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Tag ‘挾土秀平’

鼓童「若い夏」へのご来場、有難うございました!&フォトギャラリー


鼓童「若い夏」へのご来場、有難うございました!

Photo: Erika Ueda

鼓童「若い夏」公演、7月1日より3日間、5回公演を開催し、沢山のお客様にご来場いただきました。無事本日千秋楽を迎えることができました。全国各地からお集まりいただいた皆様、有難うございました。公演の一部を写真でお届けします。

鼓童浅草特別公演「若い夏」フォトギャラリー

撮影●岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto
Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto
Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto

Photo: Takashi Okamoto


若い鼓童が目ざす原点/「若い夏」美術・挾土秀平


4年目を迎える浅草公演。今回は前田剛史の演出でお届けいたします。公演の題字は左官職人として個人住宅や伝統的な土蔵や茶室、近代建築まで伝統の技術に基づいた独自の世界の塗り壁づくりで幅広い活動を展開している挾土秀平氏によるもの。今回、美術もご担当いただく挾土氏と鼓童の若いエネルギーのぶつかり合いで、鼓童の新たな作品が生まれます。

挾土氏より「若い夏」に向けたコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。

若い鼓童が目ざす原点

寄稿・挾土秀平 (美術・題字)

太鼓芸能集団鼓童の一糸乱れぬ演奏は、以前から知っていた。その音は、連綿と続いてきた風土と、素朴な強さ、懐かしさと哀愁を想わせ、何より感じるのは、我々は日本である、日本人なんだという、原点の血が呼び覚まされるような。その呼び覚まされたものは、誇り高い独自性を感じさせたり、なぜか、自然な涙が溢れてくる。

あの飾りなく無心に太鼓を打つ姿、限界まで打ち続ける姿は、やがて人を超えて自然の化身を見るような世界に私達を引き込んでゆく、まさに、これこそが鼓童でしか味わえない魅力だと思っている。

昨年、そんなひとりの若い鼓童の演奏者が、自分の元(飛騨)にやって来た。若い演奏者は、特に何かを聞くふうなこともなかったが、内に秘めた強い眼をして是非また立ち寄らせて下さいと言って佐渡へ戻って行った。

それから一ヶ月程が経って、再び八人の若い鼓童がやって来た。

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その日は、土のこと、自然のこと 自然から受けとったデザインのこと、伝統と自分をどの様に考えて今に至っているかを話したり、飛騨の原風景を見せて歩いた。皆は、一様に寡黙で礼儀正しく話を聞いていた。

その夜、寡黙だった若い鼓童達が私に向かって堰を切ったように話し出した。

自分がなぜ鼓童が好きなのか
自分達から伝わる太鼓の魅力とは何か
自分がやりたい鼓童への想い

そのうちに話は、この七月の公演「若い夏」に向けて自分達はどうするのか? という骨子の話に変わっていった。

自分達はどうするのか

それぞれの想いは深夜まで続き、皆が一致した結果は、やはり鼓童はひたすら無心に太鼓を打つ姿を見てもらうことにあり、それにはまず自分達が太鼓を打つ幸せ感をもう一度考え、佐渡の風土をあらためて感じ、鼓童が歩んできた歴史を知り、その濃密な姿を伝えることを第一義とすることで、その中に盛り込む、新しいチャレンジの余白が生まれ、受け入れられてゆくのではないだろうか。つまり原点に帰りながら新しい独自性を生み出してゆきたいというものだった。

そして私に今回の浅草公会堂における「若い夏」公演の一部を一緒に考え、その舞台の背景を手がけて欲しいと言うのだった。どこまで手伝えるかわからないが自分にとっても新しいチャレンジが始まることとなった。

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挾土秀平(はさど・しゅうへい)
職人社秀平組を主宰。近代的な建設物や個人住宅の壁塗り、土蔵や茶室。独自の塗り壁作りは、モダンかつ斬新で、他に類がない。その他、自由な発想から新しい空間や作品、デザイン、著作など多数。2016年、NHK大河ドラマ「真田丸」の題字を担当。


