鼓童ブログ Kodo Blog

研修生・実習生

9月17日、18日パルテノン多摩公演・会場ロビーにて、研修所紹介コーナー開催


2016年9月17日、18日
パルテノン多摩公演の会場ロビーにて
研修所の紹介コーナーを開催

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混沌稽古_4440-s2016年9月17日、18日パルテノン多摩公演の会場ロビーにて、研修所の紹介コーナーを開催します。

研修生の稽古や生活などの様子を紹介する展示のほか、研修所への応募をご検討中の皆さんに、鼓童代表の船橋裕一郎が直接ご質問にお答えいたします。ぜひお立ち寄りください。

鼓童文化財団 研修所(担当:石原、千田)
Tel. 0259-28-2999
Fax. 0259-28-2997
Email: kenshujo@kodo.or.jp

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2016年9月17日、18日『螺旋』東京・多摩公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20160917-18a_ja.html

チケットパルテノン Tel. 042-376-8181


「鼓童塾」締切り間近です!/千田倫子


「鼓童塾」締切り間近です!

今年も10月7日(金)〜10日(月・祝)、佐渡市柿野浦の鼓童研修所を会場に「鼓童塾〜齊藤栄一の太鼓篇」を行います。この齊藤栄一が塾長を務める太鼓篇は1992年に始まり、初期には年に4回、その後は年に一度ずつ、ずっと続いてまいりました。当時から内容はほぼ変わることがありません。しかし、毎回受講してくださった皆様から満足の声をいただけるのは、太鼓というシンプルな楽器を通して、人の心と身体の大切な核をただただ素直に引き出し、それをただただ皆で共有することにあるのかと思います。

という訳で、太鼓未経験の方も大歓迎。経験者の方には、人の心に届く太鼓とは何か?そのヒントが散りばめられている、「鼓童塾〜齊藤栄一の太鼓篇」。7月30日(土)、締切間近となりました。ぜひ、ご応募お待ちしております。秋の佐渡で、皆様にお会いできることを楽しみにしております!

>>詳細はこちら!

提供:鼓童文化財団
研修所の校舎の畑の前で、栄一塾長「ご参加、お待ちしておりまーす!」

提供:鼓童文化財団
昨年の鼓童塾風景〜起床後、朝の体操をして

提供:鼓童文化財団
朝日を受けながらジョギング、研修生もご一緒に。

提供:鼓童文化財団
食事時以外は太鼓三昧。

提供:鼓童文化財団
練習会場となるのは、研修生が2年間、日々稽古で汗を流し、毎朝の雑巾掛けで磨き上げているこの稽古場です。

提供:鼓童文化財団
実は、本番8ヶ月も前から鼓童塾予行演習に余念が無い、栄一塾長!!

提供:鼓童文化財団
「皆さん、ぜひ来てくださいね〜」塾長と、期間中のスタッフとして、いろいろ勉強させて頂く鼓童研修所2年生達。(参加した年は違えど、実はこの中に4人も鼓童塾生がいます) 後ろは、二十年前に研修所としてお借りした当時そのままの、旧岩首中学校体育館入口の生徒会スローガン『最善を尽くせ』。

2016年10月7日(金)~10日(月・祝)鼓童塾 齊藤栄一の太鼓篇
<ワークショップ概要2016>
http://www.kodo.or.jp/ws/juku_eiichi_ja.html


研修所通信:2年生・4月の祭り篇/千田倫子


研修所通信:2年生・4月の祭り篇

さて本日は、2年生の4月の様子をご紹介します。

2年生達は佐渡に来て丸一年が経ちました。これからはすべての事が2回目の体験だ!と思いきや、4月はまだまだ然にあらず。新一年生を迎え、文字通りの先輩という存在になる(その予想を超えた大変さ)。そんな中で、冬期間の稽古の成果を鼓童全メンバー、スタッフの前で発表する(これほど緊張する場はない、と歴代研修生の弁)。そして何と言っても、唯一無二、一生に一度の体験となるのが地元の若衆と認めてもらっての4月15日の柿野浦のお祭りへの参加です。

