財団
「皆さん、ぜひ来てくださいね〜」塾長と、期間中のスタッフとして、いろいろ勉強させて頂く鼓童研修所2年生達。(参加した年は違えど、実はこの中に4人も鼓童塾生がいます) 後ろは、二十年前に研修所としてお借りした当時そのままの、旧岩首中学校体育館入口の生徒会スローガン『最善を尽くせ』。

2016年10月7日(金)~10日(月・祝)鼓童塾 齊藤栄一の太鼓篇
<ワークショップ概要2016>
http://www.kodo.or.jp/ws/juku_eiichi_ja.html


鼓童研修所「夏の体験入所」8月開催/千田倫子


鼓童研修所「夏の体験入所」8月開催

Photo: Yasuhiko Ishihara

鼓童文化財団研修所では、8月8日(月)〜10日(水)の2泊3日で、「夏の体験入所」企画を実施いたします。

Photo: Yasuhiko IshiharaPhoto: Yasuhiko Ishihara

研修所への応募を考えておられる方、またこの体験入所を通して今後の進路を考えてみようという方が集まり、にぎやかな雰囲気の中で、研修所の日常を体験していただけるものです。

Photo: Yasuhiko Ishihara

この企画では、参加者の皆さんに向けて、鼓童メンバーの見留知弘による「鼓童の太鼓の基礎」の稽古時間もあり、これは、通常の体験入所にはないプログラムです。

Photo: Yasuhiko Ishihara
研修生、鼓童メンバー、研修所スタッフ等と気軽に話し、質問やアドバイスを受けるなど、思う存分触れ合い、体験できる3日間。ご参加を心よりお待ちしております。

鼓童研修所「夏の体験入所」詳細

◆募集人員:約15名 ※先着順とさせていただきます。

◆料金: 8,000円(税込)宿泊費・食費・島内交通費含む(佐渡までの交通費はそれぞれにご負担ください)

◆集合・解散
2016年8月8日(月)両津港集合15時10分(12:35新潟発フェリー)
2016年8月10日(水)両津港解散12時10分(12:40両津発フェリー/12:55発ジェットフォイルに乗船可能)

◆参加資格:高校生以上〜2017年4月1日時点で25歳以下の方

◆予定する主な内容
・稽古(鼓童メンバー:見留知弘による稽古/見留知弘の研修生への稽古見学/研修生による稽古成果発表/トレーニング/ストレッチ)
・生活(食事作りと片付け・掃除・農作業など)
・関連施設見学(鼓童村=太鼓芸能集団「鼓童」拠点/太鼓体験交流館)

◆お申込方法
タイトルを「夏の体験入所申込み」として、以下の必要項目を記入の上、下記メールアドレスまでお送りください。
・お名前(フリガナ)/年齢/性別/職業(学生の場合は学年と、差し支えなければ学校名)
・郵便番号/住所/電話番号
・音楽歴/スポーツ歴/郷土芸能歴(いずれも差し支えなければ)
※お問い合わせのメールの場合も、お名前/年齢/地域/電話番号を明記していただければ幸いです。

◆お申込締切:2016年7月22日(金)

【お申込み・お問合せ】 鼓童文化財団研修所 (担当:石原 泰彦)
〒952-0855 新潟県 佐渡市 柿野浦 885
Email: kenshujo@kodo.or.jp
Tel. 0259-28-2999(日中、繋がらない場合がありますので、できるだけEメールにてお願いいたします)
※お問い合わせのメールの場合も、お名前/年齢/地域/電話番号を明記していただければ幸いです。

