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アツい!松本交流学校公演/住吉佑太


アツい!松本交流学校公演

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暑い熱いアツい!松本市での交流学校公演真っ只中! 交流公演班は、今日も爆進しております。朝早くからテンションフルMAXで、そして夜はすぐ寝る!という生活の繰り返しの中、やはり松本という街だからこそ、その素敵さに日々癒されることで頑張れている気がしています。

過去にもツアーで何度も足を運んでいる松本。山々に囲まれた空は高く、空気も澄んでいます。自然を肌身に感じながらも夜にはオシャレなお店や居酒屋に立ち寄れたりする、本当に過ごしやすく素敵な街です。

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今回の交流公演、内田依利演出のプログラムは、もちろん往年の鼓童ナンバーと共にいくつか新しいオリジナル曲も組み込まれております。

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その中でも僕がぜひ、子どもたちに聴いてもらいたいのは「一六囃子」という曲です。この曲は、全国のお囃子を織り交ぜながら、アレンジし直して作ったものです。作ったと言いましても、基本のグルーヴとフレージング以外は、演奏者のアドリブによって構成されております。

Photo: Takashi Okamoto

普通の一般公演と違って難しいのは、いくら音楽的に面白くてもマニアックなこだわりをたくさん組み込んでも、結局飽きられてしまったら子どもたちの心には届かないということです。それが今回、僕にとってはとても大きな課題であり、勉強になったことでもあります。曲全体が流れていく中で、子どもたちの心に引っかかる何かがないといけません。それはキャッチーさなのかもしれないし、びっくりさせることかもしれないし、あるいは逆に、耳をすまさないと聞こえないほど小さな表現なのかもしれません。それは日によっても学校によっても、全然違うものになってきます。

Photo: Takashi Okamoto

それを演奏しながら、ライヴでやりとりをする。これがとても難しいし、とても面白いことでもあります。一般の劇場公演でもそれは言えますが、学校公演の場合は特にその(ライヴの)大切さを実感し、すべてに関わってくるということを改めて痛感しました。

Photo: Takashi Okamoto

そういった工夫をこらしながら、曲を、音を、音楽を届ける。

この一六囃子で、「これが、どこそこの芸能のリズムでー」なんてことを説明したいわけでもないし、本当にヒントとして組み込んでいるだけで、ほぼオリジナルのフレージングになっている部分もあります。

単純に子どもたちが、「お、カッコいいなぁ」とか「心地いいなぁ」と、少しでも思ってもらえたら。そして、これからいろいろなものに触れて、もちろん音楽にもたくさん触れていく中で、「あ、これあのときのに似てるかも!」と「日本にも、カッコいいもんが、あるじゃねえか」って、これから感じてもらえる、ほんの些細なきっかけになればいいなと思っています。

Photo: Takashi Okamoto

まだまだ続く交流学校公演、明日からも、爆進します!

交流公演
http://www.kodo.or.jp/news/20150627koryu_ja.html

2015年7月20日(月)新潟県柏崎市「はじめてのKODO」小編成公演
http://www.kodo.or.jp/news/20150720hajimete_ja.html

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