稽古始めは4月1日で、13日間毎晩神社に通って地元の方々から鬼打ち(鬼の踊り)と、太鼓を習います。一番最初に祭りに受け入れていただいたのは、柿野浦を研修所としてお借りして移り住んだ翌年の1997年。現所長の石原が13晩の稽古に参加し、鬼の衣装をつけさせていただいたと記憶しています。ちょうど研修所が二年制に移行した時期と重なり、その翌年2年目を迎えた研修生も同じように稽古から祭りまでを経験させていただくようになりました。1年生は入所したばかりで参加はできず、2年生もその次の祭りの時には卒業して柿野浦を離れています。集落の一員として、どっぷりと祭りに参加できるのは2年生の4月、たった一度きりなのです。
それが綿綿と続いて20年。毎年毎年、10名ほどの新人を相手に教え続けてくださる柿野浦の師匠の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そんな集落の方々の愛情を受け取って、現在舞台に上がっているメンバーのほとんど、また、全国にいる研修所で学んでくれた元・研修生の皆さん共通に、この30戸の柿野浦の祭りは心のふるさととして、大切な宝物として、残っているものと思います。

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13晩の神社での稽古。右側の畳に、集落の先生方がズラリと並んで見つめている緊張感の中。

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稽古後は、毎晩この光景が…。見学に来た1年生や、ツアー班の夜の稽古をやりくりして、柿野浦の皆さんに挨拶にくる鼓童舞台メンバーも加わり、すごい人口密度になっています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月14日、祭り準備の日、幟立て。集落の皆さんと一緒に作業をして、必要な技や知恵、工夫を学びます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

女性陣は、提灯張りとお習字担当。

Photo: Yasuhiko Ishihara

4月15日、祭当日の神社の打ち出し。2年生も鬼・太鼓・獅子頭・木遣の音頭取りなどの役をいただいて、新人として晴れ晴れと一生懸命務めます。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所での門付け。1年生が鬼太鼓連中を迎える祭り料理をこれも懸命に準備しました。舞台メンバーの顔もちらほら…懐かしの研修所とこの祭りの情景に会いに来てくれ、おかげで御花が途切れることなく、1時間も鬼太鼓連中が滞在してくれました。どの御宅でもそうですが、そこに集う人々の顔は笑顔しかありません。今年の祭りは朝7時半の打ち出しから、夜9時まで続きました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

翌16日は、祭りの片付け。水のきれいな柿野浦では、川ですべての祭り衣装を洗濯します。それを最初に知った時には、おとぎの国の話かと思ってしまいましたが、昔はこれが当たり前だった訳ですね。佐渡の鬼太鼓組は120あると言われていますが、現在このような所は他に無いのではないかと思っています。

Photo: Yasuhiko Ishihara

集落の方々がササッと干し場を作って、晴天のうちに一気に乾かします。


1年生も研修所でのおもてなし担当の他は、半纏を着させてもらって太鼓を担いだり、台を持ったり、それぞれの御宅のお料理に幸せを感じたりと、祭りの一日を体験しました。2週間の稽古を乗り切ってハレの日を迎えた2年生をまぶしく見つめ、「来年は僕達も…」と心に刻んだであろう春の一日でした。


研修所通信:1年生・4月の太鼓篇/千田倫子


研修所通信:1年生・4月の太鼓篇

研修所35期の1年生達、入所してから早、1ヶ月が過ぎました。皆で助け合いながら、生活リズムもできてきて、ようやく日々の稽古を軸に置くことができる頃でしょうか。様々な4月の体験の中から、稽古風景をいくつか…

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見留知弘による、太鼓の初稽古、最初は桶太鼓の立奏から。しかし初回はバチは握れず、団扇とタオルが必需品

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これからのバチ作りに備えて、柿野浦集落の方から鉋の刃の研ぎ方を習う

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自分で削ったバチで締め太鼓の基礎打ち

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蓑輪真弥による基礎稽古。身体が覚え込むまで、ゆっくりじっくりストロークを確認

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研修所で初めて習う曲『屋台囃子』の打ちっぱなし(※)の稽古。宿根木公演で2週間研修所を離れていた2年生に、成果を披露する。

緑の濃さがいや増す5月の研修所。1、2年生揃って、これからどんどん新しい曲目、物事に挑戦していきます!

