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KASAMIX 2016/河本唯


KASAMIX 2016

Photo: Yui Kawamoto

「人生を変える」とも噂されております、2年に一度行われるKASAMIXという合宿プログラムは、海外で和太鼓をされている方が主に参加されます。

Photo: Yui Kawamoto

毎回北米からの参加者が多かったのですが、近年の和太鼓のグローバル化に合わせて参加者もアメリカ、カナダ、イギリス、アルゼンチンなど世界各国からいらっしゃいました。

Photo: Yui Kawamoto

KASAMIX参加者は佐渡に来て早々、鼓童の研修所にて研修生と生活をします。

Photo: Yui KawamotoPhoto: Yui Kawamoto

早朝のトレーニングから毎日3度の食事、掃除にお風呂。

Photo: Yui Kawamoto

Photo: Yui KawamotoPhoto: Yui Kawamoto

鼓童ベテランメンバーによるバラエティー豊富なワークショップを受けながら佐渡の季節感溢れる大自然も体験して頂きました。

Photo: Yui KawamotoPhoto: Yui Kawamoto

岩首という集落のお祭り準備で鬼太鼓の稽古を見学し、後半には自ら春日という集落の鬼太鼓を学びました。

Photo: Yui KawamotoPhoto: Yui Kawamoto

佐渡の魅力も漏れなく満喫です!

Photo: Yui Kawamoto

Photo: Yui KawamotoPhoto: Yui Kawamoto

世界中から集まり、それぞれの国や地域でどの様な和太鼓が存在するのか。そこにはどんな意味があり、歴史があり、想いがあり、文化があるのか。それを今回教えてもらった研修生の目は何倍にもキラキラしていて、改めて世界の和太鼓の存在を確認し、鼓童の舞台に立つ意思がさらに固まったようにも見えました。

Photo: Yui Kawamoto

佐渡という小さな島で、わずかな時間しか過ごしていないのですが、KASAMIX、今年も心温まる形で終了いたしました。私もスタッフとして関わらせて頂き、世界中から太鼓と言う共通点で集まった空気感に感動をし、どこか懐かしく、心地よさを感じる事が出来ました。また世界のどこかで再会する事を強く願います。ありがとうございました。

Photo: Yui Kawamoto

次回の開催はまた2年後! 海の向こうで太鼓を頑張っている皆さま! 佐渡でお待ちしております。


研修所通信:2年生・4月の祭り篇/千田倫子


研修所通信:2年生・4月の祭り篇

さて本日は、2年生の4月の様子をご紹介します。

2年生達は佐渡に来て丸一年が経ちました。これからはすべての事が2回目の体験だ!と思いきや、4月はまだまだ然にあらず。新一年生を迎え、文字通りの先輩という存在になる(その予想を超えた大変さ)。そんな中で、冬期間の稽古の成果を鼓童全メンバー、スタッフの前で発表する(これほど緊張する場はない、と歴代研修生の弁)。そして何と言っても、唯一無二、一生に一度の体験となるのが地元の若衆と認めてもらっての4月15日の柿野浦のお祭りへの参加です。

稽古始めは4月1日で、13日間毎晩神社に通って地元の方々から鬼打ち(鬼の踊り)と、太鼓を習います。一番最初に祭りに受け入れていただいたのは、柿野浦を研修所としてお借りして移り住んだ翌年の1997年。現所長の石原が13晩の稽古に参加し、鬼の衣装をつけさせていただいたと記憶しています。ちょうど研修所が二年制に移行した時期と重なり、その翌年2年目を迎えた研修生も同じように稽古から祭りまでを経験させていただくようになりました。1年生は入所したばかりで参加はできず、2年生もその次の祭りの時には卒業して柿野浦を離れています。集落の一員として、どっぷりと祭りに参加できるのは2年生の4月、たった一度きりなのです。
それが綿綿と続いて20年。毎年毎年、10名ほどの新人を相手に教え続けてくださる柿野浦の師匠の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そんな集落の方々の愛情を受け取って、現在舞台に上がっているメンバーのほとんど、また、全国にいる研修所で学んでくれた元・研修生の皆さん共通に、この30戸の柿野浦の祭りは心のふるさととして、大切な宝物として、残っているものと思います。