Photo: Yasuhiko Ishihara


研修所通信:2年生・4月の祭り篇/千田倫子


研修所通信:2年生・4月の祭り篇

さて本日は、2年生の4月の様子をご紹介します。

2年生達は佐渡に来て丸一年が経ちました。これからはすべての事が2回目の体験だ!と思いきや、4月はまだまだ然にあらず。新一年生を迎え、文字通りの先輩という存在になる(その予想を超えた大変さ)。そんな中で、冬期間の稽古の成果を鼓童全メンバー、スタッフの前で発表する(これほど緊張する場はない、と歴代研修生の弁)。そして何と言っても、唯一無二、一生に一度の体験となるのが地元の若衆と認めてもらっての4月15日の柿野浦のお祭りへの参加です。

稽古始めは4月1日で、13日間毎晩神社に通って地元の方々から鬼打ち(鬼の踊り)と、太鼓を習います。一番最初に祭りに受け入れていただいたのは、柿野浦を研修所としてお借りして移り住んだ翌年の1997年。現所長の石原が13晩の稽古に参加し、鬼の衣装をつけさせていただいたと記憶しています。ちょうど研修所が二年制に移行した時期と重なり、その翌年2年目を迎えた研修生も同じように稽古から祭りまでを経験させていただくようになりました。1年生は入所したばかりで参加はできず、2年生もその次の祭りの時には卒業して柿野浦を離れています。集落の一員として、どっぷりと祭りに参加できるのは2年生の4月、たった一度きりなのです。
それが綿綿と続いて20年。毎年毎年、10名ほどの新人を相手に教え続けてくださる柿野浦の師匠の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そんな集落の方々の愛情を受け取って、現在舞台に上がっているメンバーのほとんど、また、全国にいる研修所で学んでくれた元・研修生の皆さん共通に、この30戸の柿野浦の祭りは心のふるさととして、大切な宝物として、残っているものと思います。

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13晩の神社での稽古。右側の畳に、集落の先生方がズラリと並んで見つめている緊張感の中。

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稽古後は、毎晩この光景が…。見学に来た1年生や、ツアー班の夜の稽古をやりくりして、柿野浦の皆さんに挨拶にくる鼓童舞台メンバーも加わり、すごい人口密度になっています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月14日、祭り準備の日、幟立て。集落の皆さんと一緒に作業をして、必要な技や知恵、工夫を学びます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

女性陣は、提灯張りとお習字担当。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月15日、祭当日の神社の打ち出し。2年生も鬼・太鼓・獅子頭・木遣の音頭取りなどの役をいただいて、新人として晴れ晴れと一生懸命務めます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所での門付け。1年生が鬼太鼓連中を迎える祭り料理をこれも懸命に準備しました。舞台メンバーの顔もちらほら…懐かしの研修所とこの祭りの情景に会いに来てくれ、おかげで御花が途切れることなく、1時間も鬼太鼓連中が滞在してくれました。どの御宅でもそうですが、そこに集う人々の顔は笑顔しかありません。今年の祭りは朝7時半の打ち出しから、夜9時まで続きました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

翌16日は、祭りの片付け。水のきれいな柿野浦では、川ですべての祭り衣装を洗濯します。それを最初に知った時には、おとぎの国の話かと思ってしまいましたが、昔はこれが当たり前だった訳ですね。佐渡の鬼太鼓組は120あると言われていますが、現在このような所は他に無いのではないかと思っています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

集落の方々がササッと干し場を作って、晴天のうちに一気に乾かします。


1年生も研修所でのおもてなし担当の他は、半纏を着させてもらって太鼓を担いだり、台を持ったり、それぞれの御宅のお料理に幸せを感じたりと、祭りの一日を体験しました。2週間の稽古を乗り切ってハレの日を迎えた2年生をまぶしく見つめ、「来年は僕達も…」と心に刻んだであろう春の一日でした。


研修所通信:1年生・4月の太鼓篇/千田倫子


研修所通信:1年生・4月の太鼓篇

研修所35期の1年生達、入所してから早、1ヶ月が過ぎました。皆で助け合いながら、生活リズムもできてきて、ようやく日々の稽古を軸に置くことができる頃でしょうか。様々な4月の体験の中から、稽古風景をいくつか…