※「打ちっぱなし」とは、曲を切らずに楽器を交替しながらフレーズを繰り返し、全員で集中力を切らさず長時間打ち込むこと。体力と気力を開発する。

鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


鼓童文化財団研修所 35期生入所/千田倫子


鼓童文化財団研修所 35期生入所

4月4日、鼓童文化財団研修所の新1年生が、佐渡に渡ってきました。新潟、長野、東京、香川、沖縄、サンフランシスコ、ノルウェーからの10名です。

Photo: Yasuhiko Ishihara
柿野浦集落のバス停に集合した35期生

初日のこの日は、応援して送り出してくださった家族や地元の方々の事など此処に来た思いを噛みしめながら、1.2キロ先の山の上の研修所まで一人ずつ、一歩一歩坂道を上がります。この坂道は明日からのトレーニングでは決して歩く事のない、2年間の試練の坂道です。

Photo: Yasuhiko Ishihara
2年生による歓迎演奏

Photo: Yasuhiko Ishihara
鼓童、鼓童文化財団、北前船の代表、講師陣が迎えた入所式にて、緊張の挨拶

Photo: Yasuhiko Ishihara
2日後には鼓童村にて、全メンバー・スタッフの前でドキドキの自己紹介。その後の森の整備作業では、先輩方から温かい声をかけてもらいました。

来所して5日、日々、新しい事に出会っている1年生ですが、なかなか良いチームワークで滑り出したようです。それぞれが、多くの人に支えられて目標としたこの場所に来ることができた幸せを忘れず、研修生活に真摯に取組み、一人ひとりと35期の可能性を拡げていって欲しいと願っています。

鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


「柿野浦の祭り」34期研修生初めての大役/千田倫子


Photo: Michiko Chida

10日前に入所したばかりの12名(男性8名・女性4名)の34期研修生。地元柿野浦集落の祭りのこの日、早くも1年生だけのドキドキの共同作業が訪れます。その使命は、研修所に門付けにきてくれる鬼太鼓を、お料理を作ってお迎えすること。いつもの頼りの2年生は、鬼や獅子頭などの役をいただいて、もてなされる側の鬼太鼓連中。2年生も、昨年の自分達のドタバタを思い出して力を貸したいところですが、こればかりはどうにもなりません。「料理間に合ってくれよ!」とただただ祈るのみ。

さて前日から台所で格闘の限りを尽くした1年生、何とか間に合って、太鼓の音が山を上がって来るのと同時に心づくしのご馳走を並べて、食卓が整いました。料理を挟んではずむ地元の方々との会話。集落の一員として鬼太鼓連中に入れてもらって活躍する2年生の晴れ姿。桜、心地よい風、校舎に刻まれる太鼓の音…。

Photo: Michiko ChidaPhoto: Michiko Chida

集落の皆さんの力で建てたこの校舎が今も生きている様子を見に、そしてこの祭りの日の気持ちよい風景を楽しみに毎年上がって来てくれる方もいます。こんなに明るくて朗らかで、喜びに満ちた光景の中にいられるのは、なんて幸せで希有なことでしょうか。本当に柿野浦の皆さんに感謝しています。

午後からは、1年生は心おきなく太鼓に付いてまわって、佐渡の祭りというものを、柿野浦の祭りというものを味わいます。ただお昼を境に天気が変わり、後半はひどい雨に打たれながらの門付けとなりました。

Photo: Michiko Chida

雨になるとワラジは水を吸ってすぐに形を変えていくし、その足元から冷えが来て、見ている方が本当に切なくなってきますが、どんな悪条件だろうがやり抜くからヒーローです。鬼を中心に、皆の意識も気持ちのまとまりも集中してきます。