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13晩の神社での稽古。右側の畳に、集落の先生方がズラリと並んで見つめている緊張感の中。

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稽古後は、毎晩この光景が…。見学に来た1年生や、ツアー班の夜の稽古をやりくりして、柿野浦の皆さんに挨拶にくる鼓童舞台メンバーも加わり、すごい人口密度になっています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月14日、祭り準備の日、幟立て。集落の皆さんと一緒に作業をして、必要な技や知恵、工夫を学びます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

女性陣は、提灯張りとお習字担当。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月15日、祭当日の神社の打ち出し。2年生も鬼・太鼓・獅子頭・木遣の音頭取りなどの役をいただいて、新人として晴れ晴れと一生懸命務めます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所での門付け。1年生が鬼太鼓連中を迎える祭り料理をこれも懸命に準備しました。舞台メンバーの顔もちらほら…懐かしの研修所とこの祭りの情景に会いに来てくれ、おかげで御花が途切れることなく、1時間も鬼太鼓連中が滞在してくれました。どの御宅でもそうですが、そこに集う人々の顔は笑顔しかありません。今年の祭りは朝7時半の打ち出しから、夜9時まで続きました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

翌16日は、祭りの片付け。水のきれいな柿野浦では、川ですべての祭り衣装を洗濯します。それを最初に知った時には、おとぎの国の話かと思ってしまいましたが、昔はこれが当たり前だった訳ですね。佐渡の鬼太鼓組は120あると言われていますが、現在このような所は他に無いのではないかと思っています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

集落の方々がササッと干し場を作って、晴天のうちに一気に乾かします。


1年生も研修所でのおもてなし担当の他は、半纏を着させてもらって太鼓を担いだり、台を持ったり、それぞれの御宅のお料理に幸せを感じたりと、祭りの一日を体験しました。2週間の稽古を乗り切ってハレの日を迎えた2年生をまぶしく見つめ、「来年は僕達も…」と心に刻んだであろう春の一日でした。


大江山酒呑童子祭り/藤本吉利


Photo: Yoshikazu Fujimoto

京都・京丹波わちの実家に帰っている私は10月25日、京都府福知山市の「大江山酒呑童子祭り」に行ってきました。新潟、燕市の「分水太鼓」の皆さんが出演されることを、知らせていただいたからです。

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分水太鼓代表の小林常夫さん(左)と古澤徹さんと

分水地区は酒呑童子の出生地として数々の童子伝説があり、分水太鼓はその酒呑童子を題材に創作太鼓として25年前に結成されたとのこと。今回は、酒呑童子繋がりで出演されました。

Photo: Yoshikazu Fujimoto

分水太鼓、初めて拝見しましたが、楽しめて、表現力も素晴らしいと思いました。太鼓打ちの心を感じました。

太鼓の出演がもう一組、オープニングで演奏した、福知山の淑徳高校和太鼓部の皆さん。統一感があり、みんな一生懸命、爽やか笑顔、表情が素晴らしかったです。他にも、梅花女子大学チアリーディング部 RAIDERS、大江高校ブラスバンド部、京都橘高校吹奏楽部など、若さあふれる素晴らしい演技、演奏に会場のお客さんは眼を奪われる感じでありました。私もそうでした。感動しました。

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演奏終了後、淑徳高校和太鼓部の皆さんと記念写真

天気も良くて気持ちのいい一日でした。今回で34回目を迎えた『大江山酒呑童子祭り』これからも、益々のご発展をお祈りしています。

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小木町へ/漆久保晃佑


鼓童を応援してくださっている皆様、ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。佐渡は夜中に蟋蟀が鳴き出し、夏から秋へ移り変わろうとしております。そんな中我々は今年も小木港祭りに参加させて頂きました。

Photo: Kosuke Urushikubo

小木港祭りは鼓童の拠点である新潟・佐渡市小木町で、小獅子舞、御神輿、民謡、祭り太鼓、佐渡鬼剣舞、サンバ、などが町中を練り歩き、門付け(かどづけ)して廻るお祭りです。

Photo: Masayuki Sakamoto
鼓童も山車を引き日頃の感謝を込め町内を一軒一軒門付させて頂きました。

Photo: Erika Ueda

小木港祭りは町の方々と鼓童が交流をしている劇場では観られない姿がそこには有ります。来年はアース・セレブレーション後2日間が小木港祭り。皆様、是非いらしてください。