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見留知弘による、太鼓の初稽古、最初は桶太鼓の立奏から。しかし初回はバチは握れず、団扇とタオルが必需品

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これからのバチ作りに備えて、柿野浦集落の方から鉋の刃の研ぎ方を習う

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自分で削ったバチで締め太鼓の基礎打ち

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蓑輪真弥による基礎稽古。身体が覚え込むまで、ゆっくりじっくりストロークを確認

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研修所で初めて習う曲『屋台囃子』の打ちっぱなし(※)の稽古。宿根木公演で2週間研修所を離れていた2年生に、成果を披露する。

緑の濃さがいや増す5月の研修所。1、2年生揃って、これからどんどん新しい曲目、物事に挑戦していきます!

※「打ちっぱなし」とは、曲を切らずに楽器を交替しながらフレーズを繰り返し、全員で集中力を切らさず長時間打ち込むこと。体力と気力を開発する。

鼓童文化財団研修所
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鼓童文化財団研修所 35期生入所/千田倫子


鼓童文化財団研修所 35期生入所

4月4日、鼓童文化財団研修所の新1年生が、佐渡に渡ってきました。新潟、長野、東京、香川、沖縄、サンフランシスコ、ノルウェーからの10名です。

Photo: Yasuhiko Ishihara
柿野浦集落のバス停に集合した35期生

初日のこの日は、応援して送り出してくださった家族や地元の方々の事など此処に来た思いを噛みしめながら、1.2キロ先の山の上の研修所まで一人ずつ、一歩一歩坂道を上がります。この坂道は明日からのトレーニングでは決して歩く事のない、2年間の試練の坂道です。

Photo: Yasuhiko Ishihara
2年生による歓迎演奏

Photo: Yasuhiko Ishihara
鼓童、鼓童文化財団、北前船の代表、講師陣が迎えた入所式にて、緊張の挨拶

Photo: Yasuhiko Ishihara
2日後には鼓童村にて、全メンバー・スタッフの前でドキドキの自己紹介。その後の森の整備作業では、先輩方から温かい声をかけてもらいました。

来所して5日、日々、新しい事に出会っている1年生ですが、なかなか良いチームワークで滑り出したようです。それぞれが、多くの人に支えられて目標としたこの場所に来ることができた幸せを忘れず、研修生活に真摯に取組み、一人ひとりと35期の可能性を拡げていって欲しいと願っています。

鼓童文化財団研修所
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柿野浦研修所・深浦学舎 修了式/千田倫子


1月17日柿野浦研修所・深浦学舎 修了式

Photo: Takuro Susaki
柿野浦研修所の「太鼓芸能集団 鼓童」メンバー養成コース 第33期研修生8名と、深浦学舎の「地域づくり」コース 第一期実習生2名が、1年10ヶ月の研修期間を終えるこの日、佐渡太鼓体験交流館にて修了式が行われました。

佐渡の講師の先生方や、財団理事長・副理事長、鼓童のメンバー、スタッフ、1年生の後輩など沢山の人達に見守られ、晴れやかな研修生活の締めくくりとなりました。

Photo: Takuro Susaki

一人ひとりの挨拶では、どの研修生の口からも「何度もやめたいと思ったけれど、仲間に支えられてここまでやってくることができた」との言葉が。自分の実体験からしぼり出て来る言葉は本物で、すべてに対する感謝を語る姿は、かけがえのないものを手に入れた充実感に満ちあふれています。山あり、谷のどん底ありの中を頑張って進んできた彼らの2年間を想像しつつ、聞いていた私達の心も洗われる思いでした。

Photo: Takuro Susaki

一方、女性2人で試行第一期生として、持ち前の明るさと元気で地域に飛び込み、集落の皆さんに可愛がられ、学びを進めてきた実習生。決して楽ではなかったろう二人での共同生活。その中で、身体が資本の多岐にわたる実習をこなし、頑張ってきました。最後に「修了発表」として、2年間の実習を元に、まだまだ先へ続く地域づくりへのそれぞれの夢、方向性をキラキラとした表情で語ってくれました。