Photo: Michiko Chida

「やっぱり鬼太鼓っていいなあ〜」。鬼の格好良さだけではない、総てを含んだこの言葉をつぶやいて、1年目の柿野浦の祭りが終わります。そして密かに「来年は絶対鬼を打つ!」と強く心に思うのです。ハレの日はまた1年後。人々の祭りへの気持ちは12ヶ月かけてまた練り上げられていきます。

鼓童文化財団研修所
http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html


研修生、能に挑戦。/本間康子


Photo: Yasuhiko Ishihara

3月1日に羽茂公民館で行われた「羽茂文化団体能楽部門発表会」に研修生が参加しました。昨年までご指導いただいていた松永政雄先生がご高齢のため稽古終了となり、今年からはプロの先生のご指導を受けることになりました。まずはその前に地元の方から「手ほどき」として稽古を3回ほどつけていただいた、という状態での初舞台です。

Photo: Yasuhiko Ishihara

「紅葉狩(もみじがり)」という能の仕舞を発表しました。とにかく、おしまいまで通すことで精一杯ですが、舞と地謡に分かれて、それぞれの課題に懸命に取り組みました。また、小中高校生の方々も参加していて、高校生の堂々とした舞にも良い刺激をいただけました。

Photo: Yasuko Yamaguchi

慰労会では色々なお話も伺えて、貴重な交流の場となりました。

地元の皆さんは、囃子会などに研修生が参加することを、毎年楽しみにしていただいております。ご指導いただいたり、着物や袴の着付けを教えていただいたりした御礼に、慰労会では「帆柱起こし音頭」を歌わせていただきました。

Photo: Yasuhiko Ishihara


32期研修生修了式/千田倫子


1月17日(土) 32期研修生 修了式

鼓童文化財団研修所の2年生、32期の8名が、1年10ヶ月に渡る研修を終え、この日修了式が執り行われました。

Photo: Takuto Susaki

12名で入所した期ですが、1年目で同期の5名との別れがあり、7人で過ごした昨年の冬。6月には、故障のために留年しつつも頑張って復帰した1期上の者が編入し、様々な個性が感応しあい切磋琢磨して、過ごしてきました。

最後のこの日は、ここに来なければ出会えなかった様々に感謝しつつ、気持ちが一つになった清々しい修了演奏を披露して、自らの研修生活を締めくくりました。

この先の進路は分かれましたが、研修所という環境で得たものがそれぞれの人生の土台、自信、そして宝物になると信じています。

2年間にわたり、この若者達を愛し、応援してくださった皆々様、本当に有り難うございました。


鼓童村・どんど焼き/地域づくりコース実習生


1月15日鼓童村のどんど焼き

Photo: Koki Miura

小正月、今日は鼓童村でのどんど焼き。
夕暮れ、雨を吹き飛ばす中込健太さんの元気な声「せぇーーーのっ!」と共に、点火と「どんど焼きの唄」が始まりました。

「さーぎっちょ さーぎっちょ…」初めて聴く唄です。

Photo: Koki MiuraPhoto: Koki Miura

笹に包まれた、折れたばち・使い込まれた扇子・ささら…。芸の命がうつった炎は、夜空に吸い込まれていきました。

無事どんど焼きが終わり、実習生は火の当番。すっかり闇夜ととけ込んだ灰と、弱まった優しい火を見て
“火がチロチロもえている”
“火のとろりとろりと燃る”
宮本常一先生の一節を思い出しました。

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“チロチロ” “とろりとろり”の音を、鼓童村で感じた小正月になりました。

地域づくりコース実習生レーポートより
中村美沙希

地域づくりコース実習生レーポート随時更新中!
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鼓童研修生の秋 〜夢の舞台に立つために/見留知弘


みなさまこんにちは。太鼓芸能集団鼓童代表の見留知弘です。

10月に入り、涼しさから寒さに移りゆく季節となってきました。

「鼓童ワン・アース・ツアー〜神秘」と、「交流学校公演」ツアーは、ただ今国内を巡っており、みなさまの中には既にご覧頂けた方も、これからという方もいらっしゃるかと思います。私はと申しますと、10月2日から宿根木公会堂で開催されます「鼓童佐渡特別公演2014・秋」に出演いたします。こちらへのご来場もお待ちしております。

