鼓童ブログ Kodo Blog

「混沌 」文京公演へのご来場を有難うございました/蓑輪真弥


「混沌」文京公演

Photo: Takashi Okamoto

昨年末に開催した文京公演、ご来場いただいた皆様、有難うございました。

文京シビックホールでの公演は、佐渡で幕を開けてから約一ヶ月のツアー最後の会場でした。ツアー終盤になりタイヤの張りが弱くなってきたため張り替えを行いました。

Photo: Takashi Okamoto

新たな命を吹き返す、楽器としてのタイヤ達。耐久性も考えながら出したい音になるために日々試行錯誤…

『混沌』では和太鼓と様々な楽器を演奏するにあたり、どんな音を出したら馴染みが良いかなど、和太鼓も今までどおりの音を出すのではなく、響きをミュートしたりと繊細に音を合わせてきました。

Photo: Takashi Okamoto

混沌としているけど、なぜか心地の良いこの舞台。それは音にしても、呼吸を合わせるにしても、意図的にするものでもなく、どちらか一方に合わせるのでもない。異質なものが入ってきても、お互いを感じながら混じり合わせる。

Photo: Takashi Okamoto

お互いが心地良く聞こえるように、自然と、調和の方へと向かっていく自分達がいるからだと感じています。

5日間の連続公演、毎日たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。

Photo: Takashi Okamoto


「Japan’s Kodo drummers」英・ファイナンシャル・タイムズ紙記事
http://on.ft.com/1n8pnQ6

<一部抜粋>
“Chaos is aptly named, but this is chaos of the most scrupulously organised kind. It is an exhilarating performance that leaves both drummers and audience breathless and a reminder that there is simply no substitute for the visceral thrill of experiencing the powerful cumulative resonance of these drums played in person.”

“「混沌」とはうまくつけたものだ。しかしこの混沌はきわめて緻密に仕組まれている。胸のすくようなその舞台は演奏者と観客の双方を圧倒する。そして同時に、これほどの血湧き肉躍る感興を与えてくれるものは、この力強い太鼓の響きの重なりを直に体験すること以外、この世にはないのだと思い知らせてくれるのだ。”


「『打つ』ことの根幹に存在感を示す」アイディアニュース
http://ideanews.jp/archives/14340
<一部抜粋>
“そして二幕の終盤になると、もはや太鼓かドラムか、といった違いが気にならなくなっていた。初めに視覚から入り込んだ違和感が、いつしか聴覚から払拭されていた。太鼓を始め、竹筒を床に落として音を出すシンプルな楽器トンガトン、拍子木、スネアドラム、ティンパニ、ドラムセットまで、作品全体を通してあらゆる打楽器がリズムの線でつながり、音で風の流れが作られていく感覚を覚えた。”
“最後にストンと落ちてきたのは、鼓童としての存在感。それは、どんな楽器を演奏していても、「打つ」という行為の根幹において、「鼓童」としての存在感を示せることの強さだ。”

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「混沌」作品紹介

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2016年6〜7月全国ツアー!詳細は2月上旬に公式サイトで公開します。

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