Photo: Takuro Susaki Photo: Takuro Susaki

10名の修了生、佐渡の方々は勿論のこと、島外の方からも沢山の応援をいただいてきました。研修を終えたこれからも、皆様のお気持ちは胸に大切にあり続けます。この先、道は分かれますが、その温かい宝物を胸に、彼らがそれぞれの場所で活躍してくれることを信じています。

Photo: Takuro Susaki

 お世話になった皆様、2年間、本当にありがとうございました。

 

鼓童文化財団研修所
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<研修所紹介映像>▶Youtubeで再生 https://youtu.be/9VzM4tu2K7k


研修生・津軽手踊りの稽古/千田倫子


7月6日〜7日 津軽手踊りの稽古

Photo: Chieko Kojima

津軽手踊りの石川義純(いしかわ・よしじゅん)先生と中学生のお弟子さんが研修所へ出稽古においでいただきました。鼓童は前身の鬼太鼓座初期から、石川流を創始した石川義衛(いしかわ・よしえ)先生を青森に訪ね、教えを請うてきました。義衛先生亡き後、純粋にその教えや技を守り継いできた方々のお一人が義純先生です。鼓童村で挨拶がわりに、と普段着のまま踊ってくださった先生の「あいや節」からは、津軽のふるさとの風景が広がって見え、涙が出てきて仕方ありませんでした。

Photo: Michiko ChidaPhoto: Michiko Chida

この機会に合わせて「じょんから節」を予習していた研修生もグングン吸収し、月末の発表会に向けて意欲を燃やす日々です。


鼓童文化財団研修所「夏の体験入所」のご案内/千田倫子


鼓童文化財団研修所
8/3〜8/5「夏の体験入所」のご案内

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鼓童文化財団研修所では、例年お問い合わせをいただく学生の方々の夏休み期間に合わせて、2泊3日の「夏の体験入所」プログラムを実施することにしました。いわゆるオープンカレッジのようなもので、鼓童文化財団研修所に興味を持ち、将来、応募を考えてくださっている方々で研修生の日常を一緒に体験し、研修所での共同生活の雰囲気を感じていただこうというものです。また、鼓童メンバーによる太鼓の稽古体験の時間もあり、これは、通常の見学にはないプログラムです。

上限15名としますが、まだ余裕がございます。間際のご案内になりますが、研修生、鼓童メンバー、研修所スタッフ等と気軽に話し、質問やアドバイスを受けるなど、思う存分触れ合い体験できる3日間です。興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。


<研修所紹介映像>▶Youtubeで再生 https://youtu.be/9VzM4tu2K7k

夏の体験入所

◆日時:2015年8月3日(月)〜8月5日(水)
◆会場:鼓童文化財団研修所(佐渡市柿野浦)
◆料金: 8000円(税込)宿泊費・食費等含む(佐渡までの交通費はご負担ください)
◆集合・解散
8/3(月)両津港集合15時10分(12:35新潟発フェリー)
8/5(水)両津港解散12時10分
(12:40両津発フェリー/12:55発ジェットフォイルに乗船可能)
◆参加資格:高校生以上〜24歳
◆応募締切:7月27日(月)
◆予定する主な内容
・稽古(鼓童代表:見留知弘による稽古/見留知弘の研修生への稽古を見学/研修生による稽古成果発表/トレーニング/ストレッチ)
・生活(食事作りと片付け・掃除・農作業など)
・関連施設見学(鼓童村=太鼓芸能集団「鼓童」拠点/深浦学舎=鼓童文化財団「地域づくりコース」拠点)
◆お問合わせ/お申込先:鼓童文化財団研修所(担当:千田/石原)
※電話は日中、繋がらない場合があります。恐れ入りますが、お問い合わせはできる限りメールにてお願いいたします。
Email: kenshujo@kodo.or.jp
Tel. 0259-28-2999、Fax. 0259-28-2997

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「浦浜民俗芸能伝承館」完成しました!/千田倫子


鼓童は2014年、岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)地区の「浦浜獅子躍」と「浦浜念仏剣舞」の活動拠点となる『浦浜民俗芸能伝承館』設立基金の呼びかけに協力してまいりました。この度、全国の方々の支援を得て、3月末に無事完成したとのこと。目出たく、2015年5月10日に落成式が行われました。

私達の呼びかけは、昨年6月の浅草公会堂の「神秘」公演プログラムへのチラシ挟み込みと、会場ロビーでの募金が皮切りだったので、ちょうど1年後にこのようなニュースをお知らせできること、大変嬉しい思いでいっぱいです。

浅草公会堂の後は、8月佐渡でのアース・セレブレーションでの募金、11月の長岡での復興祈願コンサートプログラムへのチラシ挟み込み、8月~12月にかけては、佐渡太鼓体験交流館に募金箱を設置するといった活動を続けてまいりました。募金箱による寄付金総額は20,406円。また挟み込みのチラシの案内で直接送金してくださったり、ブログ記事から関心を寄せてくださった方も多くいらっしゃると思います。改めて、皆様のご協力に感謝いたします。どうもありがとうございました。

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落成式。10年以上も前から浦浜念仏剣舞を習われ、震災直後から浦浜を応援し続けてきた東京の民族歌舞団「荒馬座」さん始め、全国から沢山の方々がお祝いにかけつけていました。

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落成式の懇親会。牡蠣やホタテ焼き、お土産のワカメなどなどご自分達の誇る、美味しい地の物でおもてなしいただきました。浦浜の踊り手たち自らが衣装をつけたまま、ふるまいのスタッフとなり変わる、手作り感いっぱいの、気持ちの温かくなる素敵な会でした。手前は、浦浜の念仏剣舞をしっかりと担っている子供達。

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稽古風景のお披露目。ササラをつけていくら跳んでも大丈夫な天井の高さ。鹿たち、念願の稽古場です。

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稽古場の一角には、建設基金支援者のお名前が掲げられています。

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建物のすぐ傍らには東日本大震災犠牲者供養塔、側面は獅子躍の唄でしょうか。浦浜の2つの芸能には供養の心が貫かれています。

浦浜の2つの芸能は、震災で甚大な被害を受け、念仏剣舞の道具一切と拠点を失いましたが、被災に負けることなく、これまで先人が育んできた素晴らしい芸能を未来へ必ず伝承するという誓いのもと、伝承館の建設に向かいました。郷土芸能の持つ力に大いなる確信を持ち、自分達に続け、と他所の被災芸能の方々もリードする心意気で頑張ってこられました。その気持ちに全国の方々の支援の気持ちが寄せられ、残り1千万の目標を達成し、完成の運びとなったのです。この伝承館は、浦浜の芸能を未来に繋いで行く拠点、そして震災を経て多くの気持ちが通じ合った、外の仲間との新しい交流の拠点なる施設です。今後、鼓童もこの伝承館を訪れて、浦浜の方々、其処に集う皆さんと出会っていきたいと思っています。ぜひ、皆さんも沿岸の芸能を見にいらしてください。

※落成式で披露された「浦浜獅子躍」と「浦浜念仏剣舞」、荒馬座さんによる「獅子舞」の様子が、東北文化財映像研究所ライブラリーで公開されています。


▶YouTubeで再生 https://www.youtube.com/watch?v=GHTbBVo_Jro


▶YouTubeで再生 https://www.youtube.com/watch?v=LFN5qJ4hSWw


▶YouTubeで再生 https://www.youtube.com/watch?v=ceXDdYRMP8I


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