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鼓童の夏、祭りの夏/見留知弘


皆様いかがお過ごしでしょうか。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

二ッ亀海水浴場(撮影:竹谷正純)

梅雨が明け、本当に厳しい暑さがやってまいりました。各地での猛暑日、高温注意情報、熱中症、そして九州地方での集中豪雨などのニュースを聞くにつけて、お世話になっている皆様の身を案じております。佐渡は30度を超える日もありますが、やはり海に浮かぶ島、朝夕は都会に比べれば過ごしやすく、扇風機だけで過ごせる日も、少なくはありません。日中はそんな厳しい暑さですが、私が指導を行なっております研修所は冷房がないので、熱中症にならないように、こまめに水分を補給し、休憩をとりながら、稽古を進めております。以前はここまで暑くなる事がなかったものですから、体調管理もより一層気をつけなければならないと気を配っております。

さて8月は、アース・セレブレーション、そして小木祭り(小木港祭り)と、鼓童にとって地元佐渡での祭りシーズンがやってまいりました。

撮影:長谷川みず穂撮影:前田聡子

アース・セレブレーション開催期には、海のイベント、山のイベントなども同時開催され、夜の城山コンサートはもちろん、日中のフリンジや各ワークショップ、セミナー、この時期でしか見られない小木界隈の賑やかさなど、ここでなければ体験できないイベントが目白押しです。

撮影:前田聡子

特に今年は長年続けてきた形態の一区切りとなりますので、来ようか悩んでいらっしゃる方、ぜひ思い切って佐渡まで足を運んで下さい。期間中には佐渡汽船のジェットフォイルの特別運航が決定したとのことです。(http://www.sadokisen.com/info/?cd=231)佐渡の方も小木まで足を伸ばしてみて下さい。独特な雰囲気や時間の流れは、この瞬間しか得られません。

アース・セレブレーションには都合が悪く、でも佐渡で夏を満喫したい! という方に、もう一つのおすすめとしては、地元のお祭り、小木祭り!!

撮影:河本唯

私達鼓童のメンバーやスタッフも、8月29日には「小木祭り太鼓の会」として、太鼓を打ち鳴らしながら町を練り歩き小木祭りを盛り上げるべく、参加させて頂きます。その夜には、都会では見られない3尺玉が2発も上がる花火大会。身体に響く大音量と大きさは一見の価値有りです。

小木祭りが終わると、佐渡は秋へと様変わりして行きます。

9月のシルバーウィークには、宿根木公会堂にて、鼓童佐渡特別公演2015-秋-が行われます。本公演は、本拠地の佐渡で、しかも鼓童と昔から縁の深い宿根木公会堂で鼓童をご覧いただける絶好の機会ということはもちろん、宿根木の皆様と一緒に地域を盛り上げる「地域活性化」の取り組みだとも感じています。

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そして、この宿根木公会堂での公演の魅力は、何と言っても客席と舞台の距離がとても近く、迫力ある演奏を間近で感じることができることです。

夏の祭りに秋の公演、皆様のお越しをお待ちしております。

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佐渡・羽茂祭り「薪能」/本間康子


6月15日佐渡・羽茂祭り「薪能」

羽茂祭りでは、毎年薪能が奉納されます。夕刻、かがり火の火入れ前に仕舞や舞囃子が演じられ、研修生も仕舞「紅葉狩」を披露させていただきました。

Photo: Yasuko Honma

能舞台に立つ経験など、なかなかできるものではありません。自然の風を感じながら舞ったり謡ったりするのは、気持ちがよかったのではないかと思います。

Photo: Yasuko Honma

この舞台に向けて、5月に宝生流能楽師・朝倉俊樹先生に初めてご指導いただきました。舞を舞った4人はもちろんですが、地謡も研修生だけで謡うことを目標にしましたので、地頭(リーダー)役となった人が中心となって一生懸命復習したことと思います。本番では、地謡の声が稽古の時よりもよく揃っていました。

羽茂昭諷会の皆様には、着物や袴の着付けを見ていただいたり、様々にお世話になりました。なお、メインイベントの薪能の写真は、私も地謡で参加しておりましたため、残念ながら撮れませんでした。


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