さて今月は、鼓童文化財団研修所の鼓童メンバー養成コースで学ぶ研修生の様子をお話しさせて頂きたいと思います。

Photo: Taro Nishita

鼓童の舞台メンバーになるためには、鼓童文化財団研修所で2年間の研修を修了し(2年次進級のための選考もあります)、選考を経なければなりません。選考された研修生は「準メンバー」となり、約一年間、公演や様々な現場での経験を積み、再度選考を経て、正式なメンバーとして採用されます。

研修所では、夏季は5時、冬季は5時30分に起床し、掃除、体操、トレーニング。食事の後は、楽器準備やウォームアップをして午前稽古。昼食を挟んで午後の稽古、夕飯後は各自あるいは揃っての稽古を行ない、夏季は10時まで、冬季は10時30分までに就寝するというのが、普段のスケジュールです。時には、約40キロ程離れた鼓童村での稽古や作業などがあり、その時は食事時間を節約するためにお弁当を準備して移動したりしています。

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また研修所では、一つの目標に向かって集中する時期に携帯電話等の電子機器の必要はないと考えています。人と人とのコミュニケーションであったり、伝えるという根本的な事をメール、インターネットに頼らずに行うという点では、舞台にも通ずる所があり、それ故に研修所への電子機器の持ち込みは制限されています。研修所では休みの日以外は、本当に時間に追われるような感じで一日が終わってしまいますので、携帯電話やパソコンを手放せない生活にいた人も、次第にそれがなくても問題がなく過ごせるようになります。

研修所

4月に入所した1年生は現在、半年が経過したところで、生活にも慣れ、研修生らしくなってきました。彼らは現在、鼓童の代表演目である「屋台囃子」や「三宅」を、曲の形として完成させながら、基本稽古を同時にし、体力と技術と精神力を鍛えている途中です。

研修所

基本稽古は繰り返しで、彼らには面白くないかもしれませんが、自分の土台を作るための大事な稽古と時間です。技術というのは、その土台がしっかりしていなければ、その上に乗せたとしても、脆く崩れ去ってしまいます。

例えば「屋台囃子」では長い時間を打ち続ける稽古をするのですが、打ち続ける体力がなければ、曲を通す時には最後まで叩ききれず、リズムがズレたり音が弱くなったり、曲の完成度が大変低くなってしまいます。

Photo: Erika Ueda

彼らにとっては今、体力を付ける稽古が重要で、曲を覚える事と基本稽古を反復しながら体を強くしています。しっかり稽古を重ねれば、技術は後からついてくるのです。

一方、2年生は体力的にしっかりしてきているので、今度は技術を伸ばし、一人一人の頑張りだけではなく、アンサンブルとして一つの大きな力を発揮するための稽古を行います。強弱や抑揚、ニュアンスなども時間をかけて細かく指導、一人一人に技術が身に付いて初めて、良いアンサンブルが生まれるのです。

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2年生に残された研修期間は、あと3ヶ月しかありません。
12月の最終発表会に向けて、稽古に集中して仕上げたい所ですが、秋には色々なイベント、お米や柿の収穫作業等もあり、一日一日が今まで以上に大切になります。目標である舞台メンバーを目指すためにも、悔いが残らないよう、一丸となって頑張ってほしいところです。

また、1年生も同じ時期に2年生に進級するための選考がありますので、これからの3ヶ月間は同じような緊張感を持って過ごすことになります。

月並な言葉でありますが、「心・技・体」を鍛える事はそう簡単ではありません。研修所に入った頃を振り返って初心に戻り、自分が舞台に立つ姿を想像して、頑張って欲しいと思います。

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鼓童文化財団研修所について

鼓童文化財団研修生・実習生募集
一次募集:2014年10月1日(水)~11月18日(火)必着


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