ワン・アース(ひとつの地球)

私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、
多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指します。

くらす・まなぶ・つくる

1971年より活動の拠点としている佐渡は、四季折々の自然と伝統的な暮らしや芸能が今も息づく豊かな島です。私たちは、この地を拠点に世界を旅する中で、人と自然が共存する創造的な生き方を学び実践することを目指しています。

訪れる土地の空気、習慣、人々の営みと共に息づく芸能との出会い。そこで様々な違いや共感を受け止めてたたくこと。

こうした日々の暮らしから、多様で特色ある文化の大切さを肌で学び、表現に活かしてゆく。私たちはこうした活動を通じて自らの感性を育み、人と自然の豊かさに根ざした新たな地球文化を創造していきたいと思います。

1985年発表「鼓童“むら”構想」より

鼓童の活動の根底には、鼓童創設時の代表、故・河内敏夫を中心にまとめた「鼓童“むら”構想」の理念が流れています。私たちは、そこで提唱されている「生活(くらす)研究(まなぶ)創造(つくる)」を軸に、当時の夢を受け継ぎながら、“むら”を形作っていきたいと思います。

故・河内敏夫「人間はもともと自然の一部として、自然と共に呼吸し、自然と共に生きてきました。佐渡に住みついて以来、野に憩う鳥達や虫達のうた声、風にそよぐ樹々のさやぎ、岩に砕ける波涛の響き、自然の声は知らず知らずのうちに私たちの体内に浸み込み、創造の原点となっていきました。私達が活動の拠点として佐渡にこだわり続けているのは、人間と自然とが共存できる空間がここにはあるということに他なりません。そして、この地にしっかりと根づくと同時に、地球的レベルでものを考え、行動していく場として、この鼓童村建設計画が生まれてきたのです。

私達は、これからの活動の軸を「生活(くらす)研究(まなぶ)創造(つくる)」の3つにおいています。これは、まなび、つくる中から自らの可能性を発掘し、“生”の充実をはかると同時に、自らのライフスタイルを作り上げ、永続性のある活動の場にしていこうというものです。それは“人間として”生きようという内部エネルギーの発現であり、人間の鼓動、宇宙の鼓動ともいえます。そのエネルギーをお互い認めあいながら、“むれ”をつくっていこうというのが、この“むら”の基本です。

そして外に向かっては、地球共同体の一員、世界市民の一人として世界の人々と交流し、多様な文化と多様な生き方をそれぞれに認めあう、一つの地球をつくっていきたいと思います。

できる限りの自給と特色ある文化。自然の豊かさの中で、多様な人間、多様な文化が交流すると共に、いつも何かが生まれている広場。定着と遊行、都会と田園、ロマンと現実、矛盾した体質を兼ね備え、その内部葛藤によって永続的なエネルギーが生まれている磁場。そんな村を目指して、私達はこれからの活動を進めていきたいと思います。そして、こんなちっちゃな村が世界のあちらこちらに生まれ、国家の壁を乗り越えた「地球“むら”連合」のようなものができたらば、この地球はもっと楽しくなるのではないだろうか、と思うのです。」