▼【残席わずか】鼓童浅草特別公演「若い夏」チケット好評発売中!
news20160701wakainatsu鼓童浅草特別公演「若い夏」
2016年7月1日(金)〜3日(日)東京都台東区 台東区立 浅草公会堂
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html

【問】チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月〜土、10:00〜12:00、13:00〜18:00)


「若い夏」へむけて挾土秀平さん佐渡稽古へ/西村信之


Photo: Ryoko Iwamoto

先月、約7日間若い夏のお稽古を佐渡で行いました。昨年より試行錯誤を重ねてきたため、演奏者と共に良い緊張感をもってお稽古に取り組むことができました。

Photo: Ryoko Iwamoto

そして今回は美術の構想のために挾土秀平さんに佐渡へお越しいただきました。その際の様子を挾土さんがブログに記してくださいましたので、ご紹介させていただきます。

挾土秀平さんのブログ「遠笛」
http://blog.syuhei.jp/?eid=239255#sequel


▼【残席わずか】鼓童浅草特別公演「若い夏」チケット好評発売中!
news20160701wakainatsu鼓童浅草特別公演「若い夏」
2016年7月1日(金)〜3日(日)東京都台東区 台東区立 浅草公会堂
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html

【問】チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月〜土、10:00〜12:00、13:00〜18:00)


新しい挑戦/西村信之


新しい挑戦

昨年、ツアー中に前田剛史と話し合った。

自分たちが真の意味でどこまで「鼓童」であるのか。どうすれば「鼓童」になれるのか。自分たちは「鼓童」を追いかけているに過ぎないのではないか。現状についての憂いや不安も含め包み隠すことなくお互いに言い合った。そこで初めて自分がスタッフとして感じていたことと、前田が演奏者として感じていたことが同じであることに気づき、驚いた。

一つ至った答えは、自分たちで新しく何かを創り上げることが必要だということだった。その新しく創るという行為を通してでなければ、これまで鼓童を創り上げてきた人たちが切り開いてきた景色は見ることができない、言い換えれば、その行為を経て初めて創設者達の想いが理解できるのではと思った。

挾土秀平IMG_0945-fそんなことを考えている最中、大河ドラマ「真田丸」の題字を書いている挾土秀平さんの姿を見た。赤土の巨大な壁に、鏝で土をえぐりとる様に描くその姿はあまりにも衝撃的だった。途端に、この方と一緒に舞台を創りたいという激しい衝動に駆られ、何の伝手もない中すぐに連絡をし、気がつけば挾土さんの本拠地である飛騨高山まで来ていた。

極度の緊張のもと対峙した挾土さんは、すぐにその様子を察してくださったのだろう「僕に西村さんが探すものがあるかどうかわかりませんが、是非僕の世界をみてください。」と答えてくださった。その日は正午から真夜中まで挾土さんのアトリエや迎賓館をご案内いただき、じっくりと語りあう時間をいただいた。挾土さんが感じられる鼓童の印象やこれからの可能性から、前田と話し合ったことまで真剣に語り合った。左官としての経験とその視点から発せられる言葉一つ一つから、まさに自分が求めていた「何か」があった。これまで言葉にできなかったけれど、感じ欲していた「何か」を挾土さんは持っていらしたのだ。

「若い夏」は、芸術監督からの学びを生かし、改めて鼓童としての表現に挑戦する舞台である。その背景に、挾土さんの力が加わる。太鼓と左官、伝統と革新に挑戦する両者が生み出す舞台、その第一歩を踏み出した。

【チケット本日発売!】KODO_16summer_B1poster

鼓童浅草特別公演「若い夏」
2016年7月1日~3日 東京・台東区
http://www.kodo.or.jp/news/20160701asakusa_ja.html

【チケット本日発売!】
チケットスペース Tel. 03-3234-9999
(月~土、10:00~12:00、13:00~18